つれづれライブ日記


vol.311
2008. 6.15
「ライブの想い出」

6月15日 札幌161倉庫

バンドトモフでグリングリンで、自分史上最強に楽しかった5月が終わって2週間たった。打って変わって久しぶりの「ひとりトモフ」、しかもすごく久しぶりな札幌。これだけ差があると良い。5月の日々と比べたりしなくて済むからね。新鮮な気分で羽田に行ったなあ。

早めに空港に着いて、荷物とか預けてカフェっぽいとこで一服しつつ、通り過ぎる人たち見てた。旅人気分である。しばらくしたら、視界の左端から、いそいそとベイビー登場! テッテケテ~♪(店の中からながめておりました)、、「ベイビーの手荷物検査」の巻。ベイビー、旅慣れてるせいなんだろうけど、意表をついてやたらテキパキしてておかしかった。ズボンからベルトを抜くタイミングとかが妙に早いのだ。金属探知ゲートまで、まだたくさんヒトが並んでる時点で、さっさっさっとカゴにベルトとかサイフとか入れてゲート通過に備えていた。驚いた。かえって挙動不審。

さて搭乗前。ちょい遅刻覚悟でトイレへ。そしたらやっぱり「お客様お急ぎ下さいアナウンス」で「札幌へ御出発の大木知之さま~」って名前が放送された。「やった! 呼ばれちゃった! ベイビー聞いてるかなあ、、、」って多少自慢げにフッフッフと小便してたら、「大木知之様~、、」の直後に「渡辺様~、渡辺慎さま~」って続いて「やられたあ」と、おしっこ止まった。羽田に響く2人の勇者の名。録音しときたかった! 同乗族の方々、ノロマでスミマセンでした。

新千歳空港に到着し、ベイビーと二人でお迎えの車の千葉君たちになんとか合流し(実は30分くらい空港内迷子になった)、先日の釧路のダテ君ドライブで161倉庫へ向けて出発。ちなみにダテ君も道を間違えたりして、つまり、かなりドタバタでワクワクな往路でした。旅っぽい! 

161倉庫、ルックス満点! いかにも「昭和」な古いビル(地下フロアにスナックとか飲み屋とかバーとかが並んで雑居してるタイプ)にあって、とんでもなくアヤシイ! そこに、やはりアヤシイ店長。オレよか若いんだけど、すでに北の豪快なマスターの域。「ガッハッハ~!」なテイスト。彼が音響も担当していらっしゃるのだ。ギターアンプも数は揃ってるけど、「どれかは ちゃんと鳴ると思いますよ、ガッハッハ~♪」って豪快なニコニコ。無事、鳴るアンプにたどり着いてホッとした。

楽屋は同じ地下の斜め向かいのバー。自分らが準備とかしてる脇で、161には関係ない普通のお客さんが飲み食いしたりもしてて、素晴らしくフリーダムなムードである。サードたち一緒だったら、いちいち大笑いだっただろうな。強烈に異空間。いろんな札幌があるのだった。おそるべしでござる。

ライブスタート! 最初は地元の好青年2人組。高校生だったっけ? 二十歳になったんだっけ? ちょい忘れたけど、ここ何年かで知り合ってた山田くんが歌ってる姿を遂に見てしまった! あんなに「ワアアア~!」ってジャンルだったとは。2人だけどパンク! ルール違反レベルに初々しかった。ちなみに山田くんの母親(オレと同世代)もいらっしゃってて、滅茶苦茶テンション高かった。たぶん、北海道の名物的存在でございます。

2番手がベイビー。サスガだ。いきなり全観衆キャッチ! 地下フロア全部に手拍子が響いていた。他のお店に申し訳ないくらいの騒ぎである。161は、小学校の教室の半分くらいの大きさしかなくて、そこにステージとカウンターと大人50人が詰まってるのだ。激・蒸し暑! でもみんな元気なゴキゲン族。謎の集会! あやしい歌声喫茶のようでもある。

そんなステキなとこに3番手自分。おおお~素晴らしいまんまだ! 全員元気だ。なんだ、この国は! お客さんそれぞれが勝手にニギヤカである。初期十三なカンジだ! 壁際のカウンターには出番を終えた山田くんたちがいて、キャッキャッキャッキャしてて。何やっても反応してくれちゃう。おもてなしバッチリ。優しいね。若い彼等のために「たりる」とか「不惑」を。あと20年したら思い出せ、、とゆうカンジ。「無計画」「SKIP」「ワルクナイ」とかもやったかな。で、最後はベイビーと2人でセッションタイム。「呼吸」「スマイル」。トモフ曲は何やったか忘れた、、思い出した! 「脳」と「スポンジマン」だ! で、スポンジマンの「シュ」を言うの忘れてしまったのだった。地下に思考力を吸われた。最終的には「蛍の光」と「カエルの合唱」を店内全員合唱で完結した。161倉庫、せまくて暑苦しいとこなんだけど、そのおかげで やたら団結したひとときだったなあ。打ち上げも、メンバーとお客さんの区別無し。マスターがみんなにナゾナゾ出していた。北の幸とお酒を満喫。ベイビーは普段飲まない男なのに、地下にヤラレてワインをクピクピしているし。楽しかったなあ。おもしろかったなあ。また行かねばっ!