NEGACHOV & POSICOV

1 s t  f u l l  a l b u m
  1. ネガチョフ&ポジコフのテーマ
  2. 自家発電
  3. いらない
  4. 忘却toハピネス
  5. チーム
  6. ほめてよ
  7. 年表の色
  8. 意味のない組み合わせはある
  9. うしろむきでOK!
  10. ガソリン
  11. ワルクナイ、ヨワクナイ
  12. 今度はサイゴまで
【本人によるコメント(全曲解説)】


    Epic/Sony Records dohb discs ESCB3197 ¥2800(with Tax)'96.3.21 Release 


本人によるコメント(全曲解説)

それは、ふたりの王様の物語....

ONCE UPON A TIME

 昔々、遠いロシアの大地に、「トモフスキ-王国」という名の幻の国がありました。
不思議なことに、この国には、ふたりの王様が同時に存在していました。
1人は、「ポジコフ王」。彼は人づきあいを大事に考え、他人とつるむコトをよしとする性格。
そしてもう1人は、ひとり遊びを好み、自分を絶対だと信じている「ネガチョフ王」です。全く対極の考え方をするこのふたりの王様は、もちろん政策路線は正反対で、しばしばぶつかることもあったのですが、巧妙な方法でこの国をうまく運営していきます。何故なら、ふたりの王様の目標は1つだったからです。それは、「僕」の国のしあわせ。
 この作品は、トモフスキ-王国を支配するふたりの王様「ネガチョフ」と「ポジコフ」の様々な攻防を伝える物語なのです。


1.ネガチョフ&ポジコフのテ-マ
例えば、東京から地球の真裏のブラジルへ行くとしましょう。
ふたりのやり方はこうです。ネガチョフは、下に向かって猛烈に穴を掘ってたどり着こうとします。それに対してポジコフは、地表を猛烈なスピ-ドで駆け抜こうとします。
直線距離では、ネガチョフの方が近いのですが、ポジコフは、いろいろな出会いを経験するたびに起こる化学反応によって、さらにスピ-ドを上げます。
ふたりとも、「僕」の国のしあわせのために、猛烈に真剣なのです。
頼もしいふたりの王様のおハナシのはじまり、はじまり....



2.自家発電
自分ひとりでも、「楽しい!」っていう気分を作り出せるコトが、まずは基本中の基本。ひとりぼっちになってしまうコトは、決して怖いコトじゃなくて、逆に純粋に「自分な感じ」に近づけるヨロコビだと思う。



3.いらない
今の良さを知らないうちに、先に進んでしまうと、先にある良さにもピ-ンと来ない。きっと、それは「違う」と思って、さらに先に行って、「また違う」と思って、それじゃキリがない。今の良さを知らないうちに、目新しいコトにフラフラいっちゃいがちなポジコフにネガチョフが「喝」をいれた歌です。



4.忘却 to ハピネス
忘れちゃったコトとか、忘れちゃったヒトとは、もともと出会っていなかったのと同じこと。つまり、それは、良し悪しではなくて、忘れられちゃうよ-なモノは、自分とはもともと別の世界の住人だったのだ。そういう別世界のモノがどんどんまわりから無くなると、自分のいる世界が解りやすくなって、良かった、と思う。



5.チ-ム
中途半端な出会いは、中途半端な発色しかしないから、それなら出会わなかった方がマシ。他人とつるむからには、僕は猛烈に「僕色」を出す。強烈な色を出しているモノ同士が混ざり合うから、ものすごい色が新しく生まれるハズ。



6.ほめてよ
人の弱味にぴぴっと触れるような忠告、痛いところをついてくるような批評は、ちっともためにならない、少なくとも僕には。そんなものが僕のヤル気につながるなんて考えは、感違いも甚だしい。「叱咤激励」という言葉があるが、「叱咤」はいらないから「激励」だけ、僕にください。



7.年表の色
「白亜紀」とか「ジュラ紀」とか、そのうち「人類出現」とか、理科の教科書の年表みたいなものが自分にあったら、いったい今は何紀で、これから何紀になるのかなぁ、と考えた。そんな「自分年表」は僕だけのモノだけど、もしかしたらそれは誰かと一緒に作るものなのかもしれない。



8.意味のない組み合わせはある
ヒトと出会った時に、自分が猛烈に自分色を出せば、相手も猛烈に自分色を出してくれる、なんて単純に思い込むのは残念ながら危険なコト。「チ-ム」という歌が語っていることは、果てしない理想かもしれないけれど、意地でも、理想じゃ終わらせないぞ、と思う。



9.うしろむきでOK!
「前向きに!」「建設的に!」「レッツ・オ-プンマインド!」とか方角も考えなく言うヒトがいますが、自分と向きが違うヒトに言われるほど迷惑な話はない。どっちが前で、どっちが後ろなのかは、人それぞれなのです。



10.ガソリン
初めのうちは、「ネガチョフ」と「ポジコフ」は、ジギルとハイドのような相反する関係だと、僕も考えていました。しかし、人づきあいを大切にするには、無意味な出会いが時々あっても、まずは落ち込んだりしない自分をしっかり持っていないとダメだと解りました。つまり、「ネガチョフ」と「ポジコフ」は、二者択一ではなく、同時に両方が存在しないといけないのです。ふたりの王様は、持ちつ持たれつだったのです。



11.ワルクナイ、ヨワクナイ
何がなんでも自分を肯定できなきゃ、何をやってもダメだ、きっと。



12.今度はサイゴまで
いつも、「まあまあ」のところで押さえてしまったり、ちょっと雲行きが怪しくなると、終わらせてしまってきた自分に、飽きました。文字どおり今度はサイゴまでやってみようかなぁって感じです。






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