つれづれライブ日記


vol.614
2015. 3.21

3月21日 湯田温泉 Organ's Melody



素晴らしい町めぐり、第二弾。スプリングハズカムなこのタイミング、最高のひとり旅。神戸から新幹線でさらに西へ、新山口。ここで山口線に乗り換えてゴトゴトと。まさに単線。いまでもSLが走るらしい。自分が乗ったのも滅茶苦茶レトロなニ輌編成だった。景色もポカポカポワーンと。本当にいい季節。


湯田温泉到着。寝過ごさずラッキー。しっかし、町の名前が湯田温泉だぜ。思いきってるぜ。駅前の雰囲気、正直がっつりローカル!ベリーナイス!マクドもコンビニもない。これでいいのだ(でも、そば屋はあって欲しい)。謎の巨大なキツネ像あり。サード女子たちがいたら、さぞかし大騒ぎだ。ちなみに町じゅうがローカルで昭和テイストってわけではなく、普通にマンションやキレイな広い道もある。


道がわかんないからタクシーでオルガンズ・メロディへ。おおー、ここだここだ、あいかわらずわかりにくい!ま、これくらいの控えめな外観だからのんびりな地域と共存できてるんだよね。ふむふむ。で、エイゾウさんと再会。オルガンズメロディは9年ぶり。その頃よりかライブハウスっぽくなってた。進化だっ!すごいなエイゾウさん。男のロマン、着々と進行中。


リハ、すんなりバッチリ終えて「さて本番までどこでゴロゴロしよかなー」って思ってたら、エイゾウさんがお隣の老舗旅館に「空いてる部屋があったら本番までの待機所に貸してください」って掛け合ってくれた。素敵なご近所関係だ。201号室を与えていただいた。ありがたいー!畳っ!ゴロリ。


助かりました。愛しい旅館。お名前は「野原」です。





ものすごい勘違いで、オレ、ライブじゅう「かどや」ってPRしてしまった。あーんなに優しくしてもらえたのに、すみません。次回はちゃんと宿泊客として訪れます。安ければ!


今夜はワンマンじゃなくて、地元の若者との2マン。25歳くらい歳下だぞ。時空を超えた夜だぜ。さんざん「月見ジャンプ」って言っちゃったけど、彼等の本名は「月見ジャブ」。これも最後まで「月見ジャンプ」って間違えていた。すまぬ若者たち。三人バンド。普段は四人らしいよ。三人でも充分よかったぜ。またいつの日か。無事でたのむぜ!こっちか。


8時くらいにトモフスタート。えらいだろ、昨日とは 出来るだけ違う選曲にしたぞ。「ワルクナイ」、「最高の錯覚」、「スピード」で始まる。かなりエネルギッシュ。勝手に山口はパンクの聖地って決めてたのだ。





「大人なので」「たりる」。ワンマン明けなもんで、声はちょいハスキーだったが、ちょうどいい感じ。ガツガツと。やたら「オイ!オイ!」と煽り、きっちりそれについて来てくれる山口。ちなみにこのお店、激・密な空間なのだ。スナックとかパブな近さ(行った事ないけど)。いいぞお。くすぐったいぞお、お互いに。歌声喫茶的にどんどんヒートアップ。相性がセーフなら、密が一番面白い。


トモフ興奮まっしぐら。曲終わりの決めで椅子から落ちてひじから流血。「血だ!」ペロリとチェック「うむ、O型」。落下の衝撃のおかげでギターのパワーが増した。魔法だ。ナイスアクシデント!


この日はね、終盤の客席コーラスが史上最強の圧力だった。壁も天井も近いから、ガンガン声が充満するってのがあるとは言え、さすがだぜ山口。10年以上前の宇部のヤングたちの声の思い出を語り、「世界は終わってなかった」を。ものすごい圧力で降りかかるコーラス。強烈。自分の耳に録音装置が欲しかった。あれは泣ける。ちゃんと泣き真似をしながら歌った。


お客さんたち、その馬力のまんま「我に返る」「脳」「映画の中」のコーラスも。凄かったなあ。歌声パンク喫茶、Organ's Melody。素晴らしい。9年もご無沙汰しちゃだめだね。


結局、温泉に行くことはなかったんだけど、たっぷり爆睡して最高の朝。春霞の町をまたタクシーで。駅前で電車待ち。しみじみタバコをプカーっと。





巨大キツネを記念撮影。





そして山口線でガタゴト帰る。ず~っと食べたかったソバは新山口で。満腹で、さあまた眠るぜ。ビュワーンとのぞみで東へ帰ります。伊吹山(京都と名古屋のあいだの大好きな不恰好な山)あたりでお目覚め。喫煙ルームから眺める。春の日本は世界一だ。最高の旅の終わり。感謝。


さ、部屋に帰還して、アルバム作業だっ!ずいぶん時間かかっちゃってるね。ライブのたびに何日か放置しちゃうからなあ。ま、楽しく急ぎます。もうちょい!