つれづれライブ日記


vol.623
2015. 5.30

5月30日 岡山 hoshioto



またひとつ、愛しいイベントに出会ってしまったあー!野外フェス「ホシオト」。「フェス」と言っても広大な平地に何万人って感じじゃなくて、山の中のピクニックスペースのような場所での、こじんまり系。岡山の美星町ってトコ。かなり山の奥。ここは、星の名所らしいのだ。で、美星町。トモフは星好きってのがバレて誘ってもらっちゃったぜ。ぴゃー。


徳島の藤本くんと新倉敷で合流してクルマで運んでもらえた。あ、ちなみに新倉敷、成田よりも田舎だった。よくぞココに新幹線を停めたなあ。「そのころの政治家のアレコレだねー」とかおしゃべりしつつ山方向へ。いつのまにか大自然。季節的にメチャクチャ新緑。緑がまぶしい。細い山道(でも、ちゃんとアスファルト)を登ったり降りたりクネクネ。「ほんとにここらへん?」ってドキドキした。まったくフェスとかお祭り的な香りはない。不安になるほどの静かな土地である。ようやくたどり着いた現場はスコーンと開けた丘の上。イベントが出来るピクニック広場って感じ。すでにガシャガシャ、ドンドン、音楽でにぎやかだった。ソワソワー。


「トモフスキーです」と受付テントに。スタッフさんたち、みんな生き生きピカピカ。こうゆうヒトたちに時々は会うってのは大事だよ。こころが洗われてゆくのを感じた。ホシオト代表の藤井くんがやって来た。わー!こうゆうヒトだったのかっ!、、メールでのやりとり期、勝手に、青白い繊細な星好きな青年ってイメージしてたのだ。頼もしい系の優しげな豪快さんだった。


楽屋はデカめの山小屋みたいなトコ。荷物降ろして喫煙所で一服。ちなみに天気、、、とうとう雨。そのうち止むって感じじゃない。しっかり、雨っ!正直、残念。「星の名所での野外フェス」だったんだから。


でも、人間ってのはヘンテコで、悪条件だと逆に脳内スイッチがいい方向に入るじゃん?ワクワク、ザワザワ的な。「どうなるの?どうなるの?なんかこれ、楽しいコトになるんじゃん?」って。


主催者側だと雨ケアにいろいろ気を使っちゃうのかもだけど、やる側はのんきである。雨中タバコしつつ、ちょっぴりお酒なめつつ、いろんなライブを観てた。すっごいんだよ。いいバンドや、ナイスな弾き語りばっかり。基本みんな強い。アグレッシブっつうの?個性派ぞろい。やたら濃い。しかも歌うまい。「かなりハイレベルなトコに招かれちゃったんだ、、」と、奮い立たされておりました。で、大自然現象なのか、雨のせいなのか、社交的トモフでさ、初対面をいいコトに、たくさんおしゃべりしてた。で、ついに出番ーっ!


もおー、笑っちゃうしかない。ますます雨。お客さんはレインコート。雨の中での立ちんぼ。お互い苦笑い。ダッシュでセッティング(楽器とかの準備)終えて、引っ込まずにそのまま始めるコトにした。開演予定時間前だったけど、この状況でのんびり開演まで待つって無いべ。「タイムテーブル、巻いてやるぜっ!」とライブ開始。気温もちょい寒で、過酷なハズなのに、みーんなニコニコ。ちょいとヤケクソ混じりな盛り上がりが愉快だ。確実に、悪条件からの逆スイッチが入ってる。いいねー。頼もしい天使たちだった。序盤はオレ、レインコートプレイ。その後、トモフコールをバックに脱ぎ脱ぎ。


夕暮れの野外で演ったらさーぞかし気持ち良かろうと選曲していた「SKIP」。こんな状況は想定してなかっただよ。でも「せっかくだから、、」と強行。「やっぱり、雨の野外でやる曲じゃあないなあ」と苦笑しつつ歌う。一応、一番が終わった時「ヘイ、2番に進んでも良いのかー?」と。お客さん「イェーイ!」。愛しい、、。


「映画の中」。雨中のカラオケタイムだぜ。遂にステージのテントから出て客席の中へ繰り出し、イスにのぼって歌ってみた。こんな一日になるとはー。エンディングはお客さんをハイタッチめぐり。すっごいなあ、みんな元気だ。面白かったなあ。


意表を突いて何もかもが気持ち良かったので、「俺は雨から産まれたんだっ!」と迷言を残した。バッチリ時間巻いて終了。「おかげで次のバンドさんの準備にかなり余裕が出来ました!」って、現場のPAさんに感謝された。ほっほっほー。


時間的には一瞬で駆け抜けたけど、初めてのホシオトは異様に濃い記憶として刻まれました。雨の野外ライブ、もしワンマンだったらキツイかもだが、30分くらいなら全然いいね。逆に盛り上がる。ま、そう思えたのはお客さんのおかげなんだよね。ちゃんと自覚しております。ありがとー!


ホシオト、、、本当に星が観れるまでは意地でも参加したいーっ!よろしく。