■『LIFE RECORDER』


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トモフ本人による全曲解説

まえがき

ちなみに品番「FAMI-030」だぞ。つまり「FAMIRES RECORDS」を始めてから、ついに30アイテム目。えらいなー、トモフ。なんちって、マニアックなお客さんたちのおかげでござる。いつもナイスな空気をありがとう。あいかわらずトモフは、ほめられないとやる気でないので、とにかくいい所を見つけてあげなきゃだぜ!

曲は、2018から2019あたりから選んで、アルバム作業は2019の晩秋にスタート。2020の3月頃フィニッシュ。たのしい部屋作業。暖冬で良かった。押したり引いたり、いろんな曲調をシュシュシュっと。プリーズご堪能!こっそりと。

1・くだれ(天罰編)

2018の4月につくった曲。ライブ盤「SHINKYOKU-TIME 1」からのエントリー。ちゃんと今作用に新録音したけど、ライブ盤のお客さん(タワレコ新宿インストア)の無邪気な大コーラスには勝てないなあ。ほんと、美しい想い出。「乱暴なドライバーにちゃんと天罰よ、くだれ!」の思いは、その後の危険運転防止の法改正までたどり着いた! つまり、トモフが日本を動かしたっ!

2・くだれ(デザート編)

アンサーソング。俺、かなり丁寧なドライバーに入ると思うのだ。ご褒美、欲しい。ま、無事ってことがデザートでしょうか。ふう。

3・ドライブレコーダー

2019の秋に三茶でヌードルスがタイバンの時に作ったんだよ。トモフなりのヌードルスサウンド。ドライブレコーダーの悲痛な声を歌にした。せっかくカメラとして生まれたのに、気の毒じゃん? 最近のトモフにしては丁寧に歌ってポップに頑張った。しかも「転調」っつう技も使ってるぜ。珍しいことなのさ。茨城の画家・なつなつなさんにMVも作ってもらっちゃった。自分以外のヒトに任せるって、新鮮だー。

4・立派な浮遊霊

トモフ大好きな3拍子の曲。トモフは死んでも千の風とか夜空の星とかにはならないんだよ。立派な浮遊霊になるんだよ。なんかねー、現世、このままの感じだとあまりにも自分で目一杯だから、せめてその後は、そこらじゅうで頑張るぞ! まかせとけ! っつう、、立派だねえー。間奏、ライブでは、その日その日の立派ネタ(坂道の老人を後ろからアシストするとか、駅のホームから落っこちそうなヒトの首根っこつかむとか、、)を披露したのち、「トモフは立派!」を連呼するのが恒例行事です。録音作業の当初は、その「立派連呼」部分も入ってたんだけど、長いからカットした! エコトモフ。

5・登山部

トモフの性癖で、真面目っぽい曲調のあとには、こうゆう感じを。楽器もくすぐったいのをチョイス。いやあ、ほんと、登山は苦手。いままでで登った一番高い山は高尾山だぜ。あんなの全然、登山じゃないよ。頂上までコンクリートの歩道。トイレもちゃんとあった。ああ、でも、いつか、富士山は登んなきゃなあ、、って少しは思う。日本に生まれた記念にね。ただ、ほんと、せっかく登っても結局下りるってのがね、やっぱやだなー。

6・ヘッドフォン

ゆったり目の裏打ち曲。レゲエとかスカって正確な定義がわかんないから「裏打ち」ね。同世代だったフィッシュマンズみたいにフワーっと歌えるかなって頑張ったんだけど無理だった。さすがだよ佐藤くん。ヘッドフォンで最初に聴いた音楽ってなあにー?を延々繰り返す。ライブん時は、お客さんにコーラス頑張ってもらった。この曲のポイントは、、「その時、聴いてた音楽が何?」ってゆうよりか、そんな風に「家族から自分を隔離して、ひとりで何かをしたくなった」っつう瞬間。あれは「子供時代の終わりの始まり」だったんだなあ、、って。

7・MRI

トモフの性癖・その2。静か曲の直後に、またこうゆう曲をぶち込んだ。寝ていた子羊を起こさねば。2019始めにトモフを襲った股関節痛。当時の検査のトキメキをきちんと再現した。あのマシン(MRI)の音色とか、テンポの変化も。そっくりなんだぜ。行けばわかる! 行かなくて済むならそれが良いけど。うーん、、、確認しに一度、行ってみて。これもライブではお客さんコーラスが大重要。「MMMM、、」の連呼、コツは、丁寧に「えむえむ、、」じゃなく「えめめめ、、」って発声すること。コロナで暇な時に、パラパラ動画づくりにハマったんだけど、この曲のMVづくりで早くも「トモフパラパラ動画・第1期」の頂点に達してしまった。もうじゅうぶん楽しんじゃった。さらなる進化って、必要なのだろうか! なんちって。そのうちまた面白いことする!

8・寄り添う2人

マツバツエ3部作。「MRI」を合わせたら4部作。「愛人ができました~♪」って初めて歌いだした時の、会場のザワザワ感が懐かしい。このころは「俺、この先、マツバツエさんとズーッと付き合っていくんだなあ」って思ってたんだよなあ。

9・返却

いきなり「愛人よ、さようなら~♪」。そもそも最初の診断が「骨折してますよ、大木さん!」だったのだ。そんな打撲の記憶は無くて、「これが、ちまたで噂の、いつのまにか骨折か、、トホホ」だったのが、MRIしたら「骨折なんかしてませんよ、大木さん!」に変わって、ステロイド注射っつうの打ったらすぐ治っちゃった。ごまかし薬物らしいけど。いいのいいの、このままずっと、ごまかされる。で、ツエさんとお別れ。交際期間は約1ヶ月。せつないー! 終盤はベルベットアンダーグラウンド調。パクリって言われてもいいの。好きだから。この前のアルバムの「すごい月」でもやってるね。ほんとに好きなんだよね、この感じ。ガッガッガッって。

10・その後の2人

一連の流れの完結。放課後のポワーンとした感じ。股関節事件の終わりに、平成から令和に変わったんだよ。いまごろツエさんは別の誰かと令和の日々なのさー、フっ、、、。体調ネタ、4曲も引っ張っちゃってスマンスマン。お付き合いありがとーです。なんでも曲にする!

11・AI

曲調は、昭和のディスコ! かつては「人間」でもやったね。こーゆーの好き好き。あくまでもトモフ的な昭和のディスコ。実は、一度も行ったことないの、そうゆう華やかなスポット。男女が出会っちゃうんでしょ? ひゃっひゃっひゃー。クラブも知らないぜ。ちなみに風俗すら未経験。田舎育ちで臆病なんだよ、きっと。あー、情けない。「君の瞳に恋してる」とか「踊るポンポコリン」とか「タイミング(ブラックビスケッツだったかな?)」が自分の中ではディスコっ! 冬に新たに買ったおNEWのギターを初めて録音に使ってみた。

12・悲しすぎる未来

と、楽しんだら「悲しすぎる未来」、ひいいー。「100年後、200年後、君はいない、僕もいない、ここにいる誰もいなーい」を5分以上繰り返す。同じコード進行の繰り返し系。ちょっと長すぎたかな。がんばって聴いてもらおー。「悲しすぎる」って言ってるけど、悲しんでる気持ちも、そこ(未来)には既にないので、実は大丈夫。そうゆうの、なんか不思議だなーって思ったんだよ。自分だけじゃなく、タモリさんも松岡修造もいないなんて。それでゴーンって思う感覚も、その場には無い!

13・煙

メロディは「おじいさんの古時計」で。「いろーんなこーとを考えてー、けむりーがー出ーてきたー♪」と。ちなみに著作権って50年が期限らしいから、そうゆう古いメロディは使いまくりで OK なんだぜ。みんなもガンガンそれぞれの詩をのせて遊ぼうぜ。いやー、とにかく2019は、考え事が多い一年だったな。答えが出ない問題に脳みそフル回転。はあはあはあ、、で、モクモクモク。

14・地球最後の日

「SHINKYOKU-TIME 2」からのエントリー。ギターとバスドラムだけで始めて、録音してるうちに、どんどん音が増えてった。これも循環コード系。歌詞は、最近のトモフでは珍しく非実話、SF、空想、妄想、で、願望。なんかの拍子に軌道を外れた巨大隕石、ひょっとしたら月とか火星が、あと数時間で地球に衝突しますって日。「その日はホントのキスで街じゅうあふれた」ってゆうね。それまではダメダメな人類(歩きスマホとか、戦争とか、食べ過ぎ飲み過ぎとか、、、)だったけど、最後の最後に美しい!っつう、、はふー、、甘酸っぱい曲なのさー。

15・HOW TO BEST

トモフアルバム名物の、ラストの「語り」を 今回は曲でやってみた! 3拍子たのしい。ライブでやる時は、主メロの語りはオケに既に入ってるんで、それに合わせて口パクと身振り手振りをします。サビの合唱、お客さんたちと公開録音したかったなー。しょうないから何度も歌って、ひとり多重録音。ご近所に「大木さん、そーんなに、ベストが知りたいんですね、、」って心配されたに違いない。たーしかに、知りたい。

あとがき

リリースの時期がコロナな時期になっちゃって、アルバム後半の曲とかが「ひょっとしてコロナ関連?」みたいに誰かが思ってたら、そりゃ違うぞー! って、言っといてね。曲発表してたのは去年とか一昨年でござる。アルバム作業してるうちに、なんかやばいぞーって事になっちゃった。みんな、無事だよね?どうか、ふんばって、無事で再会よろしくプリーズ!

(C)TOMOVSKY