つれづれライブ日記


vol.732
2017. 8. 6

8月6日 福島・猪苗代湖畔「オハラブレイク」(めちゃ長文)



あー、今年も大満喫。お誘い、ありがとうございました。オハラブレイク。自分は2度目(イラスト参加を含めると3度目)。このフェス、、んー、フェスっつう感じじゃないよなあ、なんて言えばいいんだ。ピクニック?やる側も観る側もリゾート気分。ゆるくて、心地よくて、時々熱くて、でもやっぱりゆるくて、最後は酔っ払ってバタンキューで、感動的な夕暮れに気づいて「ははー」と、ひれ伏す!っつう流れ。まだ未体験のひとは、是非とも来年こそ!であーる。


環境抜群。世界一。風も日差しも景色も(晴れてれば、、)。絵葉書みたい。猪苗代湖のほとり、バックに会津磐梯山ドーン。湖畔の松林の中に大中小ステージが3つ。基本的にはアコースティックテイストな集い。「基本的」っつうのはね、打楽器とかベースと一緒にプレイするチームもあって、つまり、アンプラグドってわけでは無い。出演者は若者もいるけど、中堅ベテラン多めかな。つられてお客さんも中堅ベテラン世代たち。家族連れも多い。おとなたちは、だいたいニコニコ酔っ払ってる。音楽に飽きた子供たちは湖でチャプチャプ遊ぶ。各自めいめい好き勝手で素晴らしい!


ひとり旅。前夜(5日の夜)に近くのホテルに宿泊。こうゆうの「前乗り」って言うんだぜ。贅沢だろお?しょーないんだよ。出番が(6日の)お昼だからさ、、遅刻したらやばいんだ。今年は特に、自分だけのライブじゃなくて「劇団ペテカン」さんとのセッション(演劇の伴奏をひとりトモフがやる)もあるからさ。「ごめん、寝坊しちゃって、、」とか許されないのだった。


で、演劇の伴奏なんて生まれて初めてだぜ。迷惑かけちゃいけないのだ。劇団の気合いについて行かねばなのだ。で、前夜の個人練習。ホテルの部屋に着いた途端に楽器のセッティング。鍵盤と音源マシンとヘッドフォンつないで、練習スタジオ「猪苗代トモフ」完成。ふう、、、とりあえず一服。





タバコ、日本酒で特訓モード、スイッチオン!全然リゾート気分じゃないぞ。猛練習、猛復習。台本のセリフの余白にトモフメモ(ペテカンさんたちの通し稽古の動画に合わせて自宅で考えた、音色とかタイミングとかプレイ内容)が書いてあんのさ。それをにらみつつ、彼らのセリフのタイミングを思い浮かべつつ、弾く弾く、飲む飲む。


1時間後。稽古終了。ふぃぃいい、、実に入念だった。ふだんの自分のライブでもここまではやんないよ、エライなあ、俺。さ、ガッツリ食べてカツーンと寝よー。ホテルの1F売店で買ったカップ麺とせんべい。ううむ。微妙にかなり切ない。弁当系が.売ってなかったんだよ。やっぱ前もってコンビニに寄るべきだった!(去年の日記ご参照。)ま、米は日本酒で摂取。


さあ、朝だよ朝だよー、カーテンざっばあああ、ワーイ♪ 今年もいい天気っ!スタッフさんと待ち合わせて現地へGO。ペテカンさんたちと合流「頑張るぞー!」。ニコニコ、背筋ピシ。準備を終え、ドキドキ、ソワソワ、開演時間を待つ。ややや?ハル到着っ!早いじゃんっ!たしか3時くらいの出番のハズなのに。っつうことは、観戦されちゃうのか、くっそお、照れくさいぜ。ちなみに去年はハルがギターでペテカン劇の伴奏してたっつう関係。彼らは1年ぶりの再会に歓喜。オレも混ざって全員で記念撮影。へい!本番来たー!


まずはペテカンさんたちがステージへ。冒頭でのあいさつ中に自分はこっそり客席に潜入。しゃがんで待機。「それでは、トモさんを呼びましょう!トーモさーん!トーモさーん?」「ココだあー!」と立ち上がり、客席からノッシノッシと登場。わあいわあい。「がんばるぞおおおーっ!」いざ、開幕っ!





ストーリーは、小説界の偉大なパンクス・伊坂幸太郎くんがオハラブレイクのために書き足してる連続物の小説。猪苗代湖を舞台にした、くすぐったくてクールで、展開がグルグルなスペクタクル。今年は第3弾の小冊子が配布されてるけど、この日の劇は第2弾の内容。「配布の翌年に演劇化」とゆう流れ。去年のタイトルが「グライダー」で、ハルが伴奏。今年は「スポンジとサマー」で、トモフが伴奏。来年はまたハルが伴奏することになるのかな?今年配布された第3弾は「プとラとイとド」だったので。





とうとう、台本の1行目のセリフが始まった。ここから先は「お別れ」までのノンストップの冒険だ。ペテカンさんたちとの数日間(実際に会ったのは稽古と本番の2日だけだけど、脳内では数日間つるんでた)がもうすぐ終わってしまうのだー。集中集中。





でも環境良すぎて時々よそ見、、、集中集中!の繰り返し。「大丈夫かな、オレ、劇の邪魔になってないかな、、」ってのを心配しつつ、同時に、地味になり過ぎてたら意味ないんだよなあ、、ってのも気にしつつ。そのバランスは本当に難しい。





パフォーマーとの競演って、やり甲斐ありまくりだっ!シルクドソレイユっ!そして遂にラストの「スポンジマン」でフィニッシュ。やったー!頑張ったー!ペテカンさんたちと労をねぎらい、お別れ、えーんえーん。続いてトモフ名義のライブに突入。大忙しっ!ここから更に30分くらい。去年の炎天下の客席とは違って今年は日よけがあって良かったねー、良かったよー。


今年のオハラひとりトモフは鍵盤だぜ。楽器2つは持ってこれないからね。そのおかげで生まれたのが「SKIP・鍵盤バージョン」。いやぁ、全然違った曲になって面白かった。原曲よりかかなりポップ。その後のライブでは、時々「鍵盤SKIP」をやることになっております。


「そう言えば、ハル、もうココに来てるんじゃんかあああ!」お客さん「わああああ」と大喜び。いったん遠くに逃げようとしてたハルが渋々ステージへ。ギターを準備してもらってる間、自分は「不死身ファンク」をカラオケで。よし、セッティング完了!で「我に返る」「真夏」「スポンジマン」を鍵盤トモフ&ギターハルでの2人プレイ。スペシャルだぜ。ラッキー!盛り上がった盛り上がった。サンキュー兄。








最後はひとりに戻り「映画の中」をカラオケで。ワイヤレスマイクを貸してもらって大喜び。「イエーイ!ワイヤレスキー!」。








客席の真ん中で歌いフィニッシュ。で、ここからがクライマックス。井上陽水「少年時代」を歌いながら松林に消えるっつう技。ワイヤレスの電波って、いったいどのくらい届くんだろーってのも実験したくて。そしたらさ、いくら松林を進んでも電波ギンギン届く届く。やがて「静かな湖畔の森の陰から、、」の曲に発展し、森の陰のオレが「カコーカコー、カコ、カコ、カコー」遠くのお客さんの声「カコー、カコー、カコ、カコ、カコー」。すごいぜワイヤレス。「このままじゃ、どこまで行っても終われない!」っつう困った事態。結局またステージへ全速力でダッシュでゲットバック。無事終了~♪いやぁああ、すっごく面白かった。動画あったら見たい!








終演後は即、日本酒クピクピ、クッピン。お客さんとのコミュニケ飲み。やっほー、猪苗代ー!しばらくしたら、いよいよハルが「ひとりピーズ」に出陣。ちゃんと観に行った。意外とクールなんだね、ひとりピーズって。オレみたいな実験とか煽りはしない。ダンディーかっ!しばらく客席の後方でおとなしく見てたんだけど、「おい、このまま終わったら、初めてハルをみた連中にナメられるじゃん!」って勝手な情熱が。で、ステージの後ろにまわって「何かうるさいモノないかなー、、」って探してたら、俊平くん(ピーズスタッフ)がいて、「何か叩きに出ちゃっても大丈夫かなあ?」って聞いたら「ダイジョブっしょ」って許可が下りたっ!


とりあえず置いてあったスネア(小太鼓)を持ってステージへ乱入(ミュージシャンからの要請無しにステージに上がること)。ハルは「なんだなんだ?」っつう反応だったけど、「まあいいや」っつう感じで歌い続けてたんでOK!スネアだけを歌に合わせて素手で叩いてたら、俊平くんたちがフロアタムとシンバルとスティックも準備。曲の最中にドラム3点セットが完成っつう、すっごい光景だった。本日2度目の大木兄弟ショー。ワオオオ!





本日2度目の大木兄弟ショー。ワオオオ!





なんちって、邪魔してたらゴメンゴメン。ま、猪苗代現象ってことで。終わったら即、砂浜ダッシュで湖に逃げたっ!





都合2ステージ+1乱入。天気良くてアルコールのまわりが半端じゃなく、とうとう起きてらんない!ちょうどピーズの唐揚げチームのテントがあって、ゴロン。。。。気持ちいい。。。。「そろそろ帰るよー」と声がして。ガバっ!ん!午後6時っ?完璧な爆睡!田島さんも猪苗代の夕陽も見逃したー!とほほほ、、ま、しょうないな。もうこれ以上は望みません!っつう一日だった。ワゴン車で郡山まで送ってもらい、新幹線でまた爆睡。ありがとー、オハラブレイク!そして湖畔の民よ!また来年、会えたら会おうぜ!