つれづれライブ日記


vol.479
2011.10.19

10月19日 京都ミューズ


ひとり旅、二日目。この日は京都でファンファンズと合流。「トモフ with ファンファンズ・ワンマン in 彼等の地元!」だっ。

去年の十三で、第一部ひとりトモフ、第二部トモフ&ファンファンズってゆうのは経験したけど、この日はバンドで最初っから最後まで。午後リハは緊張ぎみだったんだよな。なんだったんだろね、あの緊張。久しぶりの再会だったからかなあ。あと、やっぱ、今夜のライブは上手くいくかな、楽しいかな、っつうドキドキだな。まともなワンマン初めてだったもんね。ファンファンズはライブが滅多に無いぶん、期待もプレッシャーも凝縮される、と見た。

なんちって、緊張とか言って、本番までの間、楽屋ではケンダマ講習が行われていた。彼等の友達の青年(吉田拓郎テイスト)が、なぜかケンダマを何個も持ってきてて、師匠みたいに指導してんの。「足を使え!」「うん、お前はきっと上手くなる。」とかやってんだよ。ファンファンちゃんが弟子みたいで。オレ、一応、「お前ら何しに来てんだ~っ!」と切れてみて、でも即、講習に参加した。弟子入り。絶対ライブまでに課題(球を前方に出してから穴にスポっと入れるやつ)をクリアするぞっ!

異様に熱い空気が楽屋にみなぎっていた。人間のおもちゃを与えられたサル状態。あとから参加したミヤケ猿やカワモト猿たちが、課題をあっさりクリアしちゃって焦るグレる。一旦離脱のフリをして、こっそり楽屋裏の階段で挑戦を続け、おおおっ、やったぁ!俺もクリア~っ!(ミヤケくん携帯にその瞬間の動画録画あり・消去禁止でよろしく)。最後にようやくファンファンちゃんが無事成し遂げ、「よし、お前も、とうとう男になった!」と、楽屋は妙に団結したのだった。たのしかった。ありがとうケンダマ先生。

ライブスタート。ファンファンズたち、いつの間にか「ファンファンズのテーマ」ってインスト曲を作ってたのだ。それを今夜のオープニングに。渋めのレトロテイストな曲が始まり、ステージの幕が上がってゆく。なんだか大袈裟で面白い。そうゆう「ライブショー的な始まり方」、俺には無い引き出しだからね。ワクワクしたぜ。楽屋ケンダマと、このインスト幕開けのダブル効果で「あ、もう今夜はバッチリだぁ」って思った。

ちゃっかり足元のモニターの脇に誰かがさっきのケンダマ置いといたのを発見。「何かネタにどうどすか?」っつう京風なおもてなしだ。で、一曲目から御期待に応え、使わせて頂きましたどす。曲の終わりの締めをケンダマで。すごいぞトモフ、ほとんど一発で仕留めたんだぜ。串じゃなくて皿だったとは言え、本番のヨロヨロなテンションの中で、全視線を浴びつつあの精度!ま、旧ソ連のスナイパーだからな。あ、これ極秘ね。

今回のファンファンズ、ますますアレンジ魂がスゴクて、以前の「おおお、CDの完コピ!ぎゃお~!」っつう段階はとっくの昔だよ。とことん彼等アレンジでやってくれてうれしい。感激。ロビンズ前田くん(ドラムが本職なんだぜ)は、遂に、まるでYMOみたいなL字基地を作って、鍵盤を引き倒してた。上空からの映像が無くて残念。この日は謎のテルミン氏(今回初参加)が出現して、「目でしゃべる」とか「カンチガイの海」で魔法をかけてた。テルミン氏はこれからも時々魔法をかけにやって来るようです。タバコくんは今夜は頼りになるいぶし銀キャラだった。CDではワリと普通な曲をライブモードのゴリゴリ曲に持ち上げてくれる。俺とかハカマダ君と違って、ちゃんとギター職人。いさましい。ファンファンちゃんは、やっぱり強力。ステージでは男だ。カワモトくんは無邪気で助かる。んで、バンマス役のミヤケくん、楽しそうで良かった。プレイはもちろん、ライブまでの準備、完璧でした。このユニット、選曲も曲順もミヤケくんにお任せなのだ。オレが歌詞を忘れてると、すかさず代わりにフォローしてくれるし。本当にいい嫁。なので、この日は表彰状を送ったの。エアーで。

アンコール、きのうファンダンゴで完成したばかりの「誰かがポテトを持ち込んでいる」のバンドバージョンにその場で挑戦。午後リハでもワザと伝えずにいたのだ。アンコールの現場でテンポとコードと、なんとなくの段取り指示だけをして曲に突入。彼等の臨機応変魂を信じた。バッチリだった~!お客さんも。実は俺も。だって曲の終わり方、考えてなかったんだもん。きのうはひとりトモフだったから勝手に終われたけど、バンドだとそうは行かないっしょ?で、「食え!食え!食え!」の連呼シャウトで終わらせるっつう着地方法が誕生した。

更にクライマックス。一旦終わったんだけど、「あっ!」って思い立ち、ケンダマを拾って、もう一回エンディングのジャ~ンを指示。きっちりオチをつけねば。ここは関西だからな。んで見事にここでも一発で仕留めたっ!ゴルゴ45!

やり遂げた七人の侍。移動が面倒で、そのままミューズで立ち飲み打ち上げいたしました。楽しい夜で良かった~!ホッとした。

実はケンダマ先生が、この日の映像記録係もしてたんで、よ~し、DVD化だっ!ジャケはもちろん、スナイパー・トモフの図。