■『 いい星じゃんか! 』
全曲解説


NEW ALBUM 2012.2.15.リリース!
品名・『 いい星じゃんか! 』
品番・FAMI-020
価格・¥2100(税込み)。通販は¥2000プラス送料(いままでのCDと同様の送料)。
11曲入り

01. 文句いわない
02. SOX
03. 苦笑いでハイタッチ
04. 誰かがポテトを持ちこんでいる
05. 最強
06. これか?
07. あれか?
08. 無い!
09. 人間
10. いい星じゃんか
11. こころ動け
『いい星じゃんか ! 』全曲解説

全景・2011の初夏あたりから2012の正月ちょいまでの曲たち。アルバムタイトルだけは先に決めてた。昔からいい言葉だなぁ、、って、とっといたセリフ。『大航海』『幻想』『秒針』って、漢字のタイトルが続いてたからちょうど良かった。アルバムの雰囲気は、前作『秒針』が重ためだったから、今回は軽めだろ、って思って作業してた。うむ。基本、ちゃんと軽いな。正月明けに作った2曲が、うっかりマジメ・テイストになってしまったのが、若干心残りなような、でもアルバムっぽくなった気もするような、、、結果オーライな、愛くるしいアルバムであります。愛して!

1・文句いわない
一番先に出来てた曲。つまり、このアルバムの長男。どこかのライブでの約束通り、1曲目に登場させました。バンド関係とか男女関係とか何でも、始まる時は「成り行きでなんとなく」だったくせに、終わる時には「ちゃんとした理由とか納得」が必要になってくるのって、アンバランスだぜ!どんな終わりかたでも文句言っちゃあいけねえなあっていう曲。リズムは単純な直球8ビート。ライブだと気持ち良い。歌詞、サビしか思いつかなかったから、Aメロは「ラララ」の連呼。消臭力(最近見ないね、あのCM)っぽくて大好きだっ!曲の合間に「ハピバースデイ、、」とか言ってるのは、録音してた日が父ちゃんの誕生日だったからです。まさかその日の仮歌を本チャンにまで使うとは、、。モノ持ちが良い男、エコトモフ。

2・SOX
こうゆうリズムっつうか、アレンジは昔から好きなのである。ギターつま弾いてたら、冒頭の「夜が、生まれる、場所を、目指した♪」ってトコがボロっと出来て、あとは一行一行、増殖していった。ずいぶん育ったね。結局夜のおしまいまで。歌詞に出て来るいろんなコト(赤い月、でも撮影失敗、ネコとの駆け引き、ラストに西の満月)は、実際は別々の夜にあった記憶たち。ちゃっかり一晩の出来事にしてしまった。ちょっとズルトモフ。アルバムジャケ、Tシャツに、ソックス(クロネコ)引っ張りだこ。ネコからタコへ。

3・苦笑いでハイタッチ
トホホな状況なくせに、「お!そっちもそう思ってた?」って、「ユウウツの共有」を認識すると、突然それほどトホホでもなくなるっつう、人間の素晴らしい習性を曲にしました。録音作業もノリノリでピュピュっと済んだ。テレキャスは楽しいぜ。でも重いから持ち歩けないんだけど。Aメロは8小節目が2拍でブツ切りっつう、ちょい古めのニューウェーブ戦法(古いんだかニューなんだか、、)で、苦笑いのギコチ無さを演出しております。ちなみに「ヤバイ店に遭遇」のシーンは、ツアー中のどこかの食堂で、メンバーたちがとんでもなくホロ苦い思いをしたらしいんだけど、翌日の移動中には、その苦境を楽しそうにブーブーしゃべってるのを見て、「なんだよ、いい思い出が出来たんじゃん!ちっ!」って嫉妬して拝借いたしました。寂しがり屋トモフ。

4・誰かがポテトを持ちこんでいる
こうゆう曲をCDに入れる心意気は大事。密室で時々「ん〜!」って来る、あの香りね。世界中の誰もが少なくとも一度はソワソワしたはずだ。「ああ、冷めちゃう、もったいない、、」と。そのソワソワを誰かに先を越される前にオレが曲にしたっ!一番乗りが大事。二番じゃダメなんです。5万人くらいの大観衆と「誰かがポテトを持ちこんでいる!」をコール&レスポンスするのを想定して作った。今のトモフの動員規模でこの曲をするのは、大変な勇気が要る。(お客さんも。)間奏のギターリフ、カッコイイ〜っ!興奮して1弦が切れて、そしたら余計弾きやすくなった。ラッキートモフ。

5・最強
この曲、かなり苦労したんだよなあ。「子供、大人、子供にかえる♪」って部分と「一度大人を経験してる、、♪」って2つの部品だけ先に思いついちゃってて。このパターンやばいのだ。「断片やりくりパターン」ね。いろんな組み合わせを、作っちゃあボツ、作っちゃあボツを繰り返すことになるから。そのうち「つるっと出来上がらないってことは駄作なんだろ、四苦八苦やめた。もう終了=。」って登頂断念。イエス、未完成!アルバムに入れるかどうか迷ってたんだけど、入れちゃった。記念記念。でも、ライブでやってみたらギンギンに良かった!感激。バンドって、凄い。報われる苦労もあるのだ。

6・これか?
作業部屋(1階)から台所(2階)への階段を、新聞読みながら昇ってる最中に思い浮かんだ曲。「最強」で悶絶してた反動か、一気に録音。ま、たわい無さ過ぎの曲だろうから、きっと2回目からは聴きとばされるんだ。が、そうゆう曲が結構好きである。ある意味、本能。使命。ちなみに日刊スポーツはトモフの唯一の愛読書。1面の色合いが好きなのさ。

7・あれか?
「これか?」1曲だけだと淋しいだろうから、兄弟もつくってあげた。優しいぜトモフ。丁寧にアレンジを変えておりますので、お許しください。ライブでは「これか?」から1音転調作戦もしております。誠意!

8・無い!
クリスマスあたりに出来た曲。「あるがままをうけいれなさい」系の思想って、なんかうさん臭くてね。「let it be!」とか「ケセラセラ」とかも素直に聴けない。「それ、人によるっしょ?」ってさ。オレはイヤなコトは出来るだけ消したいし、消えなさそうだったら隠す、はじく、壊す、捨てる派。つまり「要らんもんは要らん!」「重たいものは持ちません!」一族だぜ。録音は、大晦日から正月にかけて。ラッパやピヨピヨ笛を吹き鳴らして、それはそれは楽しげな新年オーラの騒音をご近所に振りまいておりました。確実に「要注意隣人」。ちなみに、ひとつのギターリフだけで一曲引っ張ってるんだぜ。気づけっ!

9・人間
俺たちゃあ、ガツガツ、偶然を食べて生きてゆくんだ〜っ♪って曲。かつてのトモフ曲の「タイクツカラ」とか「ハナシカケル」のテーマが46になってもまだ続いてるんだよ。ワオ!だぜ。リズムはトモフ初のディスコチューン。しかも声はオクターブ上に加工して、ベリーポップ&キュートな仕上がりとなっております。最初は地声と、この高い声のダブルでミックスしてたんだけど、「んんん、、いっそのこと、こいつ(はじめてのチュー声)だけで行ったほうが楽しいなぁ」と。その後のライブのコトは考えてなかった。トモフは裏声が出来ない。で、ライブでは高くてキツイとこは女子にまかせることに。あとはリズム隊のグルーブで持って行っていただこう。ディスコ、ディスコっ!地球がディスコ!秋あたりでは、この曲でアルバム終了で OK ! って思ってた。

10・いい星じゃんか
アルバム作業締めくくりの最中って、曲が出来やすいんだよ。年明け、ジャケデザイン締め切りギリギリの休憩中に「いい星じゃんかぁぁあ、、」ってボソボソ口に出してたら、なんかメロディが乗ってしまって、危険だなあと思いつつも曲に育ててしまった。何が危険かっつうと、曲名がアルバム名と一緒だと、まるでこの曲がアルバムの主役ですって言ってるみたいじゃん?ヤバいよ、こんな真面目テイストでゆっくりな曲が代表曲とか思われちゃったら。ここまでの無邪気な曲たちが不憫だぜ。かと言って、次のアルバムに入れる訳にもいかないぜ。で、この位置(はじっこ)にド〜ンとね。深夜徘徊明けの朝って、根拠レスな前向きな気分になんない?なるっしょ?なれ!

11・こころ動け
この曲も、年明けの最終作業中に産まれた。今作の末っ子だね。日々「こころ!動け!」って念じてないと、すぐにカタマってしまうお年頃なんで、「動かしてこー!」っつうね。野球で言うところの「声出してこー!」です。曲の序盤では「ピ、、、ピ、、、」としか弾いてない鍵盤が、そのうち「ピーロピーロ♪」って動き出すところに、作者のロマンがグオ〜っと。間奏の声の掛け合いがライブだとより一層楽しい。この先、ギンギン体育会系に育つことを望んでおります。最後に出来た曲が、アルバムの最後。よい日々でした。

まとめ・トモフ的、無神論アルバム。なのかな。各自めいめいが神なのさー。
(C)TOMOVSKY