つれづれライブ日記


vol.664
2016. 3.12

3月12日 松本 瓦レコード



松本。50年生きてて初めて来た。同じ長野県の長野には何度も来てたんだけどね。いつもとはルートが違い、中央線。知ってっか?特急「あずさ」だぜっ!狩人世代にはキュンキュンだ。

途中の景色が意表を突いて衝撃だった。都内からたいして経ってないうちから、山々が見ごたえたっぷり。中国の奥地みたいな。こんな近くにこんなに非都会な景観っ!もっと中央線を知るべきだった。せいぜい八王子くらいまでしか行ったことなかったからなあ。「中央線イコール生活路線」みたいに思ってた自分をちょい恥じた。その後も八ヶ岳とか諏訪湖とかそそられる景色の連発。そして、松本到着。

いやあ、目的地も素晴らしい!松本、、激・オススメっ!「え?都会じゃん!」みたいなきれいな駅前通り。でも背後に巨大な山脈(雪かぶってる)がドオーン。絵はがきの中にいるみたいだ。自分、ふだんこうゆうデカイ山とか見てないから、雄大さが怖いくらい。「ははぁー」って、ひれ伏す感じ。山岳信仰するひとの気分もわかる。ま、、ちょっとだけ。

目的地の「瓦レコード」に向かう。タクシーで大通りからピュイっと入ると、さっきの駅前の洗練されたキレイさとは別世界で、昭和な町並み。うおお、これもたまんない。川沿いを進む。「ベリーキュートっ!」まさに春の小川。カツーンとせつなくて純日本的。コンビニなんか無いぜ。古い石屋さんとか寺。すぐ近くには国宝の松本城(行けなかったけど)。道端のどぶ?かつての用水路なのかな、水の流れが雪解けシーズンのせいか「るるるるー」って、急でキレイで、、、いやあ、参った、松本。一日じゃ足りないね。

瓦レコードに到着。古民家を改造して作られた、知る人ぞ知る系の異色スポット。「古民家」つっても、江戸時代の農家とか蔵とかじゃないよ。築40年くらいの普通の昭和な家。「ひとんちじゃん!」と驚く。まず、玄関で靴を脱ぐ。冬だとモコモコスリッパ持参が良いかも。

空き家だったのを、10何年か前の古川くん(ここのリーダー、DJスリーパーって呼ばれてる )が改造したんだってさ。仲間とのたまり場を作ろうと。壁ぶち抜いたり、離れと合体させたり。ソファー並べたり、バーカウンター作ったり、トイレの場所を移動したり。そこらじゅうにミラーボールとか。すごいパワーだよね。楽しいパワー。現在まだ30代前半とのことです。すごいよ。もう人生1回ぶんやりきってるよ。

この日は「フジロッ久(仮)」ってゆう、ちょっと名前がややこしい若者バンドに誘っていただいたのです。「松本で一緒にやりませんか?」ってメールがきて、ご参考にってゆうPV見たらグリグリ楽しそうで、しかも歌詞がところどころ「お!」って感じで、「よろしくー」とゆう流れ。他に地元のバンド2組。出演者は合計4組で俺だけが「ひとり」だ。しかも世代もオレだけガツンと上。「淋しい一日なのかもなあ、、、ま、いっか。」って思ってたんだけど、ノンノン。気さくな若者たちで良かったあ!

トップバッターは地元の「padge」、、クールで渋い!つづいて同じく地元の「ぐっとクルー」、、渋さプラス愛くるしい!どっちもバッチリ。レベル高いなあ、松本。お客さんはみんな陽気にくつろいでる。友達の家で適当に飲んで騒いでって感じ。いいねー。楽チンだ。

で、トモフ。セッティング、チャチャッと済まし、即スタート。すっごいぞ、緊張感ゼロだ。正月の宴会みたい。薄暗い部屋、まわりっぱなしのミラーボール。お客さんはじゅうたんに体育座りで。基本みんな酔っぱらってるみたいだね。よいよい。ああ、オレも早く飲みたい。

我慢できず、ライブ終盤の「映画の中」のカラオケタイムで日本酒を要求。こぼさないように気をつけつつ歌い、いきつぎのタイミングにクピ、また歌ってはクピ。こーんなお行儀の悪さも許していただけちゃう空気なのである。「我に返るスキマ」で、出番待ちのフジロッ久のパーカッション青年「しまだ君」を急遽召集。曲を知らなくても、はねる16(のリズム)って、叩くの楽勝なはず。うむ、やっぱり。バリバリバッチリ叩きまくってくれた。ナイスボーイっ!わいわい楽しい40分、完走。

その後は、トリのフジロッ久くんたちをクピクピ観戦。終演後も対バン青年くんたちや、地元の酔っ払い青年とおしゃべり。夜の松本。川辺のたまり場。しあわせだったなあ。