つれづれライブ日記


vol.554
2013. 9.14

9月14日 青森・夏の魔物



天気よーし。新青森駅。この駅前広場の気持ちいいことよ。ホントに素晴らしい駅。魔物のお迎えバスがやって来た。と、そのバスからフラカン圭介くんが降りて来た。まさか運転してたのかっ!と、驚く。(ここに来る前のどこかで圭介くん拾ってもらったそうな)


乗客はトモフチームと圭介くんだけ。愉快だ~。さあ、魔物へ出発!パチパチパチと拍手。(トモフチームはクルマ類が出発する時、いつも拍手します。)お好みの席、使いまくり。椅子、横一列ぶんに寝そべっていた。しばらくすると海っ?ガバっ。おおおお、この海、去年も見たっ!はふう、キレイでため息だよ。ここを世界遺産にするべきじゃん。名物の裸岩(海にニョキっと、消しゴムみたいな)は今年も愛くるしい。





無事、現地到着。ロックな音がドスンドスン聴こえてきて身の引き締まる、みのもんたな思いだぜ。お、今年は楽屋テント、去年よか全然快適。壁があるぞ。魔物、進化している~。天気、全然寒くなくて、去年の寒さを想定して持って来たマフラーもパーカーも防寒ズボンもお役無しだった。うれしい誤算。


ライブ観戦しながら物販ブースでくつろぐ。ココもちゃんとテントなタイプ。進化している!ちょうどバッチリでかいステージが観える位置なのだ。ラッキー。この時はザゼンボーイズがまる見え!ワオ!


通りかかるいろんな魔物ピープルと打ちとけ、握手とかサインとかしつつ実は彼等のエネルギーを吸い取っている。脳とカラダに魔物エキスを注入。ここ、冬はスキー場のゲレンデ。この季節は一面芝生で、背後にドワ~っと緑の斜面。山っ、空っ、雲っ、太陽っ!最高の環境です。シラフじゃもったいない気持ちよさ。ちょいとは飲んだ。ちょいとだぜ。


いよいよ夕暮れ。フラカンさすがのステージ。ステージ裏から観戦。大盛り上がり。フラカンは仲良しだし尊敬してるから、いくら盛り上がってても自分らにイヤなプレッシャーにはなりません。ただ心配だったのは、この大盛り上がりな観衆がトモフの時間まで残っててくれてるのか~?ってこと。予定はオレら9時頃だかんね。朝からいるヒトたちゃあヘトヘトなんじゃん?もうすぐ、そろそろ帰ろかなって時間なんじゃん?


魔物のクライマックスへ。BISとゆうアイドルさんたち、そしてプロレス。異様に盛り上がってく。魔物独特の最高な空気。ヤル側にも観る側にもなんかガッツリ愛情みたいのがあるのだ。信頼関係みたいな。美しい、気合いの交換。山に囲まれてるからなのか、どんどん濃くなってく。お客さんの輝きがスゴイ!ここにいると誰でも天使になるんだっ!


そろそろ自分らも準備の時間。おおっ、ステージとリングは意外と近いんだね。大仁田氏の熱い水しぶきパフォーマンスを至近距離で観たぜ。そして屈強なレスラーチームが去っていった。さっ、オレらオレら。まずはサウンドチェック。





出音と中音のチェック用にさっきのプロレスの余韻を引っ張り「ワイルドシング」を即興演奏。一応「ト~モフ~」に歌詞は換えた。すでに出来上がってる魔物ピープルに追いつかねば。うむ、チェック完了。いよいよトモフ人生初の「フェスの大トリ」っ!。オレらもバッチリ気合いの交換すっぞおお!バシバシバシ!


不思議なことに、大トリの重圧(責任感)みたいのはいつのまにか消えていた。夕方からず~っとこの会場にいて、いろんなお客さん観てたらさ、なんかもうワクワクで。オレらもこの青森の天使たちとブワ~っとやっぞ~!って。ガマン出来ず、マイク持って早くも花道へ。うお、スッゴクおもてなされてるぜ。気持ちいい~っ!歩きつつ自己紹介トーク。





そしたら一瞬、視界から青森が消えたっ!(まわりから見たら、トモフが視界から消滅!ロンドンハーツの罰ゲーム落とし穴みたいな。)花道とリングのスキマが50cmくらいあいてたんだよ。なーんでオレだけが落ちた?さっきアイドルさんとかレスラーさんたち落っこちなかったよなあ。かなりの股間強打。ま、いきなり盛り上がってよかった。無事でよかった。完全にスイッチ入った~っ!


「青森の47歳」でライブ開始。おおおおおっ!お客さん、多少は帰路に着くヒトもいたけど、全~然たくさん残ってくれてるんだぜ。ありがたしっ!しかもオレらにも、さっきまでの愛しい熱い気合いを浴びせてくれるんじゃんっ!すぐ感激してしまった。昇天。よおし、気合い返しだっ!うお、もっと強烈に返ってきた!よ~し、さらにドバババババ~、、














すっごいすっごい。ひとコトで言えば、しあわせだ。野外でやるのはどうかと心配してた「SKIP」(静かな曲なので)も決行。ヘイヘイ、全然ダイジョブだった。そもそも夜の外でできた曲だからね。終盤は手ぶらでスキー。思いっきりあちこちウロウロ歌った。もう落とし穴には落っこちないぜ。体調も喉もダイジョブ。ライブの神様ありがとー!そして、ここにいてくれてる天使たち、ありがとおおお~っ!感激に勝る燃料はないのだな。全然疲れなかった!














心残りは、花道に登頂した勇敢でピュアな青年を1人にしてしまったことかな。あん時ちょうどオレ、「脳」歌ってて、イキツギいそがしい曲だから相手にできずでね。ああ、ハイタッチとかハグとかしたかったんだぜ。あのあんちゃんもきっと「登ってはみたものの、ど~すっぺ、、、」って、照れくさかったろうなあ。お元気か?よしよし。























クライマックスが来たころ、「タイムオーバーです、スミマセン」の通告。ぴゃ?ま、あと1曲で終わりにしてくださいってコトね。「無計画とゆう名の壮大な計画」か「スポンジマン」かどっちかだ。「無計画、、」に即決。この1曲だけで10分くらいかかっちゃうんだけど即決!だって、そもそも今回の「トモフの大トリ」っつう無茶な提案は、成田くんが「無計画、、を魔物でやってください」って。でもオレ「あの曲10分くらいかかっちゃうからなあ、フェスの30分の枠じゃ時間がもったいない~」って、「じゃ、トリで1時間枠にしますんで、、」っつう流れ。やらぬわけにはいかんぜよ。


で、船長トモフ青森に降臨。最高の天使たちは最高の乗員および乗客に。夜の山に響く巨大な冒頭コーラス。大感動で、血管切れるくらい絶唱してしまったぜ。バッチリ!成田くん、ナイス・リクエストだっ!




















夢の1時間終了。ありがたいアンコールの拍手いただいちゃったけど、ここでオレらが時間引っ張っちゃったら、また「魔物は時間が適当すぎる」とか悪口いわれちゃうんだろ?ダメダメ。もったいない。で、成田くんに終了あいさつしてもらい、袖で見守ってくれてたフラカンチームを呼んで「さあ、成田くんを胴上げだぁ~!」とみんなでリングに大移動。「じゃ、5回くらい?」青森の夜空へ、ドワ~っドワ~っと放り投げた。優しい大歓声。が、バンドマンみんな非力。感動の胴上げ、たった4回で沈没。レスラーさんたちも呼べばよかったねえ。








『夏の魔物』。ものすごい思い出もらっちゃったな。今年は特にいろんなジャンルがあっちこっちでさ、「とっ散らかるのかな」って心配されてたじゃん?そしたら、通常のバンドだけの集まりよりか、余計巨大な見た事ないワケわかんない結束が起きてた。ヒトってすごいね。うねりっつうのかなあ。こんなキセキみたいな一日を成田くんは想定してたんでしょ?天才だ。お客さんを信じる天才。信じきって進んでく天才。もう「青森の愛しいフェス」ってレベルじゃなくなったよ。ちょっと怖いくらい。ほんと「魔物」なんだね。あの場にいれて良かった!ありがとー!


P.S. 眠るのがもったいなくて、ホテルの近くの居酒屋でトモフチームだけの打ち上げ。



(花道とリングのスキマに落ちたときの擦り傷。)


カラオケマシンが置いてあって、ためしにまずハカマダくんに小林旭を歌ってもらったら、



(♪小林旭『赤いトラクター』)



(ハル「すごい歌詞だなぁ」)


カラオケブームがやって来て、





矢沢、ゴダイゴ、陽水、平尾&畑中、クリスタルキング、












(『大都会』の高いほうを歌うハル。なにかにつかまらないと歌えないと思ったらしい。)



(『大都会』を歌うトモフ。)



結局大木兄弟がほとんど歌っていた。主に兄。



(『夏のお嬢さん』を歌うハル。トイレから戻ってきたトモフ。)


みんな元気。ず~っと大笑いで具合悪くなった。いい旅だった。いい夏だったなー!んでは、よい秋を!