つれづれライブ日記


vol.290
2008. 1.12
「ライブの想い出」

1月12日 恵比寿 LIQUIDROOM

ここでワンマンするの3度目かね? 奇跡的に毎回楽しんでる。いっつも、夢の中でハシャイでるかんじでござる。なんで「奇跡的」っつうかと言うと、あそこで初めて誰かのライブ観た時、「なんか微妙な空気だよな。温かめなお客さんと、クールな関係者がクッキリ分かれちゃってて。柱とか、つくりのせいかな。手強い小屋だなあ。」って印象持ってしまってたから。まさかそんな恐ろしい場所で自分が3度もやる事になるなんてね。しかも3回とも楽しんで終わってる。お客さんも楽しげだけど、実はオレが一番楽しんでおりますね。ラッキー!

1週間前、12日の天気予報は雪! 正月明けにフラカンたちに会っちゃったせいだ。彼等は驚異的な雨男たちなのである。しかも10日にオレがみた夢、どこかの野外フェスで オレらの出番の直前がフラカンで、そしたら突然豪雨になってフェスごと中止になってしまったのだ。そんなカンジで12日がやって来た! 昼間は、やっぱり雨。でも結局、雪にはならなかったし、夕方には止んでいた。 フラカンをウラまずに済んだ。よかった。

さあてと、お客さん、エライ! たくさん集結してくれたじゃん! すごいよ。この正月のテンション低めな時期、しかもパッとしない天気だったのに。年末幕張の巨大群衆も素晴らしいけど、この日に恵比寿に来てくれたヒトたちは本物だっ! 全員天使だっ! 激ラブである。とか言って、そんな天使たちにコーラス強制や、水しぶき浴びせしてしまうのだが。心の底では ひれ伏して感謝しております。

この日のライブ、結構いろいろトライしてみたんだぞ。まずオープニング。今までは、ステージになんとなく登場して かなりの量しゃべりまくって自分の温度上げてから「歌う~歳」に突入してたっしょ? そのパターンを変えてみたのだ。なんと、客電落ちて流れ出す音楽をバックにメンバー登場! つまり、普通のバンドのあたりまえのライブスタートのカタチ。だが、きっと、往年のトモフマニアは驚いたはずだ。「ん? やる気あるっぽいぞ!」と。フッフッフ。なんと、曲のカウントの「せ~の!」まで、オレ一言もしゃべらずにガマンしたのだっ! つらかった! でも なんか興奮した! おお、ライブっぽい! と。(ちなみにオープニングに流した怪しいサイケな曲は はかまだくんの『伝説』に入ってます。)

で、「ワルクナイ」「天才」「前世」「うしろ向き」って連発。その曲間もMC無し! ま、ガマンできずに「ワルクナイ」のイントロでステージから飛び降りたり、曲の最中にワアワア絶叫してしまったりしてしまったが、いつもみたいに1曲ごとにオシャベリスキーとは違うテイスト続行。ひゅうひゅう! たまには良いね。結局、その直後の最初のブレイクでドッカ~ンとMC。溜めたぶん号泣しながらメンバー紹介しました。

続いて、「大人なので」「たりる」「不惑」の大人3部作。なんつっても「不惑」の間奏ソロをオオツカと共演作戦。わざわざ自分のチビ鍵盤持って来たのだ。録音以来弾いてなかったから、あんな思いつきなソロ。なんとかよく出来たのだ。頑張った! ホッとした! オオツカも偉かった! 実は序盤のヤマだった。個人的に。

その次のブロックは「脳」「骨」「ひとり」「SKIP」「ガン告知」。なんかいつもより燃えたなあ。基本的にブロック内の曲間はMC無し作戦続行中だったから、そのぶん曲にエネルギー注げるんだな。そっか、だから通常みんなそうするのかあ。なあんだ。ずるいなあ。かなり気分高揚なカンジで「ガン告知」終えて、なんとここでメンバー全員退場。

お客さんたちが「あれ、おわり?」ってザワザワしてるトコに、はや着替えしてトモフ登場。なんと「ひとりトモフ」コーナー! 思い切ったぜ。バンドワンマンなのに、ひとりコーナーだぞ。ワオ。普通チュウチョするぞ。「なにこのボーカル、自意識強過ぎじゃん?」って思われる危険性大だもん。でもやっちゃったさ。たぶん大丈夫。みんな許してくれるに決まってる。なんでもやって下さいよ♪って笑ってくれるに千点!って決行しました。やって良かった~。面白かったもん。「気晴らし」「タイクツ」「星ラップ」の3曲。あの会場でやる「星ラップ」は大欲情した。エンディングの手拍子の嵐(MDに入ってるの)の中、5人で再登場。で、ライブの終盤ブロックへ。

「その2つ」「過去のドレイ」「乗れ」「悪い方の錯覚」「最高の錯覚」「光をあつめて」「カンチガイの海」「無計画」っつう、なにげにデカイ流れ。終わり3曲が重めが重なっちゃったかな、、って心配だったけど、「よかった」って褒めてくれたヒトもいたので良し。

アンコールでとうとう果てたでごじゃる。この頃になると やっぱいつものカンジでしゃべりまくってたから。あれね、しゃべるのって実はかなり体力つかうんだぞ。特に腹筋、背筋。全然「休み」じゃないんだぞ。で、さんざんしゃべり倒してから「マーライオン」「ほめてよ」「GO!GO!GO!」だからな。そりゃあ果てるっしょ。きっと修造(マツオカ)でもバテバテなんだぞ。それなのに止まんないのな。やっぱ楽しいせいでしょうか。あの景色が愛しくてたまらんのです。同志たちよ~! あ、幕張でやった「5人タテ笛」もやりました。

いったんアンコール1部終えてソデに帰る時、名残惜しくてスローモーションで消えたんだけど、それが強烈にツボに入って、アンコール2部で再登場ん時、5人全員でスローモーション登場。サードも兄も。わけわかんない美しい光景だった。で、「巨大なダム」を そのままスロー再生で始めて徐々にノーマルスピードに回転数上げてった。ハイテクライブだ。冴えていたっ! 「スポンジマン」「歌う42」で感動のゴール! 完走~! 炎の投げキッス! ワンマンライブだからこそ出来たっつう夜だったねえ。

ライブ終演SEはいつもの「君の瞳に恋してる」なんだけど、曲に合わせてみんな手拍子してるのなあ。裏にもすっごい聞こえてきたです。「ああ、どうすっか、またステージ行っちゃおっか、、」って迷ったけど、煙草吸いつつグッとこらえた。終わりはピシッとだ。武士なのだ。が、いつか飛び出してしまいそうだなあ。人間なので。そん時はヨロシク!