つれづれライブ日記


vol.468
2011. 7.22

7月22日 心斎橋クアトロ


クアトロ、ビルごと無くなっちゃうそうだ。俺らは、ついにこの日がクアトロ最後。残念だあ、すごく残念。3月のワンマンも楽しかったけど、この日も強烈に居心地良かったからさ。

そんなクアトロで、スネヲくんとトモフの老舗企画「ヨルナイト」。去年からはサニーデイ田中君を引き釣り込んで「ザ・サーフ」という三人バンドがアンコールに登場し、相手の曲の時はドラムを叩くっつう、無茶な流れになっております。ますます伝説は濃い方向へ。年に一度くらいのペースだから、ガッツリ濃厚にハシャグよ。次、自分ら、いつ会えるかわからないっていう、刹那的な盛り上がりですかね。いつも、やる前の段取りは、かなり「成り行き勝負」なんだけど、スネヲくんとは、結局、楽しい。悪い思い出がひとつも無いよ。毎回奇跡が降りてくるのだ。

ハル日帰り新幹線作戦(翌日に山形でピーズ)のため、バンドトモフが先。オープニングにサードクラスがハルベースで一曲。ここですでに会場は出来上がり状態に。さすが関西、、、早いっ!しかも照明、ちゃんと、白は出来るだけ無しっつう作戦にしてもらった。出来上がってる空気にプラス、赤オレンジな景色だったから、もお、脳の温度上がる上がる。そして上がりっぱなしのまま落ちなかった。

まず冒頭に次の関西ライブの予定を発表コーナー!「次の関西ライブは、、、ド~ン、、、9月3日っ!オトダマにっ、またっ、 呼んでもらえたどーおおおっ!」ドンドンドンドン~!もらったばかりのオトダマチラシを上空に放り投げ、真剣白刃取りキャッチ。喜びを表現した動きです。

バンドトモフ、絶好調な50分だった。中音(なかおと・ステージの中の音)が凄まじくやりやすかった。ドライ過ぎず、適度な湿気のある音に包まれる感じ。大事だぜモイスチャー。潤いに包まれたいのは女子だけじゃ無いのだ。

オトダマ発表の流れで、この日のメンバー紹介は夏バージョンにしてみた。ボーカル・トモフェスキー。べースはハルじゃなくて、オオキナツユキ。鍵盤・大塚弥生は、真夏の大塚葉月に。ドラム・久米島ヒトミ(島のほうが夏っぽいっしょ?)。ハカマダ君だけは、夏まだくん!網走出身だから、そこらへんはキッチリと厳しく。

久しぶりに「タイクツカラ」をやったんだよな。「いらない」とかも。不思議とバッチリ、、と言うか、前よかグッと来た。あんまりやってない間に余分な事が消えていくのかな。それとも、俺のいないどこかで メンバーだけでリハしてたのかも。いや~ん。

しっかし盛り上がったねえ、クアトロ。最後の最後にクアトロの底ぢからを知った気がするよ。無くなっちゃうのかぁ、、、ことごとく惜しい。どこか別の場所に出来るのならば、このまんま移動していただきたい。横長のつくり、いいよね。キャンプファイアーの中心でライブしてる気分なんだよね。こっちが焚き火。ものすごくよく燃える!

最後の曲終わった途端、ピーズの曲を退場SEに流してもらって、ちょっとハルを驚かそう作戦。勝手なイメージでは、「シニタイヤツ、、」あたりがド~ンと流れて「、、、、では~、山形に~、行って参りますっ!」みたいな大袈裟な送迎シーンを想定してたんだけど、ノリノリな「脳ミソ半分取っちまいたい~」が選ばれちゃって、クアトロじゅうも歌い出して、ハルが困ったような顔しててさ、一瞬、怒ったのかと心配したけど、そうでは無かったようで良かった良かった。

2番手バンドスネヲ。スネヲくんがボソっとしゃべっただけで、いっぺんに空気がスネヲワールドに。曲調がますますアダルトでアーバンになっていた。一聴すると、おとなしめのポップスのようで、でもスネヲくんだと全然お行儀よくないんだよね。謎。MCのたびに「あ、このひと、全然普通じゃないわ、、」って。それにしても相変わらず滑舌(かつぜつ)悪い。この日もトークは、ほとんど聴き取れなかった。ちなみに電話でもです。そもそも「ザ・サーフ」ってゆう名前も、スネヲくんが「サニーデイサービス」って言ったのが聴き取れなくて生まれたのであった~。

ワオ!スネヲチームのギターさんも日帰りらしく、なんとライブ中に「どうも~!」って去って行ったぞ。シュールだ!

で、セッションタイム~!おら、おら、おらぁぁっ!ザ・サーフのお出ましだぁっ!初見のお客さんは呆然と、知ってるお客さんはニヤニヤとセッティングするのをながめているぞ。面白い事が始まる空気。ワクワクしたぜ。準備完了。「ヘイ、心斎橋~っ!オレたち、ザ・サーフ!」なぜか乱暴者モード。スネヲくんも田中くんも、サーフだとキャラが変わる。

「ワルクナイヨワクナイ」Vo.G トモフ、Bass サーフ田中、Dr スネヲ。オレ以上に、スネヲくんもドラム叩くの大好きで、やったら楽しそうに無邪気に叩く叩く。この曲って、スイングな3拍子だから、ちょいと手強いんだよね。うん、しっかりイビツで面白かった。あ、でもスネヲくん、ちょっと去年よりかうまくなってた。ダメだよ、うまくなっちゃったら、サーフじゃなくなるよ。

ん?ただの下手クソバンドとは違うぜっ!ベースのリーダー(いつのまにかリーダーってコトに)は、本職じゃん?本職の味と素人ドラムが合わさると、妙~なグルーブが産まれるんだよ。北欧の学生ガレージバンドのカンジよ、わかる?わかんないよね。うん、オレも。ま、雰囲気雰囲気。とにかくワ~と行って、バシャバシャやって、グイ~ンなんだよ。1曲おわるたびに大のおとなが、大ハシャギでハイタッチ。これもサーフ独特の光景である。

「現在位置」Vo.G スネヲ、Bass サーフ田中、Dr トモフ。やったぁ、、ドラムの番だ、うれしい~。年に一度の現在位置。思いっきりバッシンバッシンやりました。クアトロにやってきた屈強な外人ドラマーっつうつもりで。でもこの曲、大好きだからちゃんとジャマしないようには気をつけた。いぇ~い、で、ハイタッチ。

「我に返るスキマを埋めろ」は、サーフ豪華バージョン!ギターにハカマダ君、鍵盤オオツカもステージへ。この曲はスゴいぞ。スネヲくんドラムで始まって、1番の終わりで「ジャ~~~ン、、」って無理矢理のばしてるうちに、ドラムがトモフにチェンジしてスネヲくんはギターに行って2番スタート。間奏手前で、また「ジャ~~~~ン」してて「さ、ここでさらに本職ドラムさんの登場、クメムラカモ~ン!」。わけわかんないっしょ、1曲のあいだにドラム3人だぞ。大発明だ。特許とらなきゃだ。トモフはステージ前方へハンドマイク。サーフでハンドマイクって恥ずかしかったが、この時間の魔法で頑張れた。おしりにちゃんと「うた~う45歳~」「うた~うジャスト40歳~」もくっつけた。バッチリ!3曲だけだったけど、2時間くらいの来日ステージに感じた。

『ヨルナイト』。今夜もキセキが舞い降りた。長い濃い夜だったなあ。ワイワイ見守ってくれてありがと~、心斎橋っ!そして、フォーエバー、クアトロ~!