つれづれライブ日記


vol.776
2018. 7.13

7月13日 下北沢QUE



QUEの夏の名物、ツーマンシリーズ。バンドトモフ vs カルメラ。毎年書くけど、、「vs」って言われてもタイバンと戦うとかない!楽屋ギスギスとか、それぞれのお客ギクシャクとか、そんなことまで余裕ないぜ。ライブはいつも「自分史上最高の綱渡り」への挑戦。なんちって。いや、マジで。


午後3時半にQUEに入ったら、すでにカルメラくんたちもいて、QUEに充満するエネルギーがこの時点でいつもと全然違ってて、うお!って思った。彼ら、普通に穏やかにメンバー同士でしゃべってるだけなんだけど、光沢があるんだよ。放ってる空気に。嫌味じゃなくてね、本当に爽やか&健やか。カツーンと気持ちいいビーム。たとえが妙だけど、日本人離れしててさ、最近の韓国とか台湾とかの生き生きとしたグループみたいな清潔で強い感じ。5月の竹林みたいな。で、ふとステージに目をやると、リハの準備してるバンドトモフメンバーがいて、まあホッとするんだけど、こんなに俺たち違うのかーって。いやあ、驚いた。昭和と平成の差ってだけじゃないなあ。


そんな彼らとバンドトモフがアンコールでセッションってのを二位さん(QUEのボス)が企んじゃってさ。彼ら「いやです」なんて言えないじゃん、ある意味パワハラだよなあ。結果を先に言っちゃうと、バッチリ楽しかったし、すごく盛り上がって、うん、ナイスな方角へのパワハラでした。いやあ、ありがと。彼ら、ちゃんとフォーンのアレンジを考えて、楽譜とか作ってくれてたんだよ。えらいよねー。しかもその楽譜ね、光るんだよ!紙じゃないんだよ!薄い液晶。あれは何?専用らしきペンで書き込みとかもしてたっ!、、黒船来航時の明治の侍の気持ちがわかった。


カルメラくんたちエピソードをもうちょい。都会の若者たちって、エレベーターとかで一緒になると「いいニオイ」させてるじゃん?でもなんと彼ら、無臭!スッキリ系のやらしい香水みたいのしてないの。結構一番驚いた。つまりほんとに素晴らしい青年たちなのでした。


本番。7時から彼らがスタート。金曜のQUE、大盛り上がり。渋いストイックなインストバンドって勝手に想像してたら違ったね。猛エンターテイメント。ぐりぐり。トークもバシバシ。関西のやんちゃなノリはニートビーツ的でもあった。「エンタメ系ジャズバンド」ってゆうスタイルだそうだ。なるほどなるほど。ただ「うまい」ってだけじゃなく、プラス「おもろい」ってのを加えないと彼ら的には完璧じゃないんだろうな。「うまいだけじゃカッコ悪い」みたいな、、逆にストイックさを感じます。それにしてもシンガポール遠征、うらやましい。マーライオンと挨拶したい。やつの前で「マーライオンの口は今日もあいたまんま~♪」を直接歌いたい。


8時からはバンドトモフ。カルメロショーで満腹なお客さんたちがゴッソリいなくなるに違いないっつう(悲観的な)想定をしてたんだけど、ちゃんとにぎやかいっぱいなまんまで、よかったー!ほんとによかったー!


オレ、この日のためにパリッとした襟付きのシャツと、スタイリッシュ気味なズボン買ったんだぜ、、GUで。勝手に考えた、カルメラのイメージ。色を間違えた(オレは紺、正解は真っ赤だった!)けど、これでいつでもカルメラに入れちゃうぜ。シンガポートゥアーに紛れ込むっ!スーパーストレッチっつうの?ジーパンよりラクだった。さすが高級ブティックGU。¥1990。ちなみにシャツは¥990。価格破壊してるよなあ。日本の工場は消滅しちゃうわけたい!





すごかったね環境。俺らん時、エアコンが不具合になってたらしい。蒸し蒸しで汗ドバドバ。自分らは8時からだったけど、お客さんは7時前から立ちっぱなし。でも元気キープで大騒ぎ。素晴らしい。未来の日本は絶対大丈夫だ!と安心した。





カルメラとゆう名前を、しょっちゅう間違えてしまって申し訳ない。自分、昔「カステラ」やってたじゃん?で、「カリメロ」ってゆうアニメも好きだったし、「カラメル」の方が馴染みがあるし、最近「メルカリ」ってのもあるし、、、大パニック!お名前が飛ぶたびにハカマダくんに聞いてしまった。


で、冒頭にも書いた、アンコールの特別セッション、すごい光景。





昭和な5人のスキマに真っ赤なヤングオーラがピカピカしてた。時々客席に降りて最前で歌いながら観戦。「おお!やばいやばい!」と。盛り上がったねー。めでたし!





打ち上げの彼らは最後まで爽やかで無臭だった!気持ちいい青年たちの未来に乾杯だあっ!俺らの無事な余生にも乾杯っ!ドバーっと行こーぜ!いろいろあっても無事なら無敵だあっ!