つれづれライブ日記


vol.610
2015. 1.24

1月24日 横浜 LIZARD



去年の暮れに、「来年は50歳になるので、ライブも50本やる!」って宣言しちゃったんで、1月で早くも5本目。真冬なのにエライなあ、オレ。おかげで真冬なのに、たのしーぜ。蒸しあついぜ。


バンドトモフ、三度目のリザード・ワンマン。ここ、最初にやった時から妙に相性が良くて、お気に入りの場所。ただ、ここで演る時はちょっとした工夫が必要。ステージが低いうえに、お客さんフロアが縦長なので、後ろの方はかなり見えづらい。なんか悔しいぞ。で、ビールケース上でプレイなんだぜ。


そんなプチ不安定な足場で、しかもワンマン(長丁場)だってのに、自分は前日、ハイテンション風呂そうじ(解説・お酒を飲んだ勢いを利用して、猛スピードで、クルっクルっと四方八方を洗う技)でギックリ腰になってしまっていたのだ。フゥ、、もう冬の名物だね、ギックリスキー。でも、今回はお客さんには機密にしてみたよ。いつもはネタにして楽しむんだけど。だってさ、ギックリスキーって状況をバラしちゃうと、「傷みと闘うトモフ」的に見られちゃうんだよね。「頑張れー!」みたいな。ありがたいけど、ライブには不要だ。


ライブ序盤は腰との駆け引きで「おそるおそる」、、おっ!行けるじゃんか!アドレナリンって素晴らしい。よーし。で、ビールケースを離れ、ステージ前方の柵に登頂(すごーく少しずつ)。無事、最高点に直立。


うおおお!そこから見たリザード族の景色で完璧にカツーンときた!すっごいよい!手前から奥まで、素晴らしい天使たちの群れ!結構密な状況なのに、みんな楽しげで、無邪気で、適当にユルユルな、いい顔!「この景色、絶対見るべきだ!」とオオツカにもホラホラ!と、登らせた。通常キーボードは低い位置にいるからね。お客さん、滅多に最前に来ない大塚を大歓迎していた。今度はクメムラにも登ってもらおー。


結局ライブの大部分、トモフはそこ(最前列の柵の上)で歌ってた。だってさ、定位置と全然違うんだもん。景色も温度も音圧も。片手にマイク、片手は天井の姿勢。ヨロヨロふらつくたびに天使たちがガシっと足を支えてくれていた。たのもしかったぜ。助かった!


ただ問題は時々用事でステージ定位置に戻る時。腰やっちゃった経験あるヒトはわかるっしょ?移動が怖いんだよね。特に、高いとこから低いとこへの移動は、かなりヤバイ。「よっ!」って軽やかに降りるなんて絶対無理なのだ。「もーどーれーなーいー!」って困ってたら、いつのまにか柵とステージの間の谷間に新たなビールケースが組まれていたっ!最前のお客さんのグッジョブだったのだ。感動。ありがとー。助かりっぱなし。


いちいち面白くて、ハカマダ君コーナーのコトをうっかり忘れてた。アンコールタイムになって「あ!ハカマダくん、なにか準備してくれてたでしょ?スマン、今やって!」と要求。そしたら、おもむろにメガネを装着。タケヤス卓に変身。「深夜高速」のイントロを弾き始め、場内ドワアァ。歌うのかと思ったらイントロだけでフィニッシュ。「すみません。似てるって言われたので」。


機密(ギックリのこと)作戦、成功だったね。誰にもバレず、メチャクチャ素晴らしいエネルギーの応酬だった!真冬なのに。バンドトモフ史に残るくらいの大盛り上がり。終演後、とにかくホッとしてたなあ。正直、ちょいと不安みたいのがあったので。んだってさ、ここ最近のライブ(新宿、赤坂、京都、十三)って、どれもバッチリ楽しかったからさ、「そーろそろ喝が入る頃かな、、」みたいなね。ミュージシャンはいっつも不安なのだ。しかも、ギックリだったからさ。「今夜は遂にヤバイだろ」ってライブ前は思ってたのさ。


はい。リザード・ワンマン、またしても、いい思い出ゲットでした。とにかくお客さん凄かったね。「冬なのに、なんかいい事あったのか?」「ひょっとしてメンツ変わってる?」って不思議になるくらいだった。脳にハンディカム仕込んで録画しときたかった。


さ、バンドトモフのワンマン、次は3月3日の渋谷っ!無事に冬を越した者同志でワイワイ泣きわめこうぜ。ちなみにこの日は、大木兄弟の天国の祖母と、地上のオオツカの誕生日でもあります。今から感動しております。無事で会おー!