つれづれライブ日記


vol.823
2019. 6.23

6月23日 十三 ファンダンゴ



ひとりトモフワンマン。とうとうこの日(自分にとっては最後の十三)がやってきてしまった。お別れパーティ。微妙に面倒であろう日曜の夜に集まってくれた同志たちよ、サンキュー!ほんとーに、えらい!開場から開演までの時間のお客さんのにぎやかさ(やかましさ)が、実に相変わらずで、「ううむ、、最後まで、さすがだぜ、十三っ!」って思った。たのもしい。あのにぎやかさだけで、「もう今夜はバッチリだー!」って確信ビンビン。


開演時間ハズカム。ファンダンゴ名物の階段からトモフ登場。ステージまで降りる途中でこの日は停止。手すりから身を乗り出し眼下の同志たちに「よーこそおお!」「しっかり十三とお別れするぞおお!えいえいおー!」と拳を突き上げ、その場(階段)でライブ開始。おおおおー?な空気。実は鍵盤を階段に置いてもらったのだ。最後にしてファンダンゴ史上初の「階段で鍵盤プレイ」(KKPと命名)。この場所専用の歌のマイクも設置してもらった。スタッフさんありがとう。「今夜はここで始めるー!歌う53歳?っ!」で開幕。もうこの時点で自分も十三も大フィーバー山に登頂。そこから最後まで頂上での戯れ。全部クライマックス。血管切れなくて本当によかった。


続きの2番のために通常のステージへ移動。その間も手拍子続行。ステージ、、今夜のためのスペシャル仕様っ!ビールケースを複数並べて、そこに黒ゴムシートをかぶせてもらってバスドラム設置。「黒い丘」と命名。これもファンダンゴ史上初だったらしいぜ。面倒な贅沢三昧。感謝です。で、2番は「ほんとに泣く53歳!」。解説・4月のバンドワンマンのラスト十三で「泣きにきた53歳」って歌ったんだけど、まだ6月のファイナル(この日)があったせいか、その日は結局泣けなかったのだ。で、「今夜こそほんとに泣く!」と。


黒い丘、最高だった。後ろのお客さんまで全部見える。ナーイス。いい景色。いい顔ばっかり。泣けるー。いっつも十三はこうだった。全員家族で兄弟な感じ。本当に愛しい愛くるしい。お世辞じゃないのだ。ここだと心底そう思えて、だから安心してどこまでも行けちゃう。昇れちゃう。なんでだろー。街角とかで会ったらお互い、シャイだったりクールだったりな人種なのにね。これが「十三マジック」なのだよ。合法な魔法。


そんな意味を込めたこの日の新曲「ラブジューソー」。新曲って言うのも変だけどね、前から「ラブジューソー」って単語は言いまくってるから。内容は「トモフはコカインも覚醒剤もやりません!」「べつにお金をケチってるわけじゃありません」なぜなら「十三で足りるー!」っつう。歌詞の全部の行でコール&レスポンス。いきなりだから適当でアバウトだけど、声が皆、無邪気っ!強いっ!美しいっ!


この日の個人的な意気込みは、トモフの全部の引き出しを「盛りだたくさん(正しくは、盛りだくさん)」に出し尽くすって事。さっきの鍵盤トモフとか、時々降りてくるゲスト(この日は、アッコさん、田島くん、ピンクレディ、井上陽水さん、、、)の憑依プレイとか、、、当然カラオケトモフも。「月にきいた」は、ひとり芝居モードで、真っ黄色のライトに向かって立ちんぼ。「日付変更船」は、十三湾に何度も繰り出した。懐かしい「十戒唱法」。客席の海の中で左右にハイタッチ。バッシンバッシンしまくり。「ハウマーッチ! ハウマーッチ!」と謎のシャウト。愛くるしいウミネコたちは満面の苦笑でお出迎えしてくれました。


中盤、再びKKP。「あの話のつづき」「自分らしさなんて」。「自分らしさ、、」はこの日のレンタル鍵盤だとキーが高くて、大人声と少年声を行ったり来たり。後半は少年声で頑張ったぞ。ここ最近で一番高い声を出した。階段プレイ、ナイスな思いつきだったなあ。普段はステージから見えない「柱の陰族」や「客席後方族」たちが、この時はスグ眼下。いえーい! ファンダンゴにいた全員と深く熱く「お別れパーティ」が出来たっ!


本編の最後は36歳のドラムトモフ映像との時空を超えたセッション。久しぶり。初めて見たヒトには新鮮だったろー? 相変わらず息ピッタリ。無事本編を完走。あの上下左右、濃厚なバリエーションを2時間弱で駆け抜けた!驚いた。ダラダラ無しでもできるんじゃん!でも、アンコールショーでは、いつもの「終われないトモフ」モードになるのだった。この日は特に。名残惜しさ爆発。


記憶にあるのは、、「映画の中」の間奏明けのクラッカー。オレはリアルクラッカー。お客さんはエアクラッカー。全員同時にパシュっ! 美しかった。「おしまーい!」って去ったんだけど、全然終われない空気。お約束的じゃない、ホントのアンコール手拍子が熱くて、ぶ厚くて、予定してなかった「こころ動け」も追加。「この景色を連れてゆけー♪」、、最後にこの曲追加で良かった。ラッキー。ありがとう。お手柄だぜ、同志たち。みんなで「仰げば尊し」も歌った。校長トモフ、感無量。


何度も泣けちゃう手前のアアアアってのがきてヤバかったけど、決して泣かないのだ。そうゆう「涙っぽい感情が無い」ってゆうキャラを事務所に命じられてるので。なんちって。ほんとのお別れじゃないもん。まだまだ続くからね。十三の女神と、名物の階段と、愛のかたまりのスタッフさんと、愛しい同志たちと一緒に堺へっ! つ・ま・り、、十三ごと、まるまる移転なんだよ。ラブジューソー、フォーエバー!