つれづれライブ日記


vol.727
2017. 7.16

7月16日 高崎市民文化会館



高崎(群馬)で「SLOW TIME MEETING 2017」。SLOW TIME cafe の店長、笠原くんが「弾き語りのフェスみたいのをやろうと思いまして!」って思い立ち、その記念すべき第一回のメンツに誘ってくれたんだぜ。きいいいっ!うれしー!ありがとー。頑張る頑張る!





会場の高崎市民文化会館は、「なんでも鑑定団」の地方出張鑑定で出てくるような感じのホール。キレイ。バッチリ、館内は禁煙!入り口前の広場が、いきなりトモフお気に入りの陣地に。しばらくのあいだ、彫像の脇、石のベンチでゴロゴロ一服。曲目を考えたり、早めに来たお客さんたちと歓談したり、サインとか絵を描いたり、のーんびり。ほどよい蒸し暑さで溶けそう。まさにスロータイムな夏の夕暮れ。のちポツポツ夕立ちで館内へゲットバック。


で、館内。いいんだよー、好き好き、こうゆう大きくてクールな建物。美術館とか図書館とかも。気持ちがシャキッとするじゃん。通常の日々だと、自分の部屋以外で行くトコって、コンビニかスーパーかドンキ、時々ライブハウスと駅くらいだからね。なにもかもが、すごく新鮮。


楽屋が特に最強だった。畳の大部屋。入った途端、わおおおおーっ!(歓喜)ゴロン!(寝転ぶ音)クオオオオっ(そして伸び)。温泉旅館の大広間に出会った児童の気分。テンション、パツーン。中川くん(ソウルフラワー)がやってきて、「記念撮影しちゃおー!」と提案。「この2人はこんなに仲良しだったのか?高崎でいったい何が起こってるんだ?」みたいな写真にしよーぜ!と。ゴロゴロひざまくら。パシャっ。





その後、オーケンくん、カズボンも合流。





すごいメンツだよね。メチャクチャ昭和。みんな学年が一緒なのだ。まるで同窓会な、にぎやかさ。椿屋の中田くん(彼だけが若い世代)も一緒だったんだけど、静かにニコニコ。肩身せまそーで、お気の毒だった。まあ、そりゃそうだよなあ。あ、でも、ちゃんと、いろいろしゃべったよ。UKP(下北沢のレーベル)つながりっつう入り口から。実にナイスな青年だったー。


イベントの様子が楽屋のテレビ(モニター)で観れる仕組み。次から次へ弾き語りミュージシャンたち。落語も!めまぐるしく豪華。オーケンくん、、20年前に出会った頃は「自分、楽器、全然できない!」って言ってたのに、朗々とギターの弾き語りしてて驚いた。いつのまに努力してたんだー。バンドの爆音バックじゃないのが新鮮。「やっぱ、声、いいんじゃーん!」って思った。あと、車を運転して高崎まで来てるのにも驚いた。つまり、教習所にオーケンが通ってたってことだぜ!意外の連発。


次が、ひとりトモフ。いつものスタイル(ギターアンプとバスドラム踏み踏み)。「ほめてよ」で開幕。ホール、、、面白いっ!カツーンとスイッチオン。なーんだかとんでもなーく気持ち良い。なので「歌う51」の2番の歌詞は「(ホールが)意外と似合う51歳」。きっと前世はホールで大ハシャギ系だったんだな、オレは。新鮮な場所って最高だ。やりがいありまくり。エンターテイメント魂が次々に引っ張り出される感じ。左右の余ったスペースの床たちが「寝転んでっ!ゴロゴロして!」ってオレに言うので、「よおおおし!」って、その通りに。側転と背中グルグルも。





あと、この日うまれた荒技「救出プレイ」。解説・ステージの隅でワザと倒れて、観客の視界からずりずり消える動き(ほふく後進)を。「大変だー!トモフが暗闇に引きづり込まれるーっ!誰かー!トモフを救出せよー!」って叫ぶと、スタッフさんがトモフを体ごとズルズル引っ張ってステージ中央に復帰させるっつうスペクタクル。面白くて、しばらくして(ステージの)逆サイドでもやったら、スタッフさん、2度目は慣れたのか、ズルズル引っ張りのスピードが速すぎて、膝が床との摩擦でヤケドしたっ!意外と危険だった!





「弾き語りイベント」だったんだけど、ちゃっかりきょうもCDR持参して炎のカラオケ2曲。整然と鎮座する客席へ繰り出した。ハイタッチと握手攻撃。面白かった。ステージに帰還するとき舞台の角が、ちゃんとしっかり面取りされていたことにトキめいた。実に丁寧な仕事っ!素晴らしい!高崎市民文化会館。市民の厚い思いがそこかしこに。宝だっ!








「映画の中」ではクラッカー発射。あとで教えてもらったんだけど、消防法違反なんだって!一応火薬だもんね、アレ。ごめんなさいー!ああ、でもすごく楽しかった。30分だったけど、貴重すぎるほどのたくさんを産み落とし、そして得た!ありがとー!





そしてネクストバッター、カズボン(ジュンスカ)にパス。いい声だった。つやつや。次の中田くん(椿屋四重奏)くんも。ギターもうまいんだよねー。全然トモフとは別の競技って感じだ。弾き語りの世界、奥深し。


そして中川くん。ガッチリ濃厚、さすがのトリ。人間も曲もスケールでかいよ。頼もしくて気持ちいい。クライマックスあたりで、曲を単発連打でバシバシプレイし始めて、「むむむ!きっと、中川くん、誰かが飛び入りで出てくるのを待ってるんじゃん?」って思って(思い込んで)、楽屋でオーケンくんに「大変だ!行かなきゃ!なんか楽器ないかな?」って。オーケン「いや、やめとこうよ」って謙虚で、オレ「いや、中川くんは淋しがってる!」ってピンクコロコロ(旅行トランク)を転がしてステージへ。タッチの差で終演したばかりの中川くん、キョトン。オレ「中川くん、もう1曲歌ってよ!オレ、これ、打楽器代わりに叩くから!」って。「じゃあ、もう1曲」と、予定外ファイナルセッション炸裂!わおおおー!中川くんの隣で、ピンクコロコロをバシバシ、その音を手持ちマイクで拾うのは、SLOW TIME 店長・笠原くん、その3人を猫背気味にオーケンがスマホで撮影。わけわかんない、すごい絵だったー!











ふうう、、最後は出場者全員がステージへ。お客さんバックに記念撮影っつう、穏やかで美しいフィナーレ。終演後、中川くんと楽屋口の喫煙所。タバコ吸うの2人だけだったのだ。「即興セッション、迷惑だった?」「んなことないよ」みたいな、労をねぎらいつつの一服トーク。しみじみ。しあわせな1日だったなあ。笠原くん、スタッフさんたち、お客さん、気さくな共演者たち、みんなお疲れ様でした、サンキュー、ありがとー。準備とか会場代が大変っぽいけど、「SLOW TIME MEETING、フォーエバー!」って強く思った。最高の夏の始まり。