つれづれライブ日記

vol.612
2015. 3. 3

３月３日　渋谷 WEST

そして今月はバンドトモフのワンマン。毎年、クリスマスの時期にやってたのを、今年は３月３日に開催。「無事に冬を乗り切っておめでとー！」＆「オオツカお誕生日おめでとー！」＆「天国のばあちゃん、１１１歳おめでとう」＆「ひなまつり」っつう激スペシャルな日。が、激・火曜日っっっ！ど平日でガラガラピンチ。オレがポールだったら何曜日だろうが関係ないんだけどなあ。

おおお！よーしよしよし。お客さん踏ん張って集まってくれた。じゅうぶん大安心！ありがとー。ご褒美にスペシャルBGMをお届けだっ！開場から開演まで１時間もあったので、退屈おしのぎのCDを前夜に作ってたの。えらいだろー。愛だぜ。

普通のBGMじゃないぜ。あやしい女の語りがWESTにボソボソと。「ピーターとおおかみ」っつう、音楽つきの童話。４０年以上前の大木兄弟は、いっつも聴いてたのだよ。「子供のクラシック全集」みたいな。LPが１０枚くらいのセット。この「ピーター、、」だけじゃなくて、行進曲とか交響曲とかも。あ、言っとくけど、高貴なお家柄の情操教育とかじゃないのだ。ほーんとに娯楽が少ない時代で。当時はまだ子供的には夕方のテレビが盛り上がってなかった。習い事とかも行かなかったし。外遊び以外の時間はとりあえずレコードかけとくって感じ。双子で「テッテッテー♪」ってクラシックのくちコピーで盛り上がっていた。パート分けもしてたぜ。ある意味、黄金期。あの頃、you tubeとかあったら世界を震撼させてたに違いない。

そんな思い出の「ピーターとオオカミ」。が、お客さんはポカーン。「おい、無関心かよっ！」ま、そりゃそうか。かなりあやしい開演前BGMである。ある意味、拷問。放置してるのもなんなので、解説しに客席へ。「これはー、その昔ー、大木兄弟がー、、、」と。説明を受けたところで、あやしさは変わらず。面白かった。どっかで聴けたら是非。

ライブ開幕。お待たせー！おおお、にぎやか。本当にいい子たちだぜ。無事に春を迎えて何より。おめでたい日だ。「３月３日、、まずは、この曲から、、」と「ハピバースデーオオツカ」でライブスタート。そしたら、１行歌うたびに来る長めの音符の最中に、大塚はこっそり持参した袋を持ち出し、まるで怒髪増子くんみたいに飴とかせんべいを客席にバーっと。右に左に。ちゃっかり準備していたんだねー。驚いた。大塚にもそうゆう引き出しがあったのだ！

で、いきなりの「脳」「巨大なダム」と、鍵盤弾きまくり曲で、お誕生日様を大忙しにする作戦。続いて「文句いわない」「骨」「昔みたいには遊べない」。序盤からかなりテンション高め。楽しいー。アドリブの多い日だった。「星ラップ」のコミュニケタイムで、ハカマダ君とコーラス録音のスケジュールを相談したり。

乗り物三部作。チャリ「GO GO GO 」、バス「乗れ」、秒針「秒針SKA」。秒針が乗り物っつうとこがイキなんだぞ。さて、ステージ上のトモフ後方足元にはエアコン寒さ対策のドライヤー。２月に学習してたからね。カラダを冷やすと息が切れると。ハルはホッカイロを。そのうち不要になって「誰か使う？」と、寒がりの客が「はーい！」。で、喜ばれたと思いきや、しばらくして結構すぐ返却された。律儀すぎる。

「春のお楽しみコーナー」。まずはトモフが「ひなまつり」、次にハカマダ君がご当地ソング（今回は渋谷）。かつて彼が道玄坂で勧誘されたギャラリーでのあれこれの曲で、サビで「ラッセン、ラッセン、、」を繰り返す。ちゃんと山あり谷ありの壮大な弾き語りだった。ちなみにラッセン、繊細なイルカの絵のあれ。オレも声かけられた事ある。「絵、好きそうですね」って。ドキドキ。ちゃんと美女なんだよね。ハカマダ君は店内まで行ったのだ。冒険者！

お楽しみコーナーのトリは、リズム隊の二人が歌う「赤いスイートピー」。１番はハルが。キーはちゃんと聖子ちゃんと一緒だから高音時には血管ピンチである。ひいひい頑張っていた。２番はクメムラが。ちなみにクメムラは歌がメチャうまい。やはり見事だった。自分は赤いトランペットを、まるで木管楽器のようにフワ～っと吹いていた。

その後は猛烈にクライマックスへ。メンバーもお客さんも、終始ゴキゲン。「たりる」で一旦、本編終了。アンコール拍手の本気度をその場で確認。「よし、合格！」とアンコールショー開始。ここからさらに１時間くらいだぜ。長い長い。

「無計画とゆう名の壮大な計画」。冒頭のイントロが始まって突然思いつき「今夜は、お誕生日様に船長役をやってもらおおー」ってオオツカにパス。あの語りを。急な要請（無茶振り）だったんだけど、バッチリこなしていた。いや、こなすどころか、アドリブびしびし。開幕のお菓子ばらまきも含め、この日のオオツカ、愉快。驚いた。たのもしかった。

ああそう言えば、オオツカだけじゃなく、メンバーみんなキレキレ冴えてた。お客さんもだ。すっごい長時間だったのに、バッチリ楽しげな空気をキープ。キセキだ！これって案外、平日効果なんじゃん？小学校時代から鍛えられた脳のサイクル。よーし、これからはライブは全部ド平日開催だっ！なんちって。

さーて、しばらくライブレス。アルバム（BEST 3）づくりの続きをします。かなりノンビリでスマンスマン。３月末には、ひとりトモフで神戸と湯田温泉。バンドトモフでは４月アタマに大阪と和歌山。だんだん暖かくなるのだね。冬、とうとうおしまいかぁ。淋しいような。でもやっぱ、春は助かるね、いろいろ。ウェルカムウェルカムっ！レッツ始動ぉぉぉおおお、、なかむら。