つれづれライブ日記


vol.460
2011. 6.18

6月18日 京都 SOLE CAFE


ハカマダ君とひとりトモフのツアーが始まった。タイトルは両者の最近のアルバムから『山椒・秒針ツアー』、、だったかな?冬の真っ最中に彼から突然メールが来たのだ。「6月あたりに、一緒に何カ所か廻りませんか?」と。おおおお~!ハカマダ君がそんな風に外向きな思いつきをするなんて珍しい!素晴らしい!「やろ~!」って即返信したのであ~る。

ツアーの1発目は京都の SOLE CAFE。ムム!実はオレにとっては、ちょいとギクシャクな想い出の場所。何年か前にひとりトモフワンマンした時、まず、雨降りの京都の街をギターと荷物もってウロウロ迷い、ライブ本番は、あまりにも最前列が至近距離だったせいなのか、照れくさくって全然落ち着けなかったのだった。やる前は、こじんまりなスペース、絶対オレ得意だろ、、って余裕かましてたから余計にショックだったのさ。再びここにやって来た。ほな、リベンジどす!

またしても雨。ま、今回は梅雨時だからしょうないのだが、SOLE CAFEなのに、あの街で太陽を見たことが一度もない!

やった!いきなり1曲目で居心地完璧。「早くもリベンジ達成~!」と叫んだぜ。ああ~よかった!前回の緊迫したSOLEでは無かった。たぶん、立ってライブした作戦が正解。最前列と目線の高さが一緒ではないおかげで、CAFE全体を見渡せたら、ユルユル感がまったく違った。愛しいユルい生徒たちが、全員よく見えた。SOLE CAFE、そっか、やっぱりこうゆうとこだったのだな。くすぐったくてホットな教室だった。これからもヨロシクお願いします。

このツアーの名物となる型が、ほとんどこの初日にガンガン生まれた。第一部ハカマダ、第二部トモフって一応の区別はあるんだけど、お互いのコーナーの最中に「トモフコール」や「ハカマコール」。「ん?呼ばれてる?」楽屋からトトト~とステージへ。事前に「何曲目で呼びます」とか知らされないからソワソワなんだぜ。

「初日だし、無難に普通に、、」みたいな事は全然思ってなかった。2人してハードルに飢えていたのか、さまざまな実験にトライ。鍵盤&ギターとか、ギターケース叩きドラムとか。ちゃっかり、全部着地成功した。たぶんこの日のオレたちなら、物理計算とか無しでも、1発で月面着陸とか出来ちゃったぜ。

2人では手が足りない曲で、「ドラム叩くの好きなやついるか~?」と、立候補を募り、お客さんの大阪青年(てつや君)を打楽器役に引っぱりこんだ。彼はちょうどドラムを始めたばかりで、初ライブが直後に迫ってたそうだ。タイムリーだ、バッチリだ。ラッキー!

数えきれない小さなハードルを、設定しては越え、設定してはなぎ倒した。キセキの初日!最後は、ゆずになった。ゆず君たちに悪意は無いでござる。2人してギターっつうスタイルを日本では「ゆず」と呼ぶ。声高らかに「ほめてよ~」をハモった。「越えて~!越えて~!」も付け合わせたぜ。シュポ~ンとステージそでから銀テープが客席に発射されるのを目で追った、、フリをして終了。感動的失笑。

ツアー初日にして、ひとつの完成型に達してしまった。俺たち。明日からどうしよう、、と、贅沢な不安におちいる。同じ引き出しじゃあ、ワクワク出来っこないからな。今日はバッチリ楽しかったけど、慣れるのは危険だ。捨てねば。つねに「え~っ?」ってゆうカンジで、ピュアにステージで遊びまくりたい。たのむぜ世界!

P.S. このツアー記念Tシャツ、事前のハカマダ君のリクエストでキミドリ(ライム)も作ったのだが、彼が当日、チョイスしたのはマンゴー!