【TOMOVSKY vs 敏感少年隊(峯田和伸・チン中村)】

3DAYSの最終日はこれが初ライブとなる敏感少年隊が登場!
子供の頃からカステラのファンだったというミネタと、銀杏BOYZが大好きだというTOMOVSKYによる和やかトーク!
(写真/平沼 久奈)
■峯田くんとやりたいなあと思ってたのよ(TOMOVSKY)

トモフ:今回やばいんだよね。敏感はできたばっかりだから曲が少ないでしょ。サード・クラスもベースが抜けたばっかりで、練習しなくては。
峯田:敏感少年隊はいま3曲しかないから。ホントに対バンぼくらでいいんですかね?
トモフ:俺が峯田くんたちとやれたらいいなって言ったんだよ。ラブコール、ラブコール。そのときはまだ敏感自体なかったけど「なんか思いつく人いない?」って言われて、「えっ、誰でもいいの? そんなら峯田くん」みたいな。3日間与えられて、「対バン自由に選んでいいよ」みたいな感じだったから、いままであんまりいっしょにやったことない人で、自分がライブ観たい人に声をかけたの。
峯田:でもぼくとトモさん、そんなに会ってるわけじゃないんですよね。
トモフ:俺たちこんなにしゃべるの実ははじめてだよね。
チン:いまがほとんど初対面みたいなもんですよ。
峯田:ぼく地元にいた頃カステラ聴いてたんですよ。友達の兄貴がヤンキーで、すごいロック詳しくて。ぼくが小学校のときにそのヤンキーからいろいろ音楽を教わったんですよ。ちょうどバンドブームもあって「これ聴け」って言ってカステラの曲が入ったCDを貸してくれたの。
トモフ:それはもうソニー時代だよね。
峯田:そうかもしれない。そっから1stアルバム買って、92、3年かな。野音のビデオとかも買ったんですよ。そしたらメンバーがめちゃくちゃみんな動いてて。俺ロックバンドってBOOWYとかの影響で突っ立って演奏しているイメージがあったから、なんでこんなはしゃいでるのって思ったの。
トモフ:そっちのが楽しいじゃん(笑)。
峯田:で、衝撃うけて、それをチンくんに叩き込んだんです。おまえも動けって。
チン:そうなんです。
峯田:すごかったな、びっくりしたもんな。高いとこまでいっちゃうんだもん、野音のはしご登って。
トモフ:銀杏も登るよね。いつだっけ、ベイサイドジェニーでさ、2人とも高いとこ登ってたじゃん?
峯田:登ってましたっけ?
チン:登りましたっけ?
トモフ:チン君は客席の右の方のスピーカーのやぐらみたいなのに。でも今度Queはやぐらもないし、柱もないから……。
峯田:そんな暴れないですよ(笑)。え、Queの日はトモさん普通にライブします? 立って演奏する感じ? ぼくらたぶん座ってるかもしれない。
トモフ:俺も座ってやろうかな。ちゅうか新しいベースの人がどれくらい曲を覚えられるかによるから、ひょっとしたら俺らも序盤座ってベースレスでやろうかとか言ってて。まだわかんない。敏感はレパートリー何曲くらいになりそう?
峯田:いま3曲でしょ。で、がんばってプラス4、5曲くらい。あとはカバーを2曲くらい練習して。ツーマンだから50分くらい? けっこう長いっすよね。
トモフ:じゃあ本編終わったあとに、峯田くん弾き語りでさ、12時くらいまでやるといいんじゃない?
峯田:やだよそんなの(笑)。トモさんやってくださいよ。
トモフ:俺がやったらやる?
峯田:やらない(笑)。ていうか、アンコールいっしょにやれるんですよね? ホントにやっていいんですか? 1曲だけ?
トモフ:1曲といわずも何曲でも。
峯田:1曲だけでいいです。そんなにいっぱいやだ。
■トモさんのバンドにぼくが入ってやったら面白いと思ったの(峯田)

トモフ:何も考えてないから、きょうここで打ち合わせしなきゃなあ。
峯田:トモさんギターは?
トモフ:アコギは一応持ってく。
峯田:じゃあ2人でやりません? その後バンドで大団円みたいなのやってくださいよ。
トモフ:え、「大団円」? 俺ずっと「大円団」だと思ってた(笑)。
峯田:確か円のほうが後ろ。
トモフ:(笑)。でも曲くらいは決めておかないとね。
峯田:ぼくなんでもいいです。トモさんの曲でもいいしカステラでもいいし。なんかね、トモさんのバンドにぼくが入ってやったら面白いと思ったの。
トモフ:サード・クラスの余裕によるかも。余裕がなかったら2人でギターデュオみたいのもありかもな。
峯田:じゃあ2人でやりますか?
■一応自分が思春期に影響受けた人だから(峯田)

