☆つれづれライブ日記☆
9月8日 浜松・メスカリンドライブ


いっつも新幹線の窓からため息をつく。「静岡って景色いいよなあ、太平洋と富士山。街もなんとなくキレイそう。ゴミとか全然落ちてないんだろうなあ、、」って感じ。すっごいイメージいいんだけどさ、用事がない限りピューっと猛スピードで通過なんだよね。で、久しぶりに用事が出来たっ!やっほー、着地っ!


ニートビーツとひとりトモフの2組の夜。お互い翌9日の「夏の魔物・大阪編」に誘われてて、せっかくだから前の日に浜松でどうですか?ってPANくんからメール。いえーい、もちろん! いつかも「夏の魔物・青森編」の前日に仙台で一緒ってコトがあった。「魔物の前夜はニートビーツと!」ってゆう、うれしい黄金パターン。定着したらよいな。来年もよろしくっ!


浜松に停まる列車のチョイスが難しく、遅刻して開場30分前に現場到着。まあでもリハは一瞬で終了しちゃうから大丈夫。正直言って、ひとりトモフにはリハ不要。お店の人との顔合わせって感じかな。ま、そうゆう意味では大事だね、ちゃんとします。


リハ終えて、出番前のひととき。楽屋は同じビルの2F。4人のギャングたちと一緒。怖いぞー。なんちって。いやあ、ほんと知り合いだったからいいけど、夜道とかで出くわしたら「あ、、やばい、、」って脇道とか茂みに隠れるよなあ。


そんなニートビーツたち、、この日はヨーロッパツアーから帰国しての1発目。いきなり共演がひとりトモフとは気の毒である。海外から帰国したばかりって、しばらくは時差ボケもあって気持ちいい「異国人モード」じゃん? なんつうか、たとえば、不思議な映画をみた後のフワフワ感みたいの。で、そうゆう時って「今夜はいつもの定食屋とかには行かないで散歩しよ、、」みたいな気分じゃん?その帰国モード、今夜で一気に消滅だっ!共演者は見覚えのある52歳の超日本人。「あああ、ここは日本なんだなあ、、」って我に返すっ!


純日本テイスト攻撃を彼らにユルユル浴びせてるうちに自分の開演時間が来て、ダッシュで着替え(ちなみに、細めのジーンズからラフなヨガパンにチェンジ)。PANくんに「さっきの方がスッとしてた。ステージ衣装と普段着、逆でしょ!」って指摘された。自分、ライブは動きやすいラフなカッコでするものだと思っていた。言われてみると、ステージの方が服とか髪型がピシッとしている人の方が多い。プチショック。


いざ開演。持ち時間60分。「楽屋に怖い人たちが待ってる。絶対押さないぞ。1分でもオーバーしたらぶっ殺される!」と宣言し、楽しくスタート。この黄金の2組なのに、ぎゅうぎゅう満員じゃなかった(どうした浜松っ!)ので、客席に突っ込めるスペース有り! よおおし。カラオケで手ぶらになるたびにそっちで大騒ぎした。


でさあ、素晴らしくいいライブハウスだった! メスカリンドライブ。初めてだったんだけど、音がすっごく好き。あったかくて太い。店がまるごと真空管の中みたいな感じ。絶対また来たいって強く思った。


そしてこの日も新曲タイム。「どう見ても怖い、あっちの社会のひとー♪」で始まると、場内ニヤニヤ。誰のことを歌ってるのかバレバレ。サビでストンと想定位置に落ちる。「黒いジャンパーの中に、拾ってきたネコ、捨てられてた犬、道に迷った年寄り、途方に暮れた少年少女~♪」ちゃんと優しいメロディにしたんだよ。ホントに彼は優しさのカタマリだから。締めに「ミスター、、PA~N♪」。バッチリ!泣けるー!ひとりも泣いてなかった。


そんな自分の出番を終え、ニートビーツのロックンロールショーを堪能。地方はいいねー、クルマじゃないからねー。後ろのカウンターでアルコール。日本酒置いてなかったから久しぶりにウイスキー水割り。20代以来か。ああ、こんなに美味しかったっけ。幸せ~!


ニートビーツ、完璧っ! 個人的に、いままで観た中で一番。すごくよかったー! 「なに言ってんの! 前からこれくらいやってたよ!」って言われるかもだけど。声も楽器の音も、とにかく素晴らしかった。機関銃乱射系じゃなくて、ロックンロールなエンターテイメント系。きっとスペインとかイタリアで、最高にぶちかましてくれてたんだろうなあって想像したら、勝手に誇らしい気分になっていた。日本代表ニートビーツ、ありがとー! みたいな。


終演後のサインコミュニケタイム。浜松記念に、ネコうなぎを描きまくった。今後、ご当地ネコが流行する予感。みんな帰って、後片付けタイム。ニートくんたちが「そっちの荷物、クルマで大阪に運んであげるよ?」って提案してくれた。ありがたい! とことん優しい。物販ダンボールを1つ「ニート号」に載せてもらう事に。ちなみに当初は、ピンクコロコロに入るぶんだけ自力で大阪に持ってこーって考えてた。めちゃ助かった。お返しに彼らの機材搬出をお手伝い。


そしたらそこ(メスカリンは駅のすぐ近くにあるのだ)に仕事を終えた地元のOLさんっぽい人が通りかかって、「えええええっ!?」って大興奮な展開。なになになに? ものすごい「再会」の様子。詳しい人物関係を忘れちゃったんだけど、そのOLはニートビーツのメンバーの誰かの元彼女!(だったか、妹か)で、、浜松に住んでるわけじゃなくて、たまたまの出張。ピンポイントで、この日のこの時間の「浜松」で会っちゃうなんて。おそろしいまでの偶然。こんな事ってあるんだなあ。そんなにココは「日本」なのかー!!


完全にヨーロッパモード消滅のニートビーツでした。ドラマチック。さあ、明日は大阪で魔物っ!



(C)TOMOVSKY