☆つれづれライブ日記☆
9月8日 泉大津 OTODAMA


清水音泉主催の真夏のフェス「OTODAMA」。今年とうとう15年目だそうです。会場でゲットした小冊子によると、トモフは2006の服部緑地野音が初出場。わお、なつかしい。その後は泉大津フェニックス(大阪湾べりの広大な芝生の会場)開催の、巨大バージョン・オトダマに混ぜてもらえて、なんと都合7回もっ! 本当にお世話になりまくり。ひれ伏すっ!


正直、トモフよりもマイナーなバンドはひとつもいなかった。知名度的にも動員的にも。呼んでくれた当初の頃は「そのうちバッチリ売れっ子になってくれたらいいんです!」「これをきっかけにグイグイと!」って、尻をひっぱたく親心(清水さんの方が歳下なんだけど、、)だったんだと思う。結局、尻ひっぱたかれたまんまで、とうとうラストの泉大津開催になってしまった。ああ、、マジすか。ラストなんですか。はふう、、、一度も貢献できなかった。毎回、トモフ族はたくさん来てくれたんだよね。ありがと。でも、興行的にはトモフは「頼りになる出演者」には、なれなかったのだ。無念。ちゃっかり、ただ楽しみまくりで、「一年で一番の思い出」をいっつもここで作っていた。ありがとうオトダマっ! と、ごめんなさいオトダマっ! ま、ありがとうの方が全然巨大。ほんっとにいつも全部楽しかったなあ、、、、


「台風や夏の酷暑との駆け引きが、もう無理!」ということで、最後の泉大津オトダマ。なのに、こっちはタイミングまずくて、おなじみのバンドトモフのメンバー(サードクラスの3人とハル)が体調的にも気持ち的にもそろわず。京都のポントチョフたちにバックをしてもらうっつう強行策で出陣。やればできゅーる! いざっ! なんと前夜、自分は京都泊まり。彼らと直前練習をしたのだったーっ! 入魂っ!


さあ、来たよ、最後の泉大津に。台風が今年は関東に行って、こっちの天気、ものすごい晴れ。楽屋はフラカンと一緒。ホッとした。にぎやか、なごやか。でも、自分の基本の位置は外。楽屋群のスキマの喫煙所。ビル風の原理で時々夏風が抜けて気持ちよかった。いろんなバンドの轟音と歓声が聞こえてきて「うおおお、、」っと自分もテンションアップ。ポントたちは、出演する立場では初めてのオトダマだったんで、下見も兼ねて会場を散策していた模様。


午後2時半頃、トモフには、きょう最初の出番があるのだった。四星球が途中で1曲、ピーズの曲「いきのばし」をやるの。1週間くらい前にヤスオくんから「可能なら一緒にお願いします」って言われててさ、「にゃあああ、、双子だからって、もおおっ! 病気の兄弟の応援みたいの、くすぐったくて出来ねえよー!」って最初は遠慮。でも彼の熱意に簡単にほだされて、「じゃあ、ギターソロの頃にフラフラとステージに登場して、右に左にウロウロして、最後にドンキのクラッカーを発射するよ、、それでいい?」って「OKです! トモさんっぽいです!」って交渉成立。で、旅に出る前にドンキに行って、巨大クラッカーと、お?、、目に止まった衣装も購入。ファンタオレンジのパーカー。一目で「これだ!」って恋をした。ドンキ大好きトモフスキー。


さあ、四星球の本番スタート。大浴場(大きい方のエリア)、すっごい盛り上がっとるばい。相変わらず、彼らは一瞬も手を抜かず、やれること全部、出し切る。観衆もそれにガッツリ応える美しい関係。見事だー。そんなゴリゴリ猛烈なひとときに、一瞬真面目なMCがスポッと入り、ピーズ曲が始まったよ。ひゃあ。やっぱり神妙な空気じゃんかー、もお。でも大丈夫、オレの衣装はファンタオレンジ。さあ、、ギターソロ来たよ来たよ、、気合いでグッと一歩踏み出し、そこから先は慣性の原理でフラリフラリと。知らないひとばっかりの景色だから、空と四星球だけ見てた。最後に歌詞を知ってるとこが来て、よおおし! とマイクに近づいてっ「あーのー日、あーのー空、おーがーめーるーのーはー♪」から思いっきり歌ってみたー!ヤスオくん、喜んでくれてんのか、腰くだけ~! 一緒に歌う。「せーいぜーい、生ーきーのーびーてーくれー!」のクラッカー発射っ!わあああ~、ひいいいい~っ! 感動をありがとー、四星球。「お邪魔しました」と、いそいそ去った。うむ、頑張ったじゃんオレ。グッジョブグッジョブ。


ドキドキのひとときを終え、次は自分のライブ。ファンタオレンジからノーマルTシャツにチェンジ。ポントチョフたちと5人で露天風呂(中くらいのエリア)へ移動。自分らの前に「マカロニえんぴつ」くんたちがライブしてて、ステージ袖(そで)で観戦。最近ぐいぐい噂の若者たち。曲も歌詞も演奏もセンスいいぞー! ってのが一瞬で伝わり、はふう、、なるへそーと感心。そんな彼らなのに、時々トモフの「SKIP」をやってくれちゃってるらしくて。謎だ。光栄だ。ラジオの鈴木くんに「ボーカルくんの名前なんて言うの?」って聞いて「はっとりです」って教えてもらって、終演後のボーカルくんに遠くから「はっとりぃいいい! おまえ、オレの曲、時々やってるらしいなぁぁあ!」と呼び出し、初遭遇。和やかに会話。好青年だった。柑橘系!


トモフのサウンドチェック開始。ポントたちはちょいと緊張気味?、、でーも大丈夫なんだよ、彼らは。いい意味での緊張。結局本番はめちゃくちゃ頼りになるのだ。セッティング中、手ぶらなトモフは客席にチャチャ入れのおもてなし。のち、本編でやらないレパートリーでトモフ名物・炎のサウンドチェック。思いっきり歌います。時々ストップして各自のモニターチェック。このころはまだ太陽がギンギンで、すぐに汗だく。強烈に暑いぞ、やばい。通常は本番までステージに居続けるんだけど、さすがに身の危険を感じ、一旦引っ込んで本番を待つことに。トモフ的には異例!


さあ、本番開始。ポントたちにとっては初めての、そして自分にとっては締めくくりの泉大津がスタートした!焼き付けるぞおお、この景色。「スポンジマン」で始まって、次にいきなり「無計画とゆう名の壮大な計画」。ああ切ない、でもそんな感傷は吹っ飛んだ。とーにーかーくーあーつーいー!この2曲で全エネルギー果てたっ! いわゆる「息があがった」状態。こうなった時は、腹筋とか背筋で声を外に絞り出すんだよ。一応、ボーカル歴は長めだから学習済みなのさ。やがてその「筋力唱法」も不可能になるのだが、そしたら景色を燃料にするのだ。見よ! 集結してくれた愛しいオトダマ族たちを! みんな素晴らしい顔をしとるじゃないかー。ステージ脇にはフラカンチームのQ太郎さんがニコニコいてくれて、いざという時にはすぐ助けにきてくれる。本当に心強い存在。さらに袖にはヤスオくんがニコニコ。長身のハンサムだから客席からバレバレなのにがっつり観戦してくれる。アラバキの時もだよね。ありがとー!


全てを燃料に換え、ライブも佳境。「脳」の間奏中、ヤスオくんにアイコンタクト気味に「来て来て!」って合図。やったー、ヤスオくん、飛び入りーっ!、、、うおっ! ハプニング発生!お立ち台をピョーンって跳んだときにヤスオくんのズボンの股、破れてしまったっ! しかもかなりの規模で! 大変だあああっ! ステージ衣装のブリーフ姿ならOKでも、こうゆうヤスオくんを民衆にさらしてはイケナイ! で、とっさに自分が彼の前に位置取り。2人エグザイル状態で歌った。あとでユーチューブで映像見たら、もお最高だった。笑いの神、ナイス降臨っ!


心配してなかったけど、やっぱりポントチョフたちはバッチリだったよー。すごいすごい。いつもはマニアックな選曲の彼らが、オトダマのためにトライした曲たちとか、ああ、初めてやる曲もたくさんあったんだよ? すごいよね、音楽勘っつうか、柔軟性と強靭な度胸。竹だね。さすが京都人。あっぱれ。みんなありがとー!


終演後は、お酒解禁。脱水気味だから水も持って物販席へ移動。サイン書き書き。人気ラーメン店みたいなすごい行列が出来ちゃってて、でも良かった。夕暮れから夜までズ~っと地べたに座って、泉大津とのお別れを満喫しておりました。


10年以上知り合いのトモフ族たちとは、オトダマの思い出がたくさんだよねえ。数え切れないねえ。地に足つかなかった大浴場、にぎやかなセッチューテント、いきなりの夕立、朝イチのラジオ体操、客席で仰向け唱法、ものすごい満月、、いつも想像以上の景色と気分をいただいたよー。ここで出会ったお客さんたちとは、この先もきっとずーっと仲良しでいられる!って思えたフェスでした。実際、そうだよなあ。つまり、、フォーエバー・オトダマ!



(C)TOMOVSKY