つれづれライブ日記


vol.382
2009.11.11
11月11日 青山マンダラ「晩秋ディナーショー」


終始、声が枯れててとんでもなかった日である。ライブ終えた直後は、ウォ~!情けない!って荒れ荒れな気分で、しばらくあの辺りを歩きまわっていたなあ。お客さんにスマンかったなあって気分もあったよ、ギンギンに。でも二日後の今は、まったく反省モードが消滅してて「あんな熱いライブがマンダラ・ディナーショーで出来たのって、初めてじゃん?よかったじゃん!」って気持ちまで、ちゃっかり復活をしております。恐縮です。


さて、ライブ風景に行くまえにマンダラシェフのグッジョブ紹介。今回もヤバかった!また伝説が増えた!心配になっちゃうよ。ここまでハードル上げちゃってダイジョブかなあ?価格に見合ってるのかな。少なくとも、この手間のかけ具合は価格に見合ってない!料理のジャンル、今回はイタリアンで攻めてきましたね。大変だよね、かなりジャンル出尽くしてるから。でも毎回期待をいい方に裏切ってくれちゃうね。おおお~!の連発。せんえつながら料理の勉強にもなります。一品一品、味が違うの。しょっぱいの中にもいろいろあるの。当たり前なんだろうけど。オレの場合、せいぜい2種類だもん。「塩味」か「みそ味」。ま、オレと比べてもしょうない。でさ~、、小粋に串にささったピクルスたち、「T,O,M,O,V,S,K,Y」の文字にカットされてるんだぜっ!



ぴゃ~!照れる~!食べれない~!



最後に食べた。箱の2段目はイタリアの国旗色に配置されてた!ミドリのパスタ、白のシチュー、赤のトマト鶏!参りましたっ!うまいし!完食~♪


さぁ~てライブ、、、のどに大事件だったのだ。ガ~ンだよ、ショックだよ、オレにしてはハードな時期に準備頑張ってたからさ。神、いないね。むかつくね。イエスにやつ当たりだよ。ふうう、自慢じゃないけど、20年以上ライブやっててあんなノド、初めてだった。いつかのファンダンゴの時は ライブ中に大声出し過ぎプラス空調直撃っつう「後発的」な異変だったんだけど、この夜は最初っからだもんな。リハ終了時にTシャツ行商してる時に、「あれ?なんだかハスキー?」って気づいてね。トモハスキー!、、まあたしかにリハで熱唱してたせいもあるから、とりあえずいつものキシリのど飴で回復待ってたんだが。


ライブ開始の第一声「オ~ス!ようこそっ、、ディナーショ、、、!」でビビった!さっきよりも余計ひどくなってた!西城秀樹状態!(いつもこんな登場でヒデキごめん)セクシーボイスっちゃぁセクシーボイスなんで、序盤は苦笑程度だったんだが。歌っても歌ってもカチッと回復しないでどんどん症状悪化してった。おかげで史上最高にリキむ発声法。リキまないと息だけの放出になっちゃって声になんないんだもん。どの曲も熱唱っつうか、、絶唱バージョン。聴いてらんない!っつう曲もあったよな。いろんなコト考えてたよ。「これは金とるライブか?」「普通はライブ中止するのか?」とかね。でも続けてた。だってさ、前の日の部屋練習で、「お、この曲順、いいじゃん!盛りだくさんじゃん!」ってノリノリだったから。全部やってみたかったの。「やってみたらきっとご褒美が降ってくる可能性大!」みたいな気分。こんなに自分がタフだとは。無神経っつうのかね。泣き出してもいいくらいの状況だったはずのにな。



たぶん、未体験な症状だったから続けてたんだろな。「そのうち突然のど復活するのかも」って。ま、復活しなくても、「楽しいライブとは違う別のタイプが誕生する日か!」とか考えてた。楽観的ってのとは違うんだよ。なんだろ。冒険心?好奇心?ここでやめずに行くとどうなるか!ま、金払って冒険に付き合うお客さんには迷惑なんだけど、オレ途中から「こいつらはお客さんじゃない!同志たちだ!付き合わせてしまえ!」ってなってた。「甘え」とも言えます。猛省しとります。が!「客に甘えるオレ」なんて初めてで、「あ、こうゆうオレになれたなんて、結構うれしい。そっか自分、こうゆうトコもあるのか、、。」って発見気分よ。のんきだね。昔だったら「もうダメだよね、終わろう。スマン、中止。お金返す。」とか言ってヤメてた。ちょいプライド高かったから。たしかにそれは正しいプライドな気もする。プロ意識っつうか。なめられるのイヤだった時期ね。この日は、なめられないように何をしたかと言うと、ズボンをブーツに入れた!(初)足下で威嚇。


最後は遂に声限界だから、主メロ解放しちゃった。あり得ないよ。「歌声喫茶」状態なんて気持ち悪いから、ふだんは「主メロは断固オレのもの!」っつう方針ですから。でも今夜のこのメンツなら全然気持ち悪くないんじゃん?っつう気がしてね。うむ、いい方の錯覚。「はい、こうゆうカンジなんで、ここからは歌解放~。歌いなさい。」と指令を下したのだ。(内心は「どうか、歌ってください!ヘルプミー!」で。)そしたらナイスな錯覚だった。いや、、錯覚じゃなくて、元々ここは熱い同志たちの集いだったのだ。すごいコトになった、、「我に返るスキマ」「脳」「ワルクナイヨワクナイ」、マンダラじゅうに熱い声(主旋律)のカタマリ!オレがコーラスのパートで掛け合いしたり。なんだ、この結末は~!中止せずに踏ん張って続けてよかった。筋書きの無い3時間越えドラマだった。締めは土下座の代わりに四重跳びを披露した。(エアーなわとび。)


最高の船員たち。頼もしいかった。サンキュー!最近オレだけが「マンダラのお客さんは、淡々とまったり観るのが好き」って決めつけてたんだなあ。世界は全然無邪気なままだったぁぁぁ!


P.S. とは言え、2度目は許されないね。ノド、気をつけるよ。ライブ前夜とか当日午前中に仕込みをするのは危険だ。仕込みしながら飲みつつ、吸いつつ、歌いつつだからね。反省~♪