つれづれライブ日記


vol.561
2013.11.30

11月30日 徳島 GRIND HOUSE



( 注・めちゃくちゃ長文です。)


岡山の朝~!天気最高だぁ。いい旅。きょうは藤本くんの運転で四国へドライブ、ららら~♪


「ラララ~♪」とか書いたけど実はオレ、声が出なかった。かなりヤッちゃったんだなあぁ昨日。まあ本番にはギリギリ復活するんだろう。いつもそうだったから。ライブの女神さまが守ってくれるしくみさっ!


さあ、瀬戸内大橋で本州から離陸。うおおっ、右も左も最強の景色。ぬぬぬ、オレよりもハシャぐ女子たち。瀬戸内海を初めて渡るらしい。うむ、がっつりハシャげ!観光部長も兼ねる藤本くん(トモフを四国に呼んでくれた男。本業は徳島の不動産屋さん)は橋の途中で一旦高速を降り、小島にある道の駅にオレらを降ろした。「おくつろぎ下さいー」とゆう感じ。ここ、気持ち良過ぎ。つくづくお天気に感謝。そう言えば、今年は青森も和歌山もジャスト晴れだったんだよなあ。ラッキーイヤーだわい。


いつまでこの島にいるんだろーってくらいのんびりしていた。そのうち、「バンドトモフのアー写を撮ろう!」ってコトになり、ここぞとばかり、いろんなバージョンを試した。10年ぶんのアー写を撮る勢い。楽しかった。( 注・「アー写」ってのは「アーティスト写真」の略。普通のバンドはちゃんと時折プロが撮っている。トモフの場合、前回のアー写はいつかのアラバキの楽屋で友達が撮った!)























さ、四国上陸っ!讃岐富士があいかわらず愛くるしい。今度は「うどんを食べましょう」とクルマ停車。3月のうどんはイマイチだったのだが、ここでまたトモフの「うどんへの敬意ポイント」復活。『よしみや』さんだったかな。すばらしい。これこそ世界遺産(讃岐富士とのセットで申請)。藤本くん、すごくホッとしていた。前回のオレのガッカリを気にしていたらしく、今日のために何軒かリサーチしていたそうだ。グッジョブ、四国大使っ!食後に固く握手した。


広~い吉野川を渡り徳島市内。ようやくライブモード。グラインドハウスの前に若者が一人。3月にも来てくれてた男子高校生(にいみ君)だった。ハルが「寒そうだから入ってていいよ。その代わり、お買い物とかしてもらうから。」って感じで彼は中へ。トモフ「おお、じゃ、にいみ君、お酒買ってきて!」って頼んだら「未成年なんで売ってもらえないっす」と。意外としっかりしている。ピュアな青年。


ライブ本番~。やばいやばい、全然声出ないじゃん!ヘイ女神っ!どこだ~!喉、かなり重症だったのだね~。なくせに、MCは通常通りしゃべりたがるので、いよいよスリムクラブ(漫才芸人さんね)状態に。いつもとは違う声を面白がってもいたが、結構ヒヤヒヤ。トモフスキーならぬトモハスキー!ううむ。レアってことで許していただく。





試練試練。音符の高さに合わせて音圧(声圧)をそのつど調整しつつ発声すんの。かなりのテクニックが必要とされた。高い大声は音になるんだけど、低い小声は空気しか出ないぜ。「いい星じゃんか」は空気声のあとに歌詞を声が出る音域で同時通訳しながらっつう世界初の技を披露。一人二役。大忙しだぜトモハスキー!





そんなトモフなもんだから、いつも情に厚い徳島ピープルたち、より一層、分厚く盛り上げてくれちゃって、そしたらこっちもどんどん相乗効果でミラクルな空気。ピンチを88倍返し(四国なので)な夜になった。「キセキのライブの記憶、一本追加!」って感じ。ラッキー。やっぱ、いたんだね女神っ!でも、次はちゃんとスコ~ンと歌いまくるかんね。甘えてばっかじゃ許されん。空気声って腹筋やたら使うし。





てってけてってって~!事件っ!終演後、物販ガヤガヤに行こうかと思ったら立てなくなってた。ライブの最中、いつのまにかギックリ腰してたのだ。おどろいた。頑張ってたんだねえ、カラダよー。えらいぞ!








打ち上げ前にホテルに着いたらもう笑っちゃうくらい動けなくて、なんと今夜も打ち上げ回避、、。テレビで「携帯大切り」観ていた。これ結構好き。「あああ、腹減ったー。」荷物をゴソゴソ。日本酒とタバコでなんとかしのいでたんだけど「オンエアバトル」が始まって、これはあんまり好きじゃなくて、ハルにメール。「やっぱ、タクって打ち上げ行く。場所どこかね?」そしたら「わかりづらいトコだから、迎えにいく」と。やさしーっ!


ホテル出発。一歩一歩すこしずつ。ハル苦笑「牛歩だな」。と、10メートルくらいで結局道ばたでへたり込んでしまった。「スマン。やっぱ無理だった、、部屋に戻る、、」。そしたらハルとグラインドハウスの長谷川くんが肩かしてくれて(再・やさしー!)、年の瀬の酔っぱらいサンドイッチ状態でラクちんラクちん。「おおっ!これいいね!スマンがこの状態でもタバコ吸っていい?」と殿様スキー。





あー、よかった。せっかくの旅の終わりの打ち上げだもんね。出場できて良かった!サンキュー。何もかもが美味しかったし。はー。藤本くんもようやくバッチリくつろいでた。今回もバッチリ以上の仕事ぶりだった。愛媛の白木くんもそうだけど、四国の男はスゴイよ。すみずみまで義理人情。


翌朝。少しずつ帰るぞ。なんと、腰を心配してまたまた藤本くんが迎えに来てくれちゃった。「ごめんね、いつまでも。」バスに乗るまでお世話してもらっちゃった。


2時間バスに乗って神戸。その後は3時間新幹線。動こうとさえしなければ平気って状態だった。なくせに、時々喫煙コーナーに行くんだよ、オレ。一歩一歩。ひとが座ってるシートの端に手をかけて進む。体重を腰にかけないように、手に分散させるのだ。「なるほど、杖(つえ)って足の代わりじゃなくて手の代わりなんだなあ、、」って感心しつつ、すごい目つきで一歩一歩。誰もがオレを「不審者発見~っ!」の目でみているのが、くすぐったかった。


長文でスマンが、ま~だまだ旅の終わりは来ない。新幹線終わったら地下鉄なのだ。駅の床にある盲人用の黄色いブロックあるじゃん?あれ、ギックリ族には壁なんだぜっ。オレ、旅行ケースに全体重かけて、つえ代わりに進むしかなかったんでね、あのブロックの凸凹のたびにガツンと停止しちゃうのだ。そのたびに必死に1センチ、ケースを持ち上げて再スタート、、の繰り返し。あー、この日予定が無くてよかった ♪


ラストの関門。エスカレーター無しの階段。ありゃスゴイね。宇宙だよ。大気圏脱出くらいの規模。全然無理。5段くらいは頑張ったけど、「ふー、どうしよ、、」って途方に暮れてた。そしたら天使がっ !! 20代後半くらいのあんちゃんが「持ちますよー」って!わあああい!すごい!いい星じゃんか!、、とゆうわけで波瀾万丈の初冬の旅。しあわせなクライマックスだった。ありがとう、みんな。ありがとう、地球。大きくなったら、困ってる誰かを助けるヒトになるっ!と心に決めた。


































帰りの駅。点字ブロックの度にガツンと停止。