つれづれライブ日記


vol.425
2010.10. 3

10月3日 広島クアトロ


やばい。しばらくこの一日は越えられない気がする。とんでもない日だった。広島!いままで新幹線で素通りばっかりしててごめんなさい。仕方なかったのだよ。人気者じゃないと、お客さんがほとんど集まらない、「謎の大都市」として有名な土地なのである。今回はね、この素晴らしい企画のおかげで大都市に見合った超満員!どうやら昨日の九州や、3日前の大阪のお客さんも合流してたみたいで、つまり「Born in the'60's」の西の集大成的な夜だったのかな。あ~、激流。

いろいろありすぎて書くの難しいから箇条書き攻撃だ。でも長文。







①サワオコールのみならず、この日はジュンさんコールも!・・・うっかりあと1曲残した所でトモフの予定時間が終わってしまい、「あ、時間じゃん、、では、ここで筆を降ろさせていただきます~、、」と、ステージから去ろうとしたら、2階席のジュン君(時間オーバーしたバンドを殴る事で有名。)から延長の許可を頂いたっ!なので、二階席に向けて「優しい優しいジュ~ンさんっ!」コールを広島族と。何度も何度も繰り返した。もちろん余計に時間オーバー。でもみんなニコニコしてたから大丈夫。ちなみにジュン君が怖いキャラってのはトモフの流してるデマです。

②ニャオルが足りず!・・・前日の博多で広島分のタオルも売り切れてしまったため、タオル曲「我に返るスキマを埋めろ」は「布ならば何でもよし!」と。ピロウズタオル、ピーズタオル、ニャオルの3種類の布がボンボン舞った。美しい。3国同盟。



③ルイジアンナ・・・the ピーズは、永ちゃんに敬意で、キャロルの「ルイジアンナ」をカバー。オレ、コーラスで出てくるように!って言われてたんだって。忘れてて、ステージ裏でギターの片付けをしてたら「呼んでますよ~」って言われて慌てふためいてステージへ。ピーちゃんがギターで参加してた。オレ、手ぶら。するコトがわかんなくて、とりあえず頑張って動いた。ロックンロール的な動きと、背中を床にクルクルと、助走して側転、あと脳に危険な小刻みダンスなど。エラいのは、側転中、メンバーにぶつかりそうになり、回転中ながらも体の角度を微調整していた!プロ意識。単なる乱入者とは違うのだ。コーラスは結局、忘れた。

④リトバス事件その1・・・ピロウズのアンコールラスト曲「リトルバスターズ」。ピロウズとバスターズのための大事な曲が、このツアーでは各地でとんでも無いコトになってしまってるんだけど、ご了承ください。楽しいのです。あの曲はバスターさんたちだけでなく、対バンの男たちの血も踊らせてしまうのでございます。「リトバスフィーバー」、この日の広島でひとつのピークに達した感が。イントロが始まり、楽屋からアビコがステージに向かう時、ペルーの帽子みたいの被ってて「あ、いいなあ、オレもかぶりもの欲しいなあ、、」って、つぶやいたら、俊平くん(ピーズスタッフ)が「かつらありますよ、竹安くん(フラカン)になれますよ。」って貸してくれた。鏡でチェック。



全然っ、竹安くんじゃなかった!怖い!ひとことで言えば、ロンゲの死体!



躊躇してる間もないから、踊る貞子として頑張った。ほとんど前が見えない!カツラ越しにリトバスで大興奮の広島の空気を感じた。いい曲だ。ブンブン頭を振り回し、時々ステージ前方に「オ~!イエ~!」と歌詞通りに合わせて拳を上げてみるのだが、明らかに違うジャンルのアクション(蘇った死体が暴れている)になってるようで、最前客が怖がっていた。妙に満足した。

⑤リトバス事件その2・・・曲後半は、あんまり怖がらせてもなんだから、ドラムの前あたりの位置で踊りました。ようやく曲の終わりが来て、ジャ~ンって音のばしてると、アビコがオレに向かって相撲のシコを踏んでるようだ。「ん?勝負かっ?やるか、よ~し!」と火が点いて、オレも力士に。2人でギンギンな仕切りが始まった。股を開き、腰を落とし、両手を床に、頭をくっつけニラミ合う。当初はアビコと2人だけで、ちゃっかりこっそり何かしてる、、って程度の細かい想い出のつもりだったんだが、いつのまにか他のみんな(ステージ上も会場も)がオレらの相撲が終わるのを待っている構図になっていた。困った。2人ともオチとか何も考えてない。「どうすんだよ?」ってアビコと相談したいんだけど、曲のエンディングのジャ~ンがうるさくて(ライブ中ですから、、、お互いの声とか聴こえないクライマックスな音量)、まったく段取り会議は出来ず、とりあえず仕切りを繰り返し、お!遂にいくか~?ってクアトロじゅうにグオ~っと力が入る、、が、呼吸が合わず「待った」で、両者離れ塩まきへ。ステージ一同脱力で尻モチ。あれね、呼吸が合わなかったっつうか、どうやって終わらせればいいのかわかんなくて真っ白だったんだよね。「待った」じゃなくて「こまった」ってカンジ。その間、音楽隊はジャ~ンをやりっぱなし(尻モチ継続)で、やたら手が疲れてて「早く終わらせろ~!」とゆう大苦笑中。三度目の仕切りでようやくガツ~ンと当たった。アビコがワザと自分から後ろに倒れて「寄り倒し・トモフの勝利」に。ん?つまりステージ真ん中で、トモフだけ突っ立ってる状況。締めをオレがやる羽目になったのだ。激・焦り!とりあえずセンターのマイクの前に立ち、、、ううう~、、、跳んで、、、ジャ!!と締め、「ごっつぁんです!」とマイクに一言で終了したのであった。脱力。広島場所終了。







⑥打ち上げ・・・もう~、終われないハイテンション日だった。お好み焼き屋さんで、ここでもアビコvsトモフで相撲を取る事に。









ま、そんなの余興だった。アビコは店の壁を相手にロッククライミングしていたり、突如裸になってお好み焼きのヘラを乳首にあてがってニコニコしていたり。マヨネーズを塗ろうとしたのは注意してストップかけた。食べ物だからな。その打ち上げでは、誰かがトイレに行くたびに、トイレに行く者の名が大声援コールされていて、用を済ませて出て来ると、ゆかりのある誰かがおしぼりを持ってトイレ出口でお出迎え、また拍手。わけわかんないが、感動的だった。そのうちアビコがトイレへ。なかなか出て来ない。ようやくドアが開いたと思ったら、観葉植物だけがゆっくり顔を出し、植物マンと化したアビコが各テーブルに自分の体から植物を配っていた。お店の大事なオブジェです。

⑦移動・・・出入り禁止になったであろうお好み焼き屋さんから、2次会に移動。全員が猛烈なテンションを継続中。広島の街は優しく僕らを見守っていた。夜道。誰かが走りだすと、つられて誰かが走りだし、負けないぞ!と別の誰かも走り出した。走るだけで大爆笑な時間である。そのうち、道の線に選手たちは整列し、「位置について~!用意~!」で、レースになった。レースは何度か繰り返された。クメムラは靴下でアスファルトを疾走していた。アビコは、タクシーと向かいあってシコを踏んでいた。優しい運転手さんでよかった。タクシーは、ゆっくり力士を避けて通り過ぎていった。2次会のお店に着いたら、自分は走り過ぎたせいで吐きそうだったんで、ここで帰ります、、と、引退。充分すぎた一日。ライブがバッチリだったからこそだ。うん、広島最高!楽しかったが、記憶にあるのはアビコばかりで、複雑ではある。