☆つれづれライブ日記☆
10月6日 十三 FANDANGO


ファンダンゴ、来年移転!ってコトが発表された。わああぁぁ! いままでのファンダンゴは「初代ファンダンゴ」ってことになるんだね。寂しいけど、加藤さんやスタッフやライブの女神がそのまま別の場所に行くだけだから、実はあんまり寂しくないっつう、自分は不届き者かも知れない。だって、結局「ひと」だから~♪、、、とは言え、できれば、あそこ丸ごとをガバっとくり抜いて、NASAとか北朝鮮がロケットを運ぶ時みたいな巨大なトレーラーで引っ越ししてもらえたら良いなあ。淀川の川べりをカタツムリみたいに移動するファンダンゴ。街中を通る時はダンジリのように。


さてこの日、出演者は4組。普通「4組イベント」ってキツイじゃん? 3組でもバタバタで「あー、薄い!」って経験が多い。今回、自分がワガママ言ってブチ込んでもらったせいで4組になっちゃったんだけど、やっぱ凄いよファンダンゴ、4組でもバッチリ。むしろ「この4組がいたからこそ」みたいな、すっごい夜になった!と、勝手に思った。めちゃ濃かったんだよ。


トップバッターの、コーヒー&シガレッツが、ガツンと最高のスイッチを入れて開幕。彼らとは初めて会った。和歌山の白浜のバンドって言ってたよ。ボーカルくんは背が高くて、声がカッコイイ。みずみずしかったり、ハスキーだったり、あこがれのロックな声質。で、この日だけかも知れないけど、ベースがとんでもなかったんだよ。時々、どの楽器よりも音量が大きい。ピックでゴリゴリ弾くタイプ。ベースが上手なひとって、そのうち指弾きに行っちゃう傾向ってない? 上品になっちゃうっつうか。いやあ、これだけの壮絶なプレイが出来るんだったら「人類みなピックのままでゴリゴリ行け!」って思った。素晴らしいバンドだった。和歌山、おそるべしだよ。ニートビーツも完璧だし。


続いて、キャプテンズのロックショー。登場シーンから終演シーンまで、ドラマチックで情熱的。あんなに熱く深く愛おしくやりまくっても持ち時間きっかりのストーリーになってて感服。お見事です。2年前の共演時(at 代々木)のドラマー君からパキパキのヤングドラマーにチェンジしてて、エモーショナル系に進化していた。傷彦くんワールド、ますます楽しみ。


3番手ひとりトモフ。「副キャプテン52歳」。キャプテンズに浴びせていた黄色い声を自分にもたびたび要求。茶化してたんじゃないよ。傷彦くん大好き。尊敬の域。この日の新曲は「地球最後の日」。最近のトモフでは珍しく非実話、SF、空想、妄想、、願望。「その日は世界中がホントのキスであふれた」ってゆう甘酸っぱい曲なのさ。当日の夕方、野村くん(トモフの次の出番の恋ジェニのギタリスト)に、出会って即、ヘルプ出演交渉。「下降ベースのラインを弾いて!」って。めちゃ気さくで即快諾してくれた。


で、本番。最前のお客さんに歌詞カンペを持ってもらおうかなって声かけていたら、「僕がやりましょー!」って、傷彦くんが現れたっ!そんなー!王子にそんなコトを! 歴史上一番ぜいたくな譜面台。こんなに気さくだなんて、衝撃だったよ傷彦くん! 本当に優しさのカタマリ。まさに「愛ゆえに!」。ステージでの耳打ち会話中、息がかかってホントに照れた。一方、野村くんはギターだけじゃなく、コーラスもしてくれた。思いっきり正統派な発声。これまた照れ臭い。のちに出るライブアルバムご参照プリーズ。曲のラスト、隕石が地球に落ちてくるシーンは、3人でバッチリの即興芝居。完璧だった。ありがとー!


そのまま、トリの恋ジェニへ。夜を締めくくるバリバリのロックショーだった。起承転結。4組がそれぞれの武器を出しまくって、でもバラバラじゃなくて、リスペクトし合ってる感じの夜。ちょい無理やり気味でも、一夜限りの団結。サーカスの一座みたいだった。奇跡だよ。冒頭にも書いたけど、4組だと普通は「どれも短くてバタバタして物足りない!」なんだよ?まさにファンダンゴマジック。すごいよ。つくづく、ラブジューソー!フォーエバー!って思った。また彼らに会いたいなあ。無事で!

(C)TOMOVSKY