つれづれライブ日記


vol.638
2015. 9.23

9月23日 横浜 LIZARD



やっぱりバリバリ、横浜っ。リザードでのバンドトモフ・ワンマン。もう何度目になるのかな、かなりひんぱんにお世話になっております。そのたびに濃厚な記憶がドカドカ。なーぜか毎回、ここでは伝説的な楽しい何かが起こる。だから「きっと今夜も、どうせ楽しい」って、めずらしくワクワク家を出る。普通の体調でライブ当日を迎えさえすれば「最高の思い出ゲットな日」ってのが約束されてるのだ。この世の天国。ファンダンゴに似てる。ライブの神様がいるんだ。


謎なのだ。決して環境、良くはないんだよね。リザード、ステージが低くて。そのまんまだとお客さんから見えづらい。だから基本的に男3人はビールケース上。せまい足場に多少四苦八苦。しかも、リザード名物・空調がミステリー。エアコンのパワーすごい。お客さんが入る前は寒くて冬着。開場すると徐々に蒸し蒸し。ライブの頃には「うおっぷ」的な熱気。たぶんコンクリートでがっちりな地下だから、湿気の調節は難しいのだな。ステージも客席も。即、汗だく。「ベトナムの地下食堂で大騒ぎ」みたいな感じ。(行った事ないけど)


そんな過酷な環境なんだけど、逆にそのお陰で「キセキの一体化」っつう現象が産まれるのだ。全員が「なんとか無事に、いい時間にしよう」って、妙な連帯感。盛り上がっちゃう。こみあげちゃう。人間って謎だよ。最高だ。トモフのお客さんはさ、きっと、汗かくのとか、一体化っぽいのは嫌いだと思うんだよね。だってトモフがトモフだもん。絶対めんどくさいのヤダってメンツだよな。でもここではみーんないつもとは別のスイッチが入る。横浜モード。「たまにはいいかあ、こうゆうの、海近いし、、」ってゆう。


開演前に客席後方のトイレで歯磨きして、さあ出陣。ここ最近お気に入りの、ウミガメ式で登場、2回もしてしまった。1回目が「おんぶ」だったせいで高さが足りずイマイチ。また客席後方に戻って、さっきのウミガメ(頼りになる感じの青年)を見つけ、「すまん、やっぱ肩車で」って。腰、ダイジョブだったかなあ。ありがと。助かった。もおー、リザード、この時点でかなり大騒ぎだぜ。


さあ、ライブ開始。第一部は『BEST 3』を曲順通りに生演奏。その後が今夜のオリジナル。横浜ってことで第二部の曲順表は青の画用紙(実にこまやかな心遣い)。20日にひとりトモフで実験した「人生無限」のSKAバージョンにバンドトモフで初トライ。初々しいキャンプっぽかった。今後どんなふうに育つのか。楽しみ。








ビールケースから見た景色の素晴らしさは相変わらず。照明の加減で、お客さんの顔の見え方がちょうどいいんだよね。同志たち、みんな無邪気にニコニコだ。で、超・愛しくなっちゃうのだよ。もっと近くにって、オレ、いつもガマン出来ずに最前列の柵に昇って(ちゃんとサンダルは脱ぎます)天井に手をついて、上空から見下ろす感じで歌うパターン。「いえーい!」ってマイク向けると何倍にもなって蒸気が昇って返ってくる。思い出すだけでもグッとくる。ボーカル特権だよなあ。次こそクメムラにもあそこに登頂してもらってコール&レスポンスやらしてあげよー。やみつきになるぜ。





ライブ終盤にこの日のメイン的キセキが起きた。来たねー、大スペクタクル。曲は「ほめてよ」だったかな。客席に降りて群衆の渦の真ん中でグリグリ歌ってたんだけど(ここまでは、よくあること)、「さあ、トモフを胴上げだああぁ!」ってオレが叫んだらフワって、ものすごーく簡単に持ち上がって、胴上げっつうよりか「上空に浮いたまんま」!、、ビシっと真っすぐ水平の仰向け。時々アタマの方が低くなったり。でも歌い続ける。よっぽど子羊たちを信頼してないと出来ないぜ。信頼、、。オレも変わったよなあ。「たのむぞ、子羊たち!」の心意気。








「ナウシカ状態」と表現されたキセキの状態。自分では見れなかったのが残念。大騒ぎと演奏がグリグリ大洪水だった。そしてナウシカトモフ、あり得ないスピードでステージ方向にピューっと水平移動しているみたい。「まさかこのスピードのまま、ステージに放り出されるのかっ!」って一瞬、信頼に不安が、、、ずどどどど、、と!ちゃんと、柵のとこでピタっと静止。スゴイ!たのもしいー!絆ーっ!


くやしいことに、こうゆう日に限って、誰も動画撮影してなかった!





大終演。大満足。やっぱり、リザード、変だ。最高だ。今夜も全員(オレらもお客さんも)にスイッチが入ったね。終演後はガツーンと果てて、物販コミュニケには行けずだったけど、「そりゃそうだよなあ」って納得していただけたのではなかろうかー。みんなありがと。またここに集結して、変なスイッチ入れよーぜ。天国モード。