峯田:俺はるさんとは話したことあったんですよ。
トモフ:銀杏とピーズ、すごい仲よさそうだよね。
峯田:そうでもないんですけど。対バン1回やらせてもらったくらいなんですけど。でもトモさんとはるさんって、話してる感じがいっしょですよね。性質は違うんだけど、突然ヘンなこと言ったりする。たぶんね、同じ歳だったら「バカ!」とか言ってるもん。「何言ってんだこのバカ」って(笑)。
トモフ:それ言ってるも同然じゃん(笑)。
チン:間接的に言ってますよね。
峯田:「バカ!」って言いたいんだけど、一応自分が思春期に影響受けた人だから(笑)。当時カステラのインタビューとか読んでたんですよ。そしたらすごいテキトーなんだもん、言ってることが。あれじゃ尊敬されないよね。だってアルバム出した直後のマジメなインタビューなのに「最近ファミコンばかりやってる。ファミコン最高!」とかそんな話ばっかり。「何この人!?」って思ったもん。
トモフ:そのときはホントに「マリオ」がさ、すごかったんだよ。
峯田:やっぱ本心で言ってたんだ(笑)。
トモフ:あとカステラはそういうバンドだったの。マジメなバンドが多い時代だったから、そういうのを少しちょっと茶化しちゃう系。だからそれで損したよ。俺たち音楽はマジメにやってたんだけど、そういう態度だからお客さんもマジメな人いなかったし。かわいそう。不遇。不憫。生きてくのに不器用。だからもう気をつけようと思って。
峯田:カステラはあれだな。歌詞とかもヘンなんだけど、でも俺らが普段思ってることは実はこんなことなんだよね、みたいな。トモさんのいまの歌もそうだけど、やっぱりすげえなーと思ってた。
チン:いま聴いてもすごい新鮮だしね。
峯田:うちに遊びに来た友だちにカステラのCD聴かせるとみんな驚く。「これ何年の人?」「え、91年なの?」みたいな。いまあの頃のCD売ってますか?
トモフ:売ってない。
峯田:ええ? 再発したほうがいいよ、絶対。リマスタリングかなんかちょっとしてさ。
トモフ:峯田くんがオビの推薦文書いたら1,000枚くらいは売れるんじゃない?
峯田:1,000枚って。優しいんだか厳しいんだかわからない(笑)
トモフ:じゃ2,000枚。
■世田谷のザッパと呼ばれていた(TOMOVSKY)
トモフ:敏感のこのCDは峯田くんの家で録ってるの?
峯田:はい、中野のぼくの部屋で。
トモフ:このリバーブすごくいいよね。これはあとから付けたんだ?
峯田:歌は風呂場で録ったから。天然リバーブなんですよ。
トモフ:峯田くんの声いいもんな。それにエンジニアの人がよくわかってる。うらやましい。
峯田:もう5年前くらいからずっといっしょにやってる人なんです。
トモフ:声の処理の仕方がすごくいいもん。どうやったらこうなるのか不思議。
峯田:自分の声は「わー!」って叫んだときに歪んでるんだって。だからエンジニアさん的には処理しにくいって言ってた。
トモフ:もとが歪んでるんだ? 俺コンプレッサーで歪ませてるのかと思った。ちゃんと高い音も出てるし、ハスキーな部分もあるよね。
峯田:あんまり言われたことないですね。
トモフ:じゃあ言わない(笑)。
峯田:あはは、トモさんから言われたや。
トモフ:銀杏はいまお休み時期なの?
峯田:そう、一応お休み。メンバーとは毎日会ってるけど。
トモフ:新曲は?
峯田:作ってます。
トモフ:まあ俺も28歳の頃は1日に10曲くらいできてたからな。
峯田:やっぱりそんくらいやんないとダメだよなあ。1日10曲だ。
チン:マンガとか読んでる場合じゃないんだね。
トモフ:毎日アルバムが1枚できるくらい作ってた。
峯田:それ理想ですね。すげえ(フランク・)ザッパみたいだ。
トモフ:うん、ザッパ。世田谷のザッパと呼ばれていた(笑)。ザッパ知之。かっこいいな! ザッパ和伸とザッパチンも混ぜてやろうか?
峯田:うん、がんばりますよ(笑)。