つれづれライブ日記


vol.553
2013. 9. 7

9月7日 泉大津 OTODAMA



やったあ~!オトダマ無事開催っ!おめでとうございます~。


今年は、ちょいと淋しくひとり旅。前夜23時半、新大阪に到着。う~ん、いい夜空。ギター持ってピンクの旅行ケースをガラガラ引きずってたら、初老のおじ様が近寄ってきて、「どこまで行くの?」って尋ねてきた。「あ?はい、○○ホテルです。」「あ~、2500円で行くよ、はい、こっちこっち」と自家用車に迎えられた。穏やかな紳士なのに、超強引。ドキドキした。これって、いわゆる白タクだ!トモフ人生初である。運転もダイナミックで、2回ヒトをひきそうになっていた。無事ホテルに到着。こっそり気味に2500円のお支払い。ひゅう、、裏の世界の風にちょこっと触れた、貴重な体験ゲット。


ホテルのエスカレーターでフラカンチームのQ太郎さんと遭遇。で、さっきの話しを。「いやあ、生まれて初めて白タクに乗っちゃいましたよー」。そしたらなんとQ太郎さんも同じドライバーの紳士にキャッチされてた。かなりのやり手紳士だったのだ~。


ホテル周辺は、結構いかがわしいアジアな感じで大好き。コンビニに行くだけでワクワクした。


起床~!カーテンをガバっ!天気、曇りっ!ダイジョブそうだ!よ~し!集合時間にホテルの前へ。むむ、誰もいない、一番乗りだ!と、思ったら、スタッフさん「もうみんなクルマの中です」と。ハルとかしんちゃんもクルマ一緒です。今年はピーズもバンドの出番は無くて、怒髪天の応援セッションで出るのだ。泉大津までラララ~と楽しいドライブで現地入り。昼1時くらい。出演者ののぼり(国技館とかで相撲の力士の名前が書いてあるアレ)がニョキニョキ並んでる。広いぞ、空。あああ、いいなあ、今年も来たよ~、オトダマさま~!ここの女神にあいさつ。





ダッシュで物販ブースへ。天気ちょうど良い。涼しいオトダマは初めてかも。いままでは毎年猛暑との闘いで、真夏の太陽熱と地面からの放射熱(物販の場所は砂利なのだ)からくるバテを、アルコールとお客さんとのコミュニケで誤魔化しつつ出番を待つ、、ってゆう過酷なオトダマトモフルーティンだったのさ。今年は時々雨がパラっとくる以外は基本曇り。風も吹いてる。こんなに体に優しいオトダマ、逆に不自然なくらい。





やって来るお客さんたちも「今年はラクでいいです~」と。みんな結構夏に弱いヒトたちである。ひとしきり物販タイムを楽しくすごし、ふたたび楽屋村へ。オレのオトダマは、いつもあわただしいんだぜ、落ち着き無いんだぜ。ダッシュで怒髪天トリビュートバンドの準備。怒髪のスタッフさんから増子くんの衣装のシャツを「良かったら着てください」と渡された。胸に怒髪天ロゴ入りの赤シャツと白シャツ。最初、自分が赤シャツを着たら、赤毛と赤シャツで、赤過ぎっ!兄に赤を譲り、白シャツを。そしたら上から赤、白、ターコイズの三色でイタリアの国旗みたいでバッチリ。ハルの赤シャツってのも新鮮で、楽屋のみんなに、ジョニーロットンとジョーストラマーみたいだっ!と言われ、喜ぶ双子。実際はどうであれ、ほめられることが大事なのであーる。





さあ始まった。坂さんのスイートな司会進行。いきなり大木兄弟の出番なのだ。大浴場(メインステージ)は、お客さんドバ~っと!カバー合戦には申し訳ないくらいスゴイ景色だ。いや、しっかり頑張りますよ。自分はハルとツインボーカルで「酒燃料爆進曲」を歌う。47歳にもなると、双子でくくられる事に全く抵抗は無く、かえって心強い。どっちかがうっかりしてても、どっちかはしっかりしてるだろ~と。





いやぁ、演奏陣カンペキ。すごいすごい。自分は、ただこのサウンドに乗っかるだけだ。この曲、勇ましい掛け合いとかキメが特徴で、そのタイミングに合わせて会場がひとつのカタマリになって、とにかく感動的に美しかった。そっか、増子くんはいつもこの景色を見てるんだなあ。





予想はしていたけど、やっぱり歌詞がポ~ンと泉大津の空に翔んで、2行目で早くもホニャホニャ。でも大丈夫。足下には巨大なカンペ(自宅出発前にコンビニで拡大コピーの3回繰り返しで作ったんだぞ、エライなあ、、)。それをグサグサ確認しつつ、勇ましく歌った。怒髪天の曲は男のグワ~って所をグイ~と引っ張り出してくれるから、歌ってるうちに自動的に「おっしゃ~!」ってキャラが舞い降りるんだね。男なテイストにハシャギまくっていた。





基本、ハルがバッチリ歌ってくれた。いやぁ、非常に助かった。頼もしいぜ!ちゃんと「兄」だ!戸籍通りだ。曲のシメ(じゃ~ん♪って伸ばしてるところ)はステージの両サイドに別れて、エアー野球。オレがピッチャーでシュっ、ハルがバッターでカキーン、オレ「あっ!」と後方振り返る。、、、ホームラン!ガクっとひざまずく。これで大木兄弟部、終了。ダイジョブ、グッジョブ!オレたちゃ頑張った!





レキシくん、スクービーくん、民生くん、圭介くん、モンパチくんと、それぞれの色の怒髪天カバーが続き、最後にベイビーが出たと思ったらドリフな展開で本物の怒髪天が登場。泉大津、グワァ~!当然だが一番盛り上がった。たのしかったね~。来年の1月は、みんな元気に武道館に集結だぜ。お天気祈願です。


そしてまた慌ただしい。楽屋前の喫煙所に座って、ギターをチェック。脳スイッチ転換。ふうう、、、、よしっ、行くぞ!次はひとりトモフでセッチューテントだっ!


オトダマ敷地の端から端へ歩く。結構遠い。ようやくセッチューテントに到着。騒音寺くん、セクマシアキラくん、千葉くん、ジンポケくん、クリトリくん、次々再会。そしてテントのステージへ。うお、ここは熱気がたまっているぞ。そっか、ふだんの年は太陽光線をさえぎってる比較的オアシス的立場なセッチューテントだけど、今年はテント内のほうが暑いのか。どれだけいままでの天気のオトダマが酷暑だったか、っつうコトであーる。


ひとりトモフ、ライブ開始~!お客さんたくさんでウレシイっ。ワオ、すぐ汗だく!むむむ、今年は大浴場の音でっかいんじゃん?クリープハイプ?やたらクリープくんの声は通るね、いちいちカラダが反応してしまう。「う~るせ~っ!」と向こうにむけて何度も叫んでみた。ま、ネタとして。実は音がかぶるのも気持ち良い。ここは巨大銭湯だから、互いの湯がピチャっとね。





とは言え、むこうの音に消されないように、「ほうき」は、いつもの5倍の声量で歌った。カラオケで「人生は無限だ」も大熱唱。で、この日だけのスペシャルバンドへ。ハルとしんちゃんに無理言って来てもらったぜ。3人トモフ結成~!ドンドンド~ン!ベースやドラムのセッティングのあいだ、「よし、じゃ、いまのうちに、、」と「深夜高速」をひとりで。フラカンもこの日は出番無いからね、きっとみんな聴きたいだろーとか言って、オレが歌いたいだけである。Aメロ歌ってるうちにすぐリズム隊も準備できちゃって、サビとかはもうギンギンに3人サウンドで「生きていて~よかった~」を。そ、3人トモフの記念すべき第1曲目は「深夜高速」だったのさ。テントじゅう大合唱。まったく強い曲だぜ。通りがかりのオトダマピープルが「ん?フラカン?」ってテント前にかけてきて「なんだ、違う」って引っ返したりしてた。こらこら!ピーズ様のリズム隊なんだぞー!失礼なー!





で、「脳」と「我に返る」をやったっけかな。シンちゃん初だよ、どっちの曲も。もちろん事前打ち合わせなんて無し。でもバッチリ。ステージ脇にはセッチューの青年バンドマンたち。いつも盛り上げてくれてありがとー!ここんとこ疎遠だったのに、いい子たちだぁ、本当に。愛しいぜ、セッチュー、ラブっ!


汗だくで楽屋村に戻る。ようやくホッとしたぁ。日本酒クピクピ、おタバコぷか~。すると、シンちゃんに「麻雀やっぞ」と誘われた。おお、オトダマで麻雀!いいね、いいね。大浴場からは民生くんの名曲たちが聞こえてくる。気持ちいいね~。ゼイタクこの上ない。麻雀、「東風戦」っつうすぐ終わるハズの設定だったんだけど意外と長引いてしまって、出演の予定だった「ボーカル対談」をとばしてしまっていた。麻雀終えて現場に行ってみたら後片付けしていたよー、スミマセン。





しかもやばい。物販ブースには昼に行ったきりなのだ。でもこのあとはベイビーのセッチューテントのトリに行かねばならぬ。「声がヤバイんで、トモさん、ヘルプに来て下さい」って招集がかかってたのだ。歌詞カンペも渡されて。が、行ってみたら、ベイビー全然喉ダイジョブでさ、オレ出番なしっ!きいいい~っ!嘘。よかったよかった。盛り上がってたね~。最後のRC曲だけ、下駄ドラムでパシパシっと参加しました。





泉大津はすっかり静かな夜に。楽屋村にはもうほとんどヒトがいない。帰りのクルマはオレと圭介くんと凛として時雨のドラムくんの3人だけ。CDもらったぜ、ありがとー。あ、昼間に夙川のベストも頂いちゃったのだ。わ~い!(帰宅後さっそく聴いたら、ものすごくナイスだったぁあああ。マーヤくんはセンスのカタマリだなあ)


打ち上げ、今年はちゃんとほぼ最初っから参加したよ。やっぱ今年の泉大津は猛暑じゃなかったからかな?体力残ってたのだ。なんとここでも坂さんが司会。ベロンベロンでボロボロで。面白かった。





でもね、今年の打ち上げはいつもよか全然静かだったみたい。自分が欠席(ホテルでダウン)のときの打ち上げの、ものすごい噂を聞いてたから、ケガも無く、破壊も無く、スムーズな宴は意外だった。(翌日、怒髪天は盛岡でライブだったらしいから。そりゃ、無茶できないねー。うむ。)シンちゃんがえらい元気だった。朝まで飲んでいたそうです。シンちゃん、この前まで痛風だったんだよね。復活の幅が宇宙だ。





とゆうわけで、バンドトモフの出番は無かったんだけど、右往左往の大忙しなオトダマだった。天気が涼しくてホント助かった~♪でも、いつもくらいの、命の危険を感じるくらいの暑さも、ちょい恋しい。来年もあそこに行きたい。また一年頑張んなきゃだ。さらば~!オトダマ~!