つれづれライブ日記


vol.286
2007.12.14
「ライブの想い出」

12月14日 下北沢QUE

ほぼ毎年恒例の誕生日お祝いライブ。いやあ、悪いねえ、いつもいつも。今年も大変楽しかったでござる。42歳って、全然ウレシイ歳では無いのだが、あんなふうに みんなに「おめでと~!」みたいに言われると 本当に「おめでたい男」になってしまうよ。しあわせだった!

まず、この日の準備のために自分は なんと スネオくんちに行っていたっ! 11日だったかな。いつもはライブ当日のリハで セッションの練習は済ませちゃうくせにね、なんか急に行ってしまった。ピュ~ッとね。スネオくんちは強烈にキレイだった。ムカつくくらい! 床暖房が気持ちよくて ついついリビングに寝転んでしまった。ゴロゴロと。景色も最高。2人でベランダでプカプカ煙草を吸った。全裸で。うそ。ああ、肝心の練習は ほとんど出来なかったなあ。緊張するのだ。なんか照れくさくってね、スネオくんとは。すごく会いたいんだけど、会うと緊張する。

で、帰りがけに スネオ君の音楽部屋を見せてもらったら スタジオでみるようなゴッツイ機材が摩天楼のようにそびえてて、大ショック! 「ギター大好きな、素朴な野犬」ってイメージを勝手に持っていたのだが、完全に裏切られたっ! 音響雑誌に載ってるようなカンジだ! 「プロのお部屋紹介」な、あのカンジ! ガ~ン、、。ああ、写真撮ってくればよかった。そしたらオレのショックをみんなで分かち合えたはず。いや、ひょっとしたら「トモさん、これくらい あたりまえっしょ」って言われるのかもな。オレんちが あまりにも何も無さ過ぎなのかも。くっそお。

マイク・プリ。正しくはマイク・プリアンプ? これがとにかく衝撃で、録音作業には常識な機材らしいのね? 「え~! トモさん、マイクプリ使ってないんすか!」って驚かれた。逆にオレが驚いた。そんな驚かれちゃうほど常識な機材の存在自体をオレは知らなかったのだ。ワナワナしながら帰路にたつ。

さ、ライブ当日。いいね、最高のお天気。QUE、久しぶりになっちゃったな。いつのまにか店内改装されてた。前よか男前になってた。はかまだ君がやってきた。さっそく彼に質問、、
トモフ「ねえ、ハカマダ君、マイクプリって知ってる?」
ハカマダ君「はい。」
トモフ「それって、録音作業の常識なの?」
ハカマダ君「そうですね。」
ガ~ン、ガ~ン、ガ~ン! ちなみにオオツカも知っていた、マイクプリ。オレだけが知らなかったのだ、マイクプリ、、。くっそ~、どうして今まで教えてくれなかったのだああっ、、何度もオレんちに来てたじゃないかあああ、、と たしかこの日、夜遅くまで 切れていた。

マイクプリ事件は さておき、ライブ、最高に楽しかったなあ。今回は「ひとりハカマダ」「ひとりスネオ」「ひとりトモフ」。この時期、クリスマス、幕張、大晦日、1月12日って バンドトモフが並んでるから この日は「ひとり」な夜にしたのだ。まずハカマダくん。すごいわ、彼は。本番直前までの楽屋では、「ああ、緊張してます。やばいです。」って、猫背で小さくなってたの。見えなくなるくらいに。でも、ステージに上がったら「こんばんわあああ、ハカマダ卓です~。無理矢理オープニングアクトに~、差し込んでいただきましたぁあ!」いきなりテンションピークへ。「ももの歌」「ど根性ガエル」なんて、狂気だった。お客さん大喝采。この日の空気をポ~ンと持ち上げたね、ハカマダ君。ナイス!

で、スネオくん。うってかわって全曲静か攻撃! 透明感と緊張感でキ~ンとQUEを張りつめさせていた。客席はもちろん、楽屋でも咳すらしづらいほどの静けさ。あまりの静けさが逆に面白くて かなりウケた。文句無しのライブだったが、まるで追悼ライブだっ! ハルは「静か過ぎて屁も出来ない」と、わざわざ外に出て済ませていた。そ、ハルも来てたの。競馬帰りにフラリと。翌15日に十三ワンマンだというのに。きっとハルも祝福の空気を浴びたかったのだな。

ハカマダ君、スネオ君って両極端なエンターテイメント後、お誕生日様のオレ登場。お客さんたち、かなり出来上がってるカンジ。最高の空気でお出迎えしてくれた。もう、バッチリ。ラブリ~な暖気! まず、この日初公開の「歌う42歳!」。1番を終わって、「さあ、2番のために特別ゲストを呼んでおりますっ! ミスター2番と言えばこのヒトっ! 大木ハルユキさん、どおぞ~!」って強引に呼び込んだら、兄はケーキを持って入場してきて驚いた。知り合いのトウゲちゃん(画家)が作ってくれたケーキです。でっかく「42」の文字で、ろうそくが2本メラメラと。42歳の双子でプ~ッと吹き消した。QUEみんなが、わ~いわ~い!って。ああ、父ちゃん母ちゃんに見せたい光景だったなあ。で、2番歌ってる最中 兄はステージ後方でユラユラ謎の踊りをしてくれました。

その後も全部いちいちおもしろかった。船員と船長のひとり会話は ちゃんとお誕生日バージョンでやりました。トモフ初ピープルたちも なごやかにいろいろ協力してくれた。ああ、世界は優しかった! ミスター・タテ笛のハカマダくんが、ミスター・ドラムのスネオくんが登場したり、盛りだくさん攻撃。スネオくんは 自分のライブのときは静かキャラだったのに、オレん時になったらスイッチ切り替わって、ワイルドな奇声を連発していた。ちゃんと野犬だった。3人で「脳」「現在位置」「ワルクナイヨワクナイ」。バッチリ! いいバンドだった! この日のQUEはオールナイトイベントがあったから、10時に撤収しなきゃなんなかったのに、ついつい9時45分までやってしまったよ。おかげで帰りとかお客さんを急がしちゃったな、スマンね。ああでも、楽しかったよなあ。大ハシャギだったなあ。来年の12/14が楽しみでござる! これからもヨロシク!

P.S. そんなわけで 打ち上げがQUEでは出来ず 近所の中華屋へ。二位さん(QUEのボス)から大量の寿司を頂いてて、でもさすがに持ち込み寿司は不可で、しょうないからオレひとりで寿司お持ち帰り! 30巻くらいで、なんと、ほとんどがサーモン! わ~い! 浴びるほど食べてグッスリ寝た。翌日起きてもサーモン! 夕方もサーモン! 2日間で20サーモンは食ったぞ。大幸福!