☆つれづれライブ日記☆
5月26日 岡山 hoshioto


すっきりお目覚め。たのしかった京都にお別れ。のぞみとこだまを乗り継いで新倉敷で下車。そこから現地までは藤本号(なーんとベンツっ!)。ちなみにきょうは「徳島の」藤本くんである。


岡山の自主制作的フェス『 hoshioto 』(ホシオト)、自分は3度目の参戦。いままでで一番天気良かった。ギンギン快晴。きのうと同じく夏みたいな暑さ。去年から会場が、かつての美星町からここ(葡萄浪漫館とその一帯)に変わってて、自分は初めて来たんだよ。ふわあー、爽快すぎるくらい爽快。空は一緒だけど敷地が広め。メインステージがある平地なんか夏フェスみたい。客席の後ろのほうにはレジャーシート族、その更に後方にテント族。めっちゃくつろぎ広場。ピクニック的ファミリーも多数。飲み物、食べ物もかなり充実してるようで、いいニオイがそこらじゅう。


到着時、去年のQUEのソウルメイト「鶴」がノリノリのライブ中。バッチリ元気そうだ。自分がやるのは「MOON GARDEN」っつうスポット。どこだろー、、地図を見ながら現場の確認散策へ。むむむ、にぎやかなくつろぎ広場から離脱。山に入るぞ。奥へ奥へ。まるでオリエンテーリング。普通に森。車はもちろん入れません。静かだ。逆に胸騒ぎはうるさい。ん?あそこなのか!


山道の行き止まりに半円球テントがスポッと設置されてる。中の広さは4・5帖くらいだぞ。少年期に近所の山に友達と作った秘密基地テイスト。静かめの弾き語りのための場所なのだ。完全に下のフェスティバルな空気とは隔離されている。隠れスポット的。「ここまで隠すかっ!」って心で叫ぶ、、いや発声していた。昼でも薄暗いのに、ここで自分、夜にライブする。ははは。半泣きと半笑いで楽屋村に戻る。まず日本酒。とりあえず落ち着こう。昨日の京都でもらったお酒たち。助かった。


楽屋にスクービーくん(シュウくん)がいてさ、彼、また目が大きくなってたよ。クリっクリ。ハーモニカの練習をする様子がまるでリスのよう。実にかわいらしかった。あ、ライブはバッチリ男アダルト、ファンキーなエンターテイメントで、あっぱれでした。さすがな四人組。終わったら翌日のために先に帰っちゃって、いよいよ知り合いがいなくなった。さみしいよー。そしたらそのあとゴーイングくんがやってきて、普段はほとんどしゃべったことないのにトークトーク。山の空気はヒトをフランクに変えるようです。


日が暮れた途端にスイッチオン。さすが夜の王様だなあって自分でも感心した。やる気モクモク湧いてきて、さっきの山奥へ。道はいよいよ真っ暗で、でもかわいい電球がポツポツ飾られてて愛くるしい。昼間はわからなかったけど、半円球テントは中の電気に照らされると月が山に不時着しちゃったみたい。あーオレ、好きだ、こうゆうとこ!完全に本能復活。早く大騒ぎしたい。


お客さん、、お?たくさん集まってくれてるじゃんかっ!えらい!感涙。山奥のどんつきに光る月と謎の群衆。なんだか、もお、さっさと始めなきゃだ。じっと待たせてたら全員ヤブ蚊にやられてしまう。で、10分くらい巻きで始めちゃった。他のステージに音かぶって迷惑かけたかな?いや、たぶんココの音、森に吸い込まれるから大丈夫だったろー。


最初に「真夏」「山の上の52歳」「ほめてよ」。今夜の新曲は「真夏」の替え歌で「なーまえー、だーいじー♪」・・・解説・昨日のMOJOで百々くんに「bonobosはボノボって読むんだよ」って教えてもらって「まじ!?」って驚いてつくった曲。終盤に「ちなみにオレはトーモーフ、トーモーヴじゃなーいーよ」とも付け加えつつ。そのうちライブが進むうちに、ちょい気を抜いて「S」を発音。いったん「ボノボス」ってインプットしちゃってたからな。むずかしーねー。


照明は特になくて、昭和な蛍光灯がひとつ。スイッチがプラーンと垂れてるタイプ。一曲おわるごとにそれに手を伸ばして消灯。一同で「真っ暗」を楽しみ、点灯してライブ再会っつう技。流行るかも。あ、カチカチやり過ぎで壊れたら確実に困るから禁止条項に加えられるのかも。虫よけスプレータイムも設けた。「せーの」でみんな息を10秒とめる。そのあいだにみんなスプレー。同時に息をとめてスプレーすれば、誰にも迷惑かかんないじゃん。これは流行る。


夜の山道の突き当たりっつう独特な環境のおかげで、「作戦会議」はまるで「秘密会議」、「不死身FUNK」は妙に熱かった。陽気な土着民たちとのたわむれ系。雨乞いのようだった。最前の少年はカープの帽子。元気で良い子だスクスク行けよー。PAさんもノリのいいひとで良かった。「映画の中」、ちゃんと黄金の高級クラッカーを奮発した。ま、一応火薬なんだよね。山火事には気をつけました。最後は昨夜の余韻で「ホタルの光」。口笛が闇を飛んでった。ナイスな思い出。


現場入りした昼間は半泣きだったくせに、夜には大はしゃぎで大満喫。まったくちゃっかりしてるぜ、トモフスキー。いやあよかった。お客さんのおかげ。本当に。終演後は物販席で着替えつつ、夜の空気とボノボさんを満喫。初めてみた。いい曲のオンパレード。月と木星がギンギンだった。ラブリー、hoshioto!


翌朝。帰りの新幹線。喫煙ブースで「スミマセン」って声がして、ライター貸してくださいかな?って「はい!」と元気に振り向いたら、仕事の電話をしてるひとだった。振り向き損!
(C)TOMOVSKY