トモフ本人『秒針』を語る


作者本人なんで あえて辛口風な単語で言うならば、「地味なアルバム」である。「地味」ってのは聞こえが悪いよね。だから、作者本人じゃない誰かが言ったらファックオフだぜ。尾行するぜ。

はい、地味なアルバムなのである。アップテンポな曲は3、4曲だし、せっかく歌詞的に上機嫌っぽい曲は、ゆっくりで静かだし。相変わらずイビツな創作回路になってます。でも一番「地味」っつうか、気になるのは、タイトルに匹敵するほどの強烈なアルバムか?って点なのだ。

タイトル、『秒針』。お〜、なんかカッコイイ!深そう!作者的にもド〜ンと強い意味の単語で、実は、これまでのトモフ曲に、「時間とオレ」系の曲って既に多くて(「あの話のつづき」「昔みたいには遊べない」「過去のドレイ」「その2つ」「5時のチャイム」「年表の色」「GO GO GO」「忘却 to ハピネス」、、、ちょっと思い起こしただけでもバンバン出てくる。)、今回『秒針』ってタイトルだからさ、これまでの「時間とオレ」系の集大成かっ!?とか、遂に時間との兼ね合いにケリを付けたかっ!?または、時間との関係に何か発見したのか!?って思うじゃん?でも実際そうじゃなくて、やっぱり時間に翻弄されてるまんまの日々の記録で、しかも舞台はだいたい夜で。そうゆう意味で「地味」だと思う。このアルバム。ま、あいかわらずのトモフワールドっちゃあトモフワールドなのだが。「あいかわらず」は嫌い。強烈なのを作ってみたいのです。あ、でも『秒針』いいじゃん!って言われると素直にウレシイんで、遠慮なく褒めてください。愛しいアルバムですので。これからもヨロシク!
(C)TOMOVSKY