つれづれライブ日記


vol.824
2019. 6.28

6月28日 ひとりトモフ@下北沢440



ひとりトモフと原マスミ。1年振りの原さんは、さらに少年になっていた。まるでオレが兄のような夜。ちなみに、ひそかに「千葉ナイト」。トモフは成田、原さんは館山出身。Xくんたちも館山なんだぜ。千葉の南端の穏やかな町はカリスマを育てるのだなあ。やっぱ海と山があると違うんだ。同じ千葉でも、成田は利根川と裏山の竹林。自然っちゃあ自然だけど、観光地的な「自然」ではない。田んぼと畑。


夕方に合流してセッションの練習。原さんがトモフ曲の「真夏」と「我に返るスキマ」の予習をしてきてくれたらしい。光栄です。が、、全然グワングワン。ものすごい気持ち悪いサウンドがウネウネ。確実に何か異常が起きてる。なのにお互い、変に気を使って、そのことを口には出さず。しばらくたって、意を決してオレの方から「やばいっすよね? まず、チューニング合わせましょうか?」と提案。お、改善された。やっぱチューニングって大事なんだねぇーと、2人して納得。そんな夕暮れでした。


本番までの楽屋。2度目だから前回よか緊張は軽減。とは言え、肩叩き合って大笑い、みたいのは無い。照れくさいじゃん。で、鏡に映ったお互いと会話。うん。千葉県人って、実はそんなにアッパーではないのだよ。照れくさがりで面倒くさがり。ステージではパアアっと飛んでっちゃうけど。


今夜は原さんが出番トップ。基本的にMCは静かで素朴。曲になると急に強い。歌い終わると内気な少年に戻る。そしてまた曲になると炎の大人。このギャップがカッコイイのだ。マネしたいけど出来ない。だってワザとじゃないんだもん。あのギャップ、原さんにとっては普通なのだ。


曲調とか歌詞とかは、、フォークソングじゃなくて、パンクとかニューウェイブって感じ(あくまでもトモフ分析です)。いい意味で、ちょい狂気。「原マスミ」ってゆう個人名でやってると、一見「優しげな弾き語りフォークのひと」みたいな響きを感じるっしょ?全然違うんだよ。ヒリヒリする系なんだよ。楽屋でその感想を伝えたら「うん、フォークソング嫌いだから」って、サラッと言われた。かっこいいー!


次にトモフ。自分の今夜のテーマは「梅雨」で、ライブのところどころに「雨」を降らしてみた。当然、八代亜紀さんも降臨。序盤は・・雨大丈夫53歳/見たかった夕立/洗車/防水スプレー(新曲)。防水スプレー、あれね、うっかり吸い込んだらメチャ危険なんだってさ。呼吸できなくなって死んじゃったひともいるくらいデンジャラス。なので、歌にした。ひとりでも救わねばの心意気。





あと、、440には生のピアノが置いてあったから、弾かしてもらったら、すごく弾きやすかった。やっぱタッチが重いってのはグッとくる。楽器感。マシンじゃなくて「楽器」って感じがすごい。静岡万歳!(日本のピアノのほとんどは静岡産)





弾きやすいとは言え、ピアノはやっぱりドキドキで、めちゃくちゃ手に汗だった。無事ピアノ完走。「やったー!できたー!」ってガッツポーズ。でも、、場内が厳粛モードな発表会的反応だったので、激怒トモフで客席に猛突進。「くおらぁー! 俺はこんなに頑張ってるのにぃぃい、、、この手汗っ、お前らで拭いてやるーっ!」と、お客さんの頭や服にぐしぐし攻撃した。拭けた。満足。


最後は楽しい楽しいアンコールセッション。「楽しい」と言っても、この2人(マスミスキー)なので、あっちこっちいろいろ、脱輪、分解、迷走、、、で、結果的にハイタッチ、スリル満点ってゆう意味での楽しさ。最初にトモフ曲「真夏」。ほんとに予習してきてくれたんですか? っつうくらい、自由なタイミングで歌う原さん。でも原さん、決して「適当でいい加減にやってる」わけじゃないんだよ。すごい真面目。ありがたい。徐々に自分は兄目線。弟マスミに合わせる構図。最後のサビは「マースミー!」を連呼。440じゅうが母性で満たされていた。





セッション2曲目は原さんの「千年にひとり」。自分はドラムトモフ。大事な曲ですよね。丁寧に頑張りました。で、最後が「我に返るスキマを埋めろ」。原さんは「我に返る翼をください」って言ってた。言い間違いなのか、それともセッションタイムでいろいろ、いつもの原マスミじゃない挙動をやり過ぎちゃった反省からなのか。グリングリンにギターとコーラスしていただきました。光栄っ!





準備してきたことは終了。でもまださらなるアンコールな空気。お互い締めくくるのが苦手。どーしましょー、、で、「蛍の光」と「きよしこの夜」を追加。最後に「歌う53歳~、歌う64歳~、合わせて117歳~♪」でフィニッシュ。終われたっ!本当に楽しかった。仲良くしてくれて、ありがとねー、マー君。また来年も会えたら嬉しいです。