つれづれライブ日記


vol.406
2010. 5. 3
5月3日 下北沢シェルター


富山の太郎君が時々東京にライブをしに来るのだ。出会ってから20年以上たつ間柄でござる。昔、自分がカステラで金沢に行った時に、そば屋の前で当時15歳の彼と初めて出会った。ピュアな野良犬のようだった。しばらくして彼は東京に出てきて、スネイルランプってゆうバンドで活躍していた。、、と思ったら、たぶん東京に飽きて、富山に戻った。少年は36になった。立派な大人な歳だけど、自分にとって太郎君は永遠に後輩だし、「富山の太郎君」っつう存在のままである。宝石である。彼のひさしぶりの東京ライブに誘っていただき、ひとりトモフで出陣した。いいトコ見せねば~。

自分は、ここんとこ東京ライブが続いてて(スケジュール管理が無計画なせいである)、フレッシュな気分で下北に出かけるためには何かトライが必要で(自業自得である)、やっぱ今回も、前日、踏ん張って新曲作業をしていた。(ここらへんは、妙に頑張り屋さん。)新曲は、「ライブの前日なのに気分がライブの準備ってモードになれず、なんか知んないけど、いつのまにかガシガシそうじを始めちゃってる男」の歌。タイトルは「そうじをしている」。午前中いっぱい床をふきつつ口ずさんで完成。で、午後にそのカラオケ作ってコーラス入れて、翌日にハンドマイクで熱唱。すごいリアルタイム。ライブは生ものだ。

シェルター、ついついいつも、ひさしぶりになっちゃうんだよね。QUEが出来る前は、ココでしかライブやってなかったくらいなのに。当時の店長の平野青年とかと楽屋で麻雀してた記憶あり。つまり、それくらい近かったってことです。元気かなあ。いまは知らないひとばっかりで、ちょいピリっとしちゃう。すごいマジメ風なんだもん。いい事だけどさ。ピリッとかしこまっちゃう。ま、6月もシェルターでライブあるから、なじんでいきたいもんです。

さ~て、この日は太郎君の企画だから、トリは彼等にまかせて、トモフはトップバッターで登場。体調バッチリで良し。乾燥の季節が終わって本当に助かる。ゴールデンウィークの真っただ中にわざわざライブに駆けつけてくれてる民に感謝しつつ、まずは新曲発表タイムでスタート。反応微妙で苦笑。で、「歌う44」でライブ本編開始。ん~、なんだか、たったか進行してたのか、もち時間20分も巻いてしまった!(巻く・・予定より早く進行するって意味)

非常に珍しい。ひとりトモフで巻くなんてね。カステラの想い出で「つげぐちしてね」もしたし、結構しゃべりまくってた気がしたんだけどな。ひさびさのシェルターでピリッとしてたのかも知れん。で、余った時間で延長ライブ。結局4曲追加。「マーライオン・オバマバージョン」をお届けできて良かった。あいつのノーベル平和賞受賞に対する、「なに~っ?」っつう想いはね、ビシっと言っとかないと。鳩山攻撃するのもいいけど、まずオバマへの失望だぜよ。

さあ、太郎君バンド。朝7時に富山出発でロングドライブしてきたのに、元気でエライ。ジャンルはトモフとは全然違う。ひずんだギターサウンドでアッパーでグリグリ。とにかくね、日本語じゃないんだよ。これはスネイルの時からそうで、古くさい昭和の男の大木兄弟は、いっつも「太郎君は、日本語でたのむよ」って言ってんだけど、オレらは逆に日本語にこだわり過ぎてる気もするし。ただ、太郎くんの、ひとなつっこいカンジとか、ピュアな富山少年な敏感なテイストとかが、MCでしか披露されないっつうのは もったいない気がするのさ。ま、太郎君をちょっと知ってる者としての普通な感想として。昭和人の錯覚かも知れない。

最後にピストルズの「GOD SAVE THE QUEEN」に誘われて、ジョンライドン役を頑張った。これは非常に照れた。ピストルズ、大好きだけど、聴く方がスキだぜ。お客さんたちが一番困っていた。