【TOMOVSKY vs. スネオヘアー】



TOMOVSKY夏の3DAYS、初日の相手はスネオヘアー!
シンプルなスリーピーススタイルで臨むスネオに対し、トモフもバンドで迎え撃つ。
以前からの友人という2人の、ひさびさ再会トークをお届け!




■スネオくんの第一印象は捨てられた子犬(TOMOVSKY)

トモフ:スネオくんとは前から知り合いだから、あらたまってしゃべるのヘンな感じだね。

スネオ:俺がインディーズでやってたとき、トモさんのツアーでいっしょに回らせてもらったのが最初ですよね。

トモフ:「ヨルナイト ツアー」だ。そう、そのとき出会ってすぐ仲よしに。仲よしだったよね?

スネオ:いやあ、恐縮です恐縮です。すごい嬉しいんですけど、俺にとってはすごい先輩だから。

トモフ:年上だもんね。やっぱ体育会系だからね。

スネオ:そうですよ。

トモフ:体育会系だから出会ったときの人間関係みたいなのは歳で決まるの。俺が最初にスネオくんに会ったときの第一印象はね、捨てられた子犬。雨に濡れて、でも目が光ってて。いい目をした子犬がいるぞ、と。あとね、真面目な印象だとすげえ曲がよくて声がいいなと思った。そのときスネオくんはぜんぜんインディーだったのね。なんでこんなにすごいのがインディーなんだって、いつ200万枚とか売れてもおかしくないだろうなって思って、俺そのときそれ言ったよね? 「来年のいまごろ200万枚売れてるんじゃないの」とか言った気がする。でもスネオくんは「トモさんこそ!」とは言ってくれなかった(笑)。

スネオ:その言葉欲しかったですか?(笑)

トモフ:そんでそのあとちゃんとメジャーに行って、ドーンと売れたからホントに俺の選球眼? じゃなくて先見の明が俺にはあったってことだね。俺の見る目が確かだったってことが証明された。

スネオ:トモさんは俺から見ると天才なんですよ。やっぱりね、モノを切り取る目線とかすごいです。子供みたいっていうか、切り口がぜんぜん違うっていうか。「これはこういうもんだ」みたいな固定観念がない。そういうの関係ない感じがしますよね。

トモフ:やった! ほめられてるね。でもここから落としに入るんだよ(笑)「でもトモさんの場合そこで止まっちゃってて、いまいち万人に届くような形にならないところが
惜しいんですよね」とか(笑)。でもまあ200万枚には届かないよね、俺のやり方だと。俺の場合、最初に着眼したところが200万枚の可能性のあるところじゃないからね。



■高校のときバンドでカステラのコピーしてました(スネオヘアー)

スネオ:俺高校のときバンドでカステラのコピーしてましたよ。

トモフ:うそだー。それは絶対うそだ!

スネオ:俺がギターで。「♪日本の夜明け~」ってやつとかやってましたよ。

トモフ:「日本の薬局」?

スネオ:いえ、「夜明け」です。

トモフ:あー(笑)、 でも「日本の薬局」っていう曲あったらかっこいいね(笑)

スネオ:去年アルバム作ってるときにトモさんと飲みに行ったじゃないですか。そのときに「プロデュースやってもらえないか」ってお願いしてたんですよね。

トモフ:思い出した、そのときの会話。でもそれっきり連絡なかったよ。どうなったのあれ? もう作っちゃったんじゃないの?

スネオ:あのアルバムはできました(笑)。でもまたやってください。お願いします。あのときは「やり方が難しい」っていう話をトモさんにされて。

トモフ:ああ、きっとプロデュースとか言われても俺はなにも言うことないよって、そういう感じだよね。サード・クラスにプロデュース頼まれたときも、結局俺ただいるだけだったもん。サード・クラスの場合は、それ以前の自分らでプロデュースしてるアルバムがぜんぜんよかったから、それでいいじゃんって言ってて。スネオくんのアルバムも、スネオくんが自分でプロデュースやればぜんぜんいいものできるじゃんって思ったんじゃないかな。

スネオ:たぶんそのときに、トモさんといっしょにやりたくなるような曲がなかったんですよ。

トモフ:やりたくなるような曲はその後生まれたの?

スネオ:やってます今。

トモフ:よし! じゃあ駒沢あたりのスタジオでドラムから録ろうか!

スネオ:いっしょにやるなら形になった曲じゃなくて、もっと素材みたいなのを持っていきたいと思ってるんですよね。ワンフレーズからふくらませる、みたいなの。

トモフ:スネオくんドラム叩くの好きでしょ?

スネオ:最近叩いてないですけどね。

トモフ:それくらいがいいんだよ。ぶつ切りでOK。それが好きなんだよね。曲の途中でパンチインとかしたら、急に空気が変わっちゃうじゃん? 普通ドラマーは嫌がるんだけど、俺ドラマーじゃないからそのほうがコラージュぽくなって面白いんだよね。そういうのがOKだったらぜひ。ちゅうか俺のレコーディングにもスネオくんをむりやり参加させよう。スネオくんのギターいいからなあ。



■スリーピースのバンドがかっこよくて好きなんです(スネオヘアー)

トモフ:今度のQueのライブはどんなバンドでやるの?

スネオ:ひさしぶりにやるメンバーで。スリーピースのバンドがかっこよくて好きなんですよね。

トモフ:ああ、あのメンバーでスリーピースか。いいねえ。

スネオ:(笑)トモさんはいまどういうモードなんですか?

トモフ:去年俺ベスト出したじゃん。あれの裏ベストを、ベストに選曲漏れした曲も一応形にしとかなきゃなと思って、それをやってるところ。それやってるうちに新曲とか作りたくなったらいいなぁと思って、そういう日々。

スネオ:スタジオ入ってるんですか?

トモフ:うん、なんとなくスタジオに夜中こもってドラム叩いたりとか。あと自転車乗ったりしてると、体にリズムみたいのが生まれてそれでようやく音楽モードになったりする。いまはそれを期待している。まだそういうのを期待している自分がいるだけいいなあという感じだよね。



■スネオくんもトモフの曲をなんか1曲マスターしてきて(TOMOVSKY)

トモフ:スネオくんとはずっといっしょにライブやりたいなと思ってたんだけど、でもこっちインディーだし。やっぱあると思うんだよね、大人の事情みたいのがね。「声かけられても困るよ」みたいなさ。スネオくんはそんなこと言わないだろうけど、大きい会社だとそういうのもあるじゃん? でも思い切ってちょっと声かけてみたら実現してよかったよ。

スネオ:最初お話いただいて「おお、まじっすか?」って感じでしたよ。

トモフ:よかった。ほっとした。

スネオ:イベント出させてもらって、そのあとまた飲めるでしょ。ぜんぶ連動してるんですよね。

トモフ:でも俺3DAYSの初日だからあんまり飲めないかもしれないな。飲みが希望だったら3日目にも遊びに来るといいよ。3日目だったら次の日ないから。

スネオ:ホントですか?

トモフ:あと、あれ決めなきゃ。第3部っていうか最後ちょっといっしょにやりたいじゃん、その選曲。俺さ、スネオくんの曲1曲マスターしておく。スネオくんもトモフの曲をなんか1曲マスターしてきて。2人で1曲ずつやればなんかイベントとしてがんばったようにお客さんに見えるし(笑)。

スネオ:がんばりますよ。

トモフ:スネオくん、どの曲やりたいとかってある?

スネオ:トモさんがやる曲にもよるんで。どうしようかな。

トモフ:また考えてみよう。メアド変わってない?

スネオ:変わってないです。

トモフ:スネオくんとは、1往復くらいしかメール交換したことないんだよね。用事ないとなかなかね。やっぱ「いま何してた?」とかだけじゃメールできないし。用事ができてよかったよ。

スネオ:よろしくお願いします(笑)。