つれづれライブ日記


vol.426
2010.10. 8

10月8日 札幌ペニーレーン


『Born in the '60s 』、札幌に。今年3度目だよ札幌。初めてじゃないかな、こんなに札幌に来たのって。しかも3回ともバンドで。自力では無理。人様のおかげ様でござる~。

唐突だが、悔いが残る!残った悔いと酒を飲み、若干「悔い」はあいまいになってゆくが、やはりちょいと残尿感。オレは終始風邪にビビってた。余裕が無かった。出発の朝、空港を目指し、家を出る前あたりから悪寒(おかん、、と読みます)がゾワゾワでヒリヒリでチクチクしてた。焦っていた。自分の体調を気にする旅。この不気味な悪寒が風邪で、喉に来たら怖いなあってね。焦らなくてもいいのに。傲慢だよな。万が一、ライブ中に声が出なくなっても、「いやぁ、、参ったね、でも他のバンドが素晴らしいから大丈夫!」で、よいのにな。ダメだよ、そんなの。

ライブ前の楽屋で。加藤さんが、「ん~?なんだ、トモ~、風邪ひいてるのか~?薬あるぞ~。オレは歩く薬局と呼ばれてるんだ~。」って、おもむろにいろんな薬をちぎってくれた。巨大なヒトだ。身も心も。「ん~?熱もあるのか~?よしよし、バファリンあるぞ、ほら~」と。楽しく優しい。オレも正露丸は持参してるんで、いつの日か加藤さんが下痢したら即、ヘルプのお返しをするんだ。

この日だけ、トップがコレクターズさん。ついさっきまで優しい薬局の主人だったひとが、バッチリあの「加藤さん」になっていた。今夜も完璧だ。ぶれない。最近の首相たちに見せてあげたい。札幌を即、染めていた。

次に御当地タイム。ハル提案で中島みゆき(北海道出身らしいぜ)の『時代』を。まずハルとオレが冒頭の「今は、こ~ん~な~に~♪」のブロックを歌って、そのあとイントロのあいだにハンドマイクでサワオ君登場し、「そんな~時代も~あったねと~♪」と。サワオ君が中島みゆき、、全然、似合わない!ギコチナイ!申し訳ない!でも、お客さんは大喜び。うん、なら良い。で、最後のサビの繰り返しで加藤さん再登場、ド~ン!着替えずにあの高貴な衣装のまま出てきてくれた。まさに昭和の大合唱。まだ8時前だっつうのに、かなりダイナミックな年越しのような時間だった。素晴らしい。

『時代』の余韻がザワザワなまま、このツアーで初めて、バンドトモフ・スタート。ここまではトップバッターで、バ~ッとやり放って去る快感を味わってきたので、プチ試練である。声の心配しつつも、ガ~ッと行かねば。コレクターズ、『時代』っつうエンターテイメントな流れをラストのピロウズにつなげなきゃだ。不思議と体調はダイジョブだ。よ~し。頑張った。ああでも、空回りしてたかも。広島を越えなきゃ!みたいにちょい焦ってたな。過去のドレイだ。ま、なんとか無事完走して楽屋に戻ったらピーちゃんに「どしたの、声?やばかったね~。」って言われて驚いた。おお、ピーちゃんにはバレちゃったのかぁ。じゃ、お客さんにもバレバレだったのかなあ。スマンなあ。ああ、いと悔し。

若干反省モードで外の階段で一服。プハ~。ま、全然声出なかった時(去年の秋だったね)に比べたら神様に感謝だなあ。ありがとう、北の魔女。ピロウズのリトバスの頃は残尿感な気分はどっかに行って、ハシャげて良かった。コーラスしてる加藤さんの背中に登頂成功しました。ちなみに加藤さん、背中にオレが登ってることに気づいてなかった!

なんだかんだ言って、やっぱ、帰ったら近所の医者に行こ。風邪に負けない喉の薬をもらおう。変な心配ってこりごりだ。「安心」を処方してもらおう。それにしても、みんなの体力がスゴすぎる。なんであんなに元気なんだ?この日も、 朝6時まで飲んでたらしい。自分は、打ち上げには行かずにホテル直行。えらいっしょ。でも寝れなくて結局3時頃ラーメン屋さん巡りに外出。出来るだけついて行くぞ!あと一本だっ!

追記。10月10日。あんなに反省ザルしてたくせに、医者に行くの面倒くさがってて「自然治癒だっ!」と、家でテレビごろごろ。そろそろ落ち着いてんのかな?って、一応体温を計ったら、37、38って上昇してって39度8分に。40手前で計るのヤメた。自然治癒中止。夜中にやってる病院に行きました。座薬もらったよ。面白いね、座薬。なかなかスンナリいかなくて、そそっかしい早朝だった。悲喜こもごも。『時代』の耳鳴り。