つれづれライブ日記


vol.629
2015. 7.24

7月24日 京都 磔磔



猛暑の京都にやってきたー。この日はトモフ&ポントチョフでは初の磔磔っ。ポント史上最高レベルの盛り上がりに達したライブとなった!やったー。


磔磔効果大。ポントチョフ、すっごく合うぜ、磔磔。ほぼホームグラウンドである「拾得」の、密な「発表会」的な雰囲気も好きだけど、ステージも客席もちょい広めな磔磔だと、オレらもお客さんも解放感がハンパじゃなくて、最初っからワイワイにぎやかでグイグイ。普通に「ライブ!」な感じ。ラクちん。


とは言え、ここも平安京内の住宅街。午後9時には音出し終了っつうルールは同じである。のんびりダラダラやってちゃスグ9時だ。で、オープニングからアンコールのテンションを強要する作戦に出た。 7時開幕の第一声は、「ヘイ!ここから2時間、長めのアンコールショー!」


やり心地完璧。トモフ的には、動きまくってもメンバーにぶつかる不安が少ないってだけで、かなり助かる。自由な右往左往しつつ歌ったりしゃべったり、、大事。クロックスは意外と暑くて、ステージ上では裸足だった。きっと、どんとさんも踏みしめてたであろう磔磔の床。へっへっへー。間接接触っ!


お客さんもスタンディングの方が逆にリラックスってのもあるみたい。開幕テンションは最後まで下がらず。つうか昇ってる。各自ニコニコホロ酔いモード。磔磔じゅうが良い相乗効果で上へ上へと。あとで知ったんだけど、客席後方でカワケンくん(ハハキマスキー期のドラム)が「やいのやいの」してくれてたんだね。すごくグッジョブだったぜ。ちょいと行儀悪いっぽい、無邪気なヤジみたいな声ってのは場を和ますよね。ホントにありがと。いまでも大事なメンバーです。(ちなみに、彼は終演後にダウン。タクシーに乗車を拒否され、畳に横たわり、笑顔で寝ていた。幸あれ。)


MC中、しょっちゅう降りてきたのは「富小路のおとみ」(磔磔の住所が富小路なのだ)。おせっかいな60前後の女将っつう設定。ニセの京都弁で日野菜(漬け物)をコトあるごとにオススメした。翌日の京都駅の日野菜の売り上げに協力していた、、との情報あり。(ほんとに美味しいから、まじ一度お試しプリーズ)


あ、この日は手ぶらの曲がほとんど。オレがギター弾くのは「SKIP」と「MR.2050」のたった2曲だけ。たった2曲なのにギター持っての旅だよ、えっらいなあオレ。「SKIP」後、「いい曲だねえ、だれなの?こんな曲つくったの?」と、作者自ら聴衆に問いかけるという妙な技が生まれ、「2050」の後は「こんな悲しい曲作ったのは誰ーっ?」と泣き叫んだ。とにかくいろんなキャラが湧いては去った。


「ちょっと意地悪ぐらいがもてるらしいぜ!」。大盛り上がりし、ピークに達したあたりで、わざと「神戸ー!」と叫んで叩き落とす。磔磔じゅうの腰がくだけ、大満足の悪トモフ。なんやかんやの大騒ぎのまんま本編終了。ふう。トークは脱線しまくったけど、演奏も歌もバッチリ絶好調。ダラダラしなかったおかげで、まだ8時半過ぎ。優秀優秀。


そして本当のアンコールショー。ポントチョフたち、こっそりサプライズでボガンボスの「魚ごっこ」をマスターしていたっ!ぬぬぬー!、、しかもしっかり歌詞のプリントアウトがファイルに忍ばせてあった!イントロが始まってお客さん大喜び。ひゃあ。磔磔でどんとさんの曲を歌うっつう、まさかの展開。幸せなような、おそれ多いような、でもしっかり頑張りました。そのうちローザ曲とかも来たら「ひゃあああ ♪」だなあ。


最終盤。いよいよ京都名物・制限時間との秒刻みの戦い。これスリル満点で大好き。最前のお客さんが携帯持ちつつタイムキーパー役。「カンチガイの海」の途中で「9時!」のサイン。了解!さ、恒例「ボリューム落としバージョン」スイッチオン!俺はマイクを使わず地声で歌う。メンバーたちもひっそりプレイ。最後の口笛は全員でやった。で、小声で「サンキュー!」お客さんたちもコソコソ気味の歓声と拍手。なんだこのくすぐったいフィナーレっ!すっごく楽しかった。


終演後のタクタク、にぎやかな縁日のようだった。夕方みたいな色。日本酒とタバコのみつつサインしたりとかいろいろ。いい景色。浴衣あり、泥酔(カワケンくん)あり。あ!台湾の若者カップルが来てくれてて、かたこと英語で何とかコミュニケーションしたぜ。でもオレ、ほとんどしゃべれなくて悔しかった。CD買ってくれてたぜ。ひゃっほー!トモフ台湾進出!


帰り際、みやけ君が神妙な雰囲気で「トモさん、、実は、、」って。ポントチョフ、このメンバーでは次(10月の拾得)で終了だってー!理由は、忙しかったり、まあ、いろいろ大変だったみたい。そんな空気、全然気づかなかった。でも、そっかぁ、しょうないよなぁ、、って感じ。「ヒトに心あり」だから。やれる気分の時にやれるメンツで集まれたらいい、、って思っちゃってるんだけど。あまいのかな。しっかし、心労だったのか、、。オレだけ楽しかったんだなあ。ぴゃ!


すっごいバッチリなライブの後だったんで、なーんだか全然。ボーっとしてた。真夏の夜風が「ま、無事なんだから、よし!」って。