■『FUJIMI』 生きてるあいだは 一度も死なない


タイトル : 『FUJIMI』 生きてるあいだは 一度も死なない
アーティスト : TOMOVSKY
発売日 : 2018年 3月21日(水)
品番 :FAMI-026
レーベル : FAMIRES RECORDS
価格 : ¥2,000+消費税
仕様 : 13曲入りCD
JAN : 4514306014174
<収録曲>

不死身FUNK、作戦会議、組曲「ふみきり」、すごい月、体温計ほっとけ、カオに出すな、マイナスはマイナスのまんま、すごい目、友達いなそ、HAPPY BIRTHDAY、不死身モトウタ、Hey 天使!、、、など13曲。
<トモフ本人によるコメント>

50歳をとうとうとっくに越えて「不死身」とか言うと、サプリメントCMとかの「一生青春」みたいに思われちゃ困るので、サブタイトルみたいのをつけたっ!生きてるうちは誰でも不死身じゃん!っつう、まあ、あたり前なことにガバっと気がついて2曲作って(不死身FUNKと不死身モトウタ)。で、同時期になんとなく作ってた曲たちも一緒にアルバムへ混入。あいかわらず自分の部屋で全パート、それはそれは楽しくにぎやかに、ご近所がお留守の時を見計らって作業しておりました。よろしく!
TOMOVSKY「FUJIMI」発売記念インストアイベント
開催日時:2018年4月2日(月)19:00スタート
開催場所:タワーレコード新宿店7Fイベントスペース
イベント内容:ミニライブ&特典引換え
問い合わせ先:タワーレコード新宿店 03-5360-7811
トモフ本人による全曲解説
まず、真っ先に言わねばな点をひとつ。アルバムタイトルに、「生きてるあいだは 一度も死なない」って副題みたいのを付けた理由・・・50過ぎの男が「不死身」とか言うと、まるで「生涯青春」とか「70を過ぎた今が一番たのしい」とか、、健康食品CMに出てくる「張り切りオールド族」っぽくてヤバイって思ったからである。若者でも年寄りでも、生きてるうちは不死身っつうことです、よろしく。んでは、曲へ。あ!ちなみに今回の録音、最後のトーク以外は全部自分の部屋で。つまりレコーディング代、¥00000。申し訳ないからCD盤面をフルカラー(ちょい高コスト)にしたっ!
不死身FUNK
1曲目はバコーンと。どうゆうのがファンクってゆうのか知らないけど。ま、強そうな曲名が善いかな、と。アルバム終盤にある「不死身モトウタ」を作ってる最中、作業部屋(1F)と台所(2F)の移動中の階段鼻歌で出来た。「誰でも死ぬのは1回」っつう大発見を、もっとグリグリアッパーなテンションでやりたいなあって思いたったのだ。ファンクっつうよりか、エレラブ調(注・エレファント・ラブ・・・福地、宮内、倉持の3人のラップユニット)だよね。すでにライブではヤリまくり。見知らね土地でも客席に突入して大騒ぎ!な、曲。巨大フェスではステージ前方に火柱、後方で花火がドンドーンと打ち上がる、、、想定。
作戦会議
いきなりスイートトモフ方面。恥ずかしいくらいなポップな歌詞。ロマンだぜ。スカを試したり、いろいろアレンジ苦労して、結局は思いついた時のシンプルバージョンに戻ったなー。そうゆうもんだね。前世とか後世とか、そうゆうの信用してないけど、ま、念のため。ひょっとしたらね、案外いま会えてるのは、昔、作戦会議したおかげなのかもよ。なんちって、、ロマンだぜ!
組曲・フミキリ
前作の『SHAAAA!!!』で「過渡期」を作ってる時にあった断片アイデアを組曲で放出。あかずの踏切の前でズーッと悶々待ってちゃ時間の無駄だぞ、おい!そろそろ切り換えっかー、、、っつう感じなんだけど、そこまでは歌ってないねー。説教臭くなるのを避けたのかな。ライブでヤルのは手強い。悪魔役。ひとり二役かな。ハルは、たぶんやらなそーで。ハカマダ君だとコントになっちゃうし。
すごい月
DJトモフも言ってる通り、この日(2017・4月14日)の月が、ギンギンでキンキンで、脳にミシミシ来るくらいだったのだ。写真家じゃないから曲にした。あっと言うまに終わる。こうゆう短いの、好き。ガシュガシュいってる打楽器は、ギターケースにタンバリンとかマラカスをガムテで固定して叩いております。星にハマった時期は月はジャマな障害物だったけど、最近はどっちもOK。アコギの中の部品(何かの破片)がプレイ中に「ゴトン」と音を立ててるんだけど、そのまま採用。男気っ!
体温計
体温計ほっとけー!ってゆうのは、ずいぶん昔から自分の座右の銘のひとつで、このたびようやく曲にしてみました。でもさ、もしもインフルとかで、それでもほっといてライブとかして、ノーマルピーポーに迷惑かけちゃったら「コラ!」だから、実は難しいとこだねー。どーしよー。ま、「知らなくていいこと知ってもしょーない」ってゆう曲ってことで、どうかよろしく。Aメロは「こびと」がくすぐったく積木遊び的に演奏、サビでドカーンとトモフ交響楽団、、って感じにやってみた!「来たー、今だっ!ジャーン!」とギターを鳴らす一瞬が気持ち良かったです。 カオに出すな
『 SHAAAA !!! 』の頃に作りかけてた。同じコード進行を鬼のように繰り返す。これでも結構カットしたんだけど、まだ長い。どうか、飽きるなっ!カオに出さないってのは難しいけど、「悩みを誰かに打ち明ける」みたいのは自力で避けられるっしょ。バラしたら確定しちゃうよ。気のせいかも知んないのに。気をつけなきゃだ。あんまり目立ってないけど、久しぶりにトイピアノをコンコン弾いた。いい楽器!
マイナスはマイナスのまんま
こんなこと歌にされてもトホホです、、って、お客さんに言われたー!いやあ、、その通り。でも、トモフ曲なんて全部、自分に言い聞かすつもりで作ってるのだ。おまじないみたいに。楽しいこととか、ぽわーんって気分はそのうち消えちゃうくせに、マイナスなモードから産んだものって消えない。しかも逆に成長(悪い方に)してく。で、もとの場所に帰ってくるの。「ただいまー!」って。んー、、、なんか啓蒙本みたいになってきた、、おしまいっ!テーマに反してノリノリで作業。ラッパ吹きまくりで、ご近所さんはさぞかし「大木さん、ダイジョブ?」って思ったはず。
すごい目
ご近所のおばさん(70手前くらい)で、「うわ、このひと絶対モテただろうなー」ってゆう見た目のヒトがいて、曲にした。最初のタイトルはストレートに「モテただろうな」。普通、歳とったら目って濁ってくじゃん?なのにその人の目、キリっと遠いの。謎。きっと昔すごい何かを見たんだな、、って。ちなみに姿勢もシャキっとしてる。宇宙飛行士みたい。まだ挨拶しかしたことない。この先も挨拶だけだなあ。
友達いなそー。
その熟年レディだけじゃなく、自分が気になるひとって「友達いなそー」な感じのひとばっかり。あんまりヒトとつるんでなくて、でもスイスイ日々を泳いでるみたいな。たとえばー(勝手なイメージだけど)、、鶴瓶よりか、絶対タモリさんだろ!みたいなね。松岡修造、最高じゃん!って大昔から言ってたのもそうゆう感じ。人気者だけどね。人気者でも「友達いなそー」な空気がグッとくる。リズムはシャッフルの裏打ちで、大忙し。多勢のトモフコーラスで騒いでみた!ご近所さんさらに心配間違いなし。
HAPPY BIRTHDAY
リフのオケだけ、ずいぶん前からあって、「いつか歌詞が乗ったらいいな」って、とっといたパターン。とっといた当時のタイトルは「BECKもどき」。ぷしゅー。ベック(のファン)に「NO!」って怒られる。ホッホッホー。後半では鐘を鳴らして大袈裟にしてみた。この前(2017の冬)はライブの登場シーンにも使った。これから何かが始まるぞ感。復活のたびにこれを大音量ヘッドフォンで再生して切り込む!のはどうでしょうか。気合い。
不死身モトウタ
これも先にオケが出来ちゃってて、あとから歌詞を乗せてったパターン。この順番だと本当に時間かかる。言いたいことが何種類もあって(歌詞は歌詞で先にたくさん貯蔵されてる)、1曲ぶんに抽出するのが手間取るんだよ。で、一服しに作業部屋から台所へ移動するとき、「2曲に分けちゃおー」って思い立って「不死身FUNK」が出来たっつう経緯である。この曲のせいで、アルバムタイトルを「口笛」って考えてた時期もあった。夕焼けから朝焼け。トモフはあいかわらず夜の徘徊のおかげでなんとかして、大人の階段昇っております。ま、、なんともならなくても死ぬまでは生きてるんだけど。ピューっと。
HEY天使!
この曲、入れるかどうか実は迷った。「不死身モトウタ」でアルバムが終わっちゃってもOKだったから。アルバム発売日が3月って事になって、お!それじゃあ(時間余裕あるから)もう1曲つくろーって頑張ったのだ。「楽しいこと、あといくつあるの?」って断片は前からあって、そこからどこまで膨らむかトライしてみた曲。アルバム最後の曲は最強の曲にならなきゃっつうプレッシャーは勝手にあって、頑張ったんだけど、「最強」っつう曲調ではなかったー!
エンディング・トーク
トモフ名物の「アルバム最後のひとりしゃべり」。今回は短めとか言って、やっぱり結構長い。作業おしまいー!っつう解放脱力な夜。まあー、ほんとに寒かったね。2月の深夜。当然飲んでるから脳梗塞とかの危険を感じつつ。西に向かう高速の脇にて。ラストのウグイス、いい仕事してくれました。P.S. 今回の歌詞カードのトモフ写真は、2017のアラバキの時の。勝手に使ってますが、サンキュー、ヨーコちゃん。たのしかった自販機前ベンチ。ライブ日記をご参照プリーズ!
(C)TOMOVSKY