つれづれライブ日記


vol.544
2013. 7.19

7月19日 大阪 ムジカジャポニカ



トモフ&ポントチョフ、記念すべき初ライブっ!


「ハハキマスキー」「ファンファンズ」と名前やメンツが移りかわり、今度は「ポントチョフ」。謎なネーミング。京都の地名にちなんでいるらしいぜ。ご近所さん、ヨロシク!


メンバーは、ベース・ミヤケくん(ははのきまぐれ)、ドラム・前田くん(ロビンズ)、ギター・タバコくん(まねはね)、ポントチョフ期からの新メンバーで鍵盤・佐々木くん(こっきり)、バイオリンとシンセ・ショーキー(風の又サニー)。遂に、初代メンバーはミヤケくんだけっ!人生、山あり谷亮子。


ムジカの楽屋。かつて誰かが住んでいたであろう2K。居心地よし。が!その玄関で生まれて初めての体験をした。「トモフ、ネズミとりにかかる!の巻」。


マンガとかで見た、バッチンって鉄のバネで挟むようなタイプではなくて、強力な粘着シート(30cm × 10cm )タイプ、、、を踏んでしまったのだ。トモフコンバース、巨大化っ!ダイビングの足ヒレのカンジ。面白いけど動きづらいぜ。うにぃぃいい~っと、なんとか引っぱがした。が、歩くたびに靴の裏に残った粘着エキスが地面にニチャニチャと。応急処置のため、外に出てアスファルトにグリグリとその足裏をこすりつけていた。お?これはロックンロールな踊りっ!。恥ずかしいことに、その「ロックンロールを踊るトモフの図」、お店の外に並んでいたお客さんに見られてしまった~。ぴゃあ。


さ、本番。この日は、ポントチョフのレパートリーが1時間半くらいだったんで、まず第一部ひとりトモフを50分くらい、、そんなにやるつもりなかったんだけど(実際曲数はちょっぴりだった)、かなりしゃべりまくってたのだな。ムジカ、超満員。あやしい赤い部屋は、5万人の競合を勝ち抜いた50人の精鋭たちでギュウギュウでにぎやか。しっかしまあ、誰ひとり緊張していない空気。居心地いいぜ。


ゆるゆるな第一部を終え、さあ第二部。来た来たトモフ&ポントチョフ初ライブ~!ポントチョフ、ロックバンドっつうよりか、楽団なカンジかな。メインの楽器の他に、いろんなものがところ狭しとステージに。ショーキーはバイオリン以外にシンセを、ミヤケくんはベースアンプの上に鉄琴を、ドラムの前田くんは相変わらずホテルロビーのチーンを横に。で、そうゆう小ワザだけじゃなくて、ひずんだギターをタバコくんがヒリヒリ弾いたり。その逆サイドでは、佐々木くんが朗々と鍵盤を弾いている。ファンファンズとも、今のバンドトモフとも、上田くんたちとやってた頃とも違う。初期宅録トモフ期のガチャガチャしたニオイに一番近い。もちろんプレイヤーが宅録トモフじゃなくて、ちゃんとした強者だからさ、CDバージョンのチープさなんてポ~ンと超えてるのだ。スペクタクルなのだ。


いきなり「タイクツカラ」で始まる。くすぐったい。(ちなみに毎回、選曲も曲順もミヤケくんにおまかせさ!)いきなり出だし、、なかなか曲が始まんないから「ん?」って振り返ったら「トモさんからです」ってクールに言われた。「あああっ!」ちゃんと『EXPO』バージョンなのだね。忘れてた。更にサビで驚く、あの「追っかけコーラス」。久しぶりに聴いたっ!作った本人も忘れてるから、背中が「おおおおっ!」って驚いた。


噂によると彼等、すっごい練習やってくれてたのだよ。6、7回も入ったんだって!忙しい日本の若者たちが。しかも当日ムジカに入る前も、どこかでリハしてたらしいぜ!あうあうあう(泣)。だからね、オレ、この完成度のジャマをしないぞ!ってものすごく丁寧に歌った。面白い事に、声質も初期トモフに戻った。演奏の景色(2000年頃)に引っ張られるのだね。「両思い」とか「あのはなしのつづき」とか「自分らしさなんて」とか。スイートだった。


ぶっ飛んだ選曲は「MR.2050」と「イチバンサキニ」。両方、全然ご無沙汰だから自分ちのCD引っ張り出して聴き込んだ。「トモフ、トモフを聴くの巻。」だ。なんたって、「イチバンサキニ」なんかライブで一度もしたことなかったんじゃん?初めて人前で歌った気がするぜ。オレだけじゃなく、曲たちもポントチョフに大感謝しております。奏でてくれてありがとー、と。


四方八方濃厚で素晴らしい第二部だった。いやぁ、初ライブなのに、いきなり「登頂」しちゃったんじゃん?どうすんの?ポントチョフ。このバンド、トモフ曲だけじゃもったいないよなあ。ちゃっかり今ごろ彼等、なにか計画たててるかもな。「このメンツでちゃんとバンドするのはどないでっしゃろ」と。まあ、まずは追加公演の京都拾得よろしくお願いします。今度はしっかりカンペ無しで歌ってみせるっ!オレさえしっかり出来ればスッゴイことになる。楽しみだあぁぁぁ